2017/10/31

巽ゼミOBでパニカメ初代編集長の向山貴彦さん監修、父・向山義彦氏の小説『ちゅうちゃん』が幻冬舎から絶賛刊行中です!

巽ゼミOBでパニカメ初代編集長の向山貴彦さん。向山さん監修による父・向山義彦氏の小説『ちゅうちゃん』が幻冬舎から絶賛刊行中!89歳からその人生を振り返ります。

作者・向山義彦氏は作中「ちゅうちゃん」と呼ばれる存在です。「英語」と「アメリカ」に魅せられた少年時代。「ちゅうちゃん」は、戦争を生き延び、貧困のなかで家族を養いながらも勉学への情熱を忘れず、はたして慶應義塾に入学。西脇順三郎との邂逅も描かれます。その後「夢」を実現すべく、苦闘の末に渡米。多くの人との交流を通じ「奇跡」を果たす本作は、一つの「幸福」の物語を提示しつつ、しかしその背後にどうしようもない一つの「喪失」の物語も滲ませます。激動の時代を生き抜く「ちゅうちゃん」とちゅうちゃんと呼ぶ「声」に、ぜひ耳をおすませください。

なお、巻末の附録「もうひとつのちゅうちゃん」には貴重なお写真が多数収録。イラストはビッグ・ファット・キャット・シリーズでお馴染みのたかしまてつを氏が担当されています。ぜひご一読ください!

【著者紹介・向山義彦】(※ちゅうちゃん公式ページより)
1922年、山梨県生まれ。慶應義塾大学を卒業後、渡米。帰国後、山口県下関市の梅光学院大学に 88歳まで現役の教授として勤め、のべ 1000人以上の若者を海外留学へ送り出した。2015年、本書の初稿を書き終えた直後、東京都清瀬市の病院で息を引き取る。享年 92。論文は多く執筆しているが、本作は初の小説作品である。妻は同じく梅光学院大学教授で、ベストセラー『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』(幻冬舎刊)の著者である向山淳子。


『ちゅうちゃん』
著:向山義彦
監修:向山貴彦、文章補作・編集・演出:吉見知子
イラスト:たかしまてつを
装丁・デザイン:竹村洋司
制作:スタジオ・エトセトラ
四六、407ページ
幻冬舎、2017年 8月、1,700円(+税)
幻冬舎による本書紹介
ちゅうちゃん公式ページ

【目次】
プロローグ
第一部 自由という聞き慣れない言葉
一章 十四歳の旅立ち
二章 開戦の兆し
三章 軍隊の中で
四章 武蔵野を拓く
五章 大學生、GHQヘ(前編)
六章 大學生、GHQへ(後編)
七章 静養の日々
八章 教師と為りて
九章 大いなる野望

第二部 とても貴い愛という言葉
十章 自由の翼
十一章 名門ベイラー大学(前編)
十二章 名門ベイラー大学(後編)
十三章 そして、夏休み
十四章 紳士協約
十五章 帰るべき場所
十六章 金魚、恋となる
十七章 空色のアドレス
十八章 繋がれた手
十九章 結婚式大事件
二十章 運命の一日
エピローグ

附録・もうひとつのちゅうちゃん


【関連リンク】


【関連書籍】
向山義彦『ちゅうちゃん』(幻冬舎、2017年)


スタジオ・エトセトラ編、向山貴彦 文、たかしまてつを絵、向山淳子 監修『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典』(幻冬舎、2017年)


向山淳子、向山貴彦、スタジオ・エトセトラ、たかしまてつを『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』(幻冬舎、2001年)


向山貴彦、スタジオ・エトセトラ、たかしまてつを『ビッグ・ファット・キャットとマスタード・パイ』(幻冬舎、2002年)


『ビッグ・ファット・キャット、街へ行く』(幻冬舎、2003年)


『ビッグ・ファット・キャットとゴースト・アベニュー』(幻冬舎、2003年)


『ビッグ・ファット・キャットとマジック・パイ・ショップ』(幻冬舎、2003年)


『ビッグ・ファット・キャットvs. ミスター・ジョーンズ』(幻冬舎、2004年)


『ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー』(幻冬舎、2004年)


『ビッグ・ファット・キャットと雪の夜』(幻冬舎、2004年)