2016/06/18

巽先生の新著『盗まれた廃墟ーポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社)絶賛刊行中です!

以前に CPAにて告知しましたが、巽先生の新著『盗まれた廃墟——ポール・ド・マンのアメリカ』が彩流社より絶賛刊行中です!イエール・マフィアとも渾名された脱構築批評を軸に据えるイエール学派の「知の巨人」ポール・ド・マン(1919-83)へ、これまで盲点となっていたアメリカ文学思想史の文脈から迫ります。ド・マンにとってアメリカとは何だったのか?ご関心のある方は、ぜひご一読ください!

※なお、本書刊行記念として、来週 6月 24日(金)に東京堂ホールにて、巽先生と土田先生によるトーク・セッション「知の巨人ポール・ド・マンを脱構築する」が開催されます。ふるってご来聴ください!(詳細はこちら


『盗まれた廃墟——ポール・ド・マンのアメリカ』
The Barren Land of Figures: Paul de Man and America
巽孝之
四六判 / 222ページ
彩流社 / 1,800円 + 税
2016年05月23日
*彩流社による本書詳細

【目次】
はじめに
第一部 盗まれた廃墟――アウエルバッハ、ド・マン、パリッシュ
  第一章 戦場のディコンストラクショニスト――暗号学と文献学
  第二章 修辞学の復権――または荒野に棲む魑魅魍魎
  第三章 ミメーシスの逆説――または「文学Z」の野望

第二部 水門直下の脱構築――ポー、ド・マン、ホフスタッター
  第一章 陰謀理論から反知性主義へ
  第二章 「盗まれた手紙」論争再考
  第三章 盗まれたテープ、盗まれたミサイル 
  第四章 真実の夢盗人  

第三部 鬱蒼たる学府――アーレント、ド・マン、マッカーシー
  第一章 イスラム国時代のアイヒマン 
  第二章 ある亡命ジャーナリストの肖像 
  第三章 リヴァーサイド恋物語
  第四章 アメリカ大学小説の起源――『鬱蒼たる学府』を読む 
  第五章 イカロスの帰還 

第四部 注釈としての三章――ガーバー、水村、ジョンソン
  第一章 箴言というジャンル――ソーカル事件の余白に  
       1 あるダンディの秘訣 
       2 不愉快な嘘か、難解な真実か 
       3 ファッショナブルの文学 
  第二章 アレゴリーはなぜ甦る――水村美苗のポール・ド・マン 
  第三章 人造美女の墓碑銘――バーバラ・ジョンソンの遺言 
       1 アメリカ的批評のスタイル
       2 墓碑銘文学の伝統
       3 モーセの娘たち 
おわりに
索引
ポール・ド・マン関連年譜


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『盗まれた廃墟——ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社)刊行記念 
巽孝之さん&土田知則さんトーク・セッション 
「知の巨人ポール・ド・マンを脱構築する」
日時:2016年 6月 24日(金)19:00
(受付 17:00〜@1階レジカウンター/開場 18:30)
場所:東京堂書店 神田神保町店 6階 東京堂ホールアクセス
参加費:500円
  • 要予約(※詳細は東京堂 HPをご覧ください)
  • 参加ご希望の方は店頭または電話にて、『巽孝之さん×土田知則さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さるか、『お申込みはこちら』のリンク先専用応募フォームからお申込み下さい。(TEL: 03-3291-5181 ※イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。)
  • 受付:17:00〜@1階レジカウンター。 チケットは 6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
※詳細は CPA過去記事をご覧ください。


【関連リンク】

【関連論文(CPA英語論文アーカイブより)】

【関連書籍】
巽孝之『盗まれた廃墟ーポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)



巽孝之『メタファーはなぜ殺される』 (松柏社、2000年)

巽孝之『メタフィクションの思想』(『メタフィクションの謀略』、筑摩書房、1993年/筑摩書房、2001年)


ポール・ド・マン/土田知則訳『読むことのアレゴリー』(岩波書店、2012年)


土田知則『ポール・ド・マン』(岩波書店、2012年)


『思想 2013年第 7号特集ポール・ド・マン―没後30年を迎えて』(岩波書店、2013年)


『現代思想 2015年2月号 特集=反知性主義と向き合う』(青土社、2015年)