10月9日(土)と10日(日)の2日間にわたり、日本アメリカ文学会全国大会が、立正大学大崎キャンパスにて開催されます。
第一日の研究発表では、大学院巽ゼミの山根亮一さんが「アウラ、航空経由でアメリカへ――『標識塔』におけるポストコロニアル・メタファー」を、加藤有佳織さんが「有刺鉄線の向こうのモンゴロイド――Joy Kogawa, Cynthia Kadohata, Hiromi Gotoの描く先住民」を、それぞれ発表します。
また研究発表には、本塾院ゼミOBOGである先生方も登場。鈴木透先生(慶應義塾大学)が「最適化への欲望――産業社会の到来と時間・空間・身体をめぐる想像力」を、麻生享志先生(早稲田大学)が「Tree of Smoke とGran Torino――JohnsonとEastwoodが描くベトナム戦争とその後」を、竹野富美子先生(名城大学(非常勤))が「Nathaniel Hawthorne の作品に見る美術館の誕生」を、発表します。
第二日のワークショップ「バーバラ・ジョンソンの遺産と21世紀」には、巽先生がパネリストとして出演します。1980年代のイェール学派脱構築批評の中核の一人として注目をあび、日本の英米文学研究にも大きなインパクトを与えたバーバラ・ジョンソン。彼女が一貫して追求してきた「差異」という問題を、21世紀の今、我々はどのように受容すべきであるか・・・。
そして、第二日のシンポジア「Is Mark Twain Dead?――マーク・トウェインの文学的遺産」では、「現代のトウェイン」と呼ばれたカート・ヴォネガットを専門とする、大学院巽ゼミOGの永野文香さんがパネリストとして登場し、「闖入する作者――ヴォネガットのストレンジャーたちをめぐって」を発表します。
ぜひご来聴ください!
日本アメリカ文学会第49回全国大会
2010年10月9日(土)-10日(日)
於・立正大学大崎キャンパス
第一日 10月9日(土)
開会式 午後1時15分より(石橋山記念講堂)
開会の辞 日本アメリカ文学会会長 折島正司
開催校挨拶 立正大学学長 山崎和海氏
第1回新人賞選考結果 編集委員長 若島正
研究発表 2:00-5:30
第二日 10月10日(日)
総会 午前10時15分-10時45分(石橋山記念講堂)
特別講演 午前10時45分- 11時45分(石橋山記念講堂)
司会 東京大学 平石貴樹
「文学の「研究」と文学の「営み」―若き日の夏目漱石をめぐって」
講師 亀井俊介氏(岐阜女子大学)
ワークショップ 午前11時55分-午後1時15分
I.「アフリカン・アメリカン文学・文化の新潮流 ――ポスト・ソウル美学」(黒人研究の会)
II.「豊穣なる空間――亡霊のアメリカ文学」(多民族研究学会)
III.「バーバラ・ジョンソンの遺産と21世紀」(現代批評研究グループ)
シンポジア 午後1時30分-4時30分
I.「Is Mark Twain Dead?――マーク・トウェインの文学的遺産」
II.「ドライサーともう一人のアメリカ人作家――その関係から見えてくるもの」
※プログラムの詳細は、こちら。