いずれも、坂手氏の実体験に基づく現実の諸相と虚構が織り交ぜられながら、3.11以後、この地球という惑星でいかに生きるかを問いかけます。巻末には、氏自身による作品解説・創作ノートも収録、必読です!ぜひお手にとってみてください!
なお、『たった一人の戦争』は、2011年 11月 18日〜28日にわたり座・高円寺1にて、その後、名古屋、伊丹、岡山にて上演。『バートルビーズ』は、二年前の第 10回国際ハーマン・メルヴィル会議で初披露された「T 病院事務局長の証言」を土台とし、同年 8月 24日〜 9月 9日にわたり下北沢ザ・スズナリで上演。「T 病院事務局長の証言」は、『三田文学』(2017年夏季号)にも特別掲載、大学院 OBの田ノ口正悟さんが解説「バートルビーたちの記憶——メルヴィルと坂手洋二」を寄稿されています。未読の方は、こちらも併せてぜひご一読ください!
『バートルビーズ/たった一人の戦争 (坂手洋二戯曲集)』
坂手洋二著
四六、392ページ
彩流社、2017年 10月、2,200円 + 税
※彩流社による本書紹介
【目次】
バートルビーズ
たった一人の戦争
解説/作品ノート
あとがき
初演記録
【関連リンク】
- 彩流社
- Blog of SAKATE
- 燐光群公式サイト
- 巽先生が編集委員の一人を務められる『三田文學』最新号が絶賛刊行中!今号の特集は「アメリカの光と影」です!:坂手氏による「T 病院事務局長の証言(『バートルビーズ』序章)」掲載&大学院 OBの田ノ口正悟さんが解説「バートルビーたちの記憶――メルヴィルと坂手洋二」寄稿(CPA: 2017/08/01)
- アフタートーク『バートルビーズ』巽先生×坂手洋二氏×サミュエル・マリッサ氏(2015/08/26@下北沢ザ・スズナリ)特別再録!&彩流社より『坂手洋二戯曲集 1−−バートルビーズ/たった一人の戦争(仮)』刊行間近です!(CPA: 2017/08/02)
- 08/24-09/09:坂手洋二氏作・演出「バートルビーズ」上演@下北沢ザ・スズナリ / 08/26 & 09/07のアフタートークに、巽先生、大和田先生がご登壇します!(CPA: 2015/08/25)
- 06/25-29:第10回国際ハーマン・メルヴィル会議「グローバル時代のメルヴィル」開催!@慶應義塾大学三田キャンパス:基調講演 6 月26 日(金)坂手洋二「戯曲バートルビーズ」(朗読劇)司会:大和田俊之 14:00-15:00@北館ホール(CPA: 2015/06/13)
- 対談「惑星思考と言語の解体」巽孝之×坂手洋二(03/20/2012)
- 対談 “Comic Apocalypse Now!” 坂手洋二×巽孝之 (02/26/2004)
- 対談「白鯨を待ちながら」巽孝之VSリアン・イングルスルード (11/12/2001)
【関連書籍】
坂手洋二『バートルビーズ/たった一人の戦争 (坂手洋二戯曲集)』(彩流社、2017年)
『三田文学 No.130』(三田文学会、2017年夏季号)