2013/12/03

巽先生の待望の新著『モダニズムの惑星―英米文学思想史の修辞学』(岩波書店)刊行!

巽先生の新著『モダニズムの惑星―英米文学思想史の修辞学』岩波書店より絶賛刊行中!

本書は、三部作『ニュー・アメリカニズム』(1995年;増補新版 2005年)、『アメリカン・ソドム』(2001年)、『リンカーンの世紀』(2002年;増補新版 2013年)から約十年を経た待望の新著。ガヤトリ・スピヴァクの「惑星思考」を批判的に発展させた英米モダニズム論です。全八章構成(+序章&終章)。各章で再読される作家は、トウェイン、ワイルド、ボーム、ロレンス、エリオット、フィッツジェラルド、フォークナー、スタインベック。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!

『モダニズムの惑星――英米文学思想史の修辞学』
著:巽孝之
判型:四六
頁数:282
出版:岩波書店
刊行:2013年 10月
価格:3,150円(本体 3,000円 + 税5%)

【目次】
序章 この不思議な惑星で
1 『八十日間世界一周』から始まる
2 惑星思考の批評理論―半球、環大陸、群島世界
3 錯視する時空間―アナクロニズムとアナロキズム
4 パクス・アメリカーナの陰に
5 濫喩としての氷山―またはモダニズムの惑星

第一章 以心電心の世紀末―マーク・トウェインとサイバネティックス
1 アメリカ文学史とテクノロジー
2 バベッジ、エジソン、ゼパンニク
3 「一九〇四年の『ロンドン・タイムズ』より抜粋」を読む
4 以心電心と共時的世界観
5 結語

第二章 環大陸のアメリカン・ヒーロー―オスカー・ワイルドのアフリカニズム
1 超英雄ドリアン・グレイ
2 金メッキ時代の耽美主義者
3 オスカー・ワイルドのディープ・サウス

第三章 オズの果てへの旅―ライマン・フランク・ボームとアナーキズム
1 アメリカ国民童話の始まり
2 テクノロジーと神智学、そしてユートピアニズム
3 若き童話作家の肖像
4 『オズ』の衝撃
5 ボームの遺産

第四章 ジャズ・エイジの帝国―D・H・ロレンスのポストヒューマニズム
1 ネイティヴィズムの言説空間
2 『古典アメリカ文学研究』を読み直す
3 ジャズ・エイジ文学としての『チャタレイ夫人の恋人』
4 結論―ネコたちはどこから

第五章 荒地のピアニスト―T・S・エリオットとポストコロニアリズム
1 死者の召還
2 ハイイログマと踊れ
3 ミズーリ黒人音楽小史
4 同時存在秩序と環大西洋フィードバック
5 ラグタイムを弾くエリオット

第六章 若きギャツビーの文学史―フィッツジェラルドのノルディシズム
1 文学史のギャツビーとギャツビーの文学史
2 失われたクルマ
3 「北欧人種」とは誰か
4 「能天気な連中」とは誰か
5 フィッツジェラルドが『白鯨』を書けば?

第七章 ミシシッピの惑星―ウィリアム・フォークナーのポスト・アポカリプス
1 モンロー・ドクトリンと「深い時間(ディープ・タイム)」
2 トウェインからフォークナーへ
3 環太平洋上の惑星思考―遠藤周作、大江健三郎、小松左京

第八章 エデンの極東―ジョン・スタインベックのオリエンタリズム
1 惑星思考のロード・ナラティヴ
2 悪女と異邦人の物語
3 アジア的惑星の秘密

終章 来るべき惑星思考
1 もうひとつのユートピアニズム
2 アメリカを捨てよ、外に出よう
3 翼竜はいまどこを飛ぶか
4 モダニズムの惑星

あとがき
参考文献


【関連書籍】
『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学(増補新判)』(青土社、2005年)


『リンカーンの世紀 アメリカ大統領たちの文学思想史 増補新版』(青土社、2013年)


『アメリカン・ソドム』(研究社、2001年)


『サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS)』(勁草書房、1988年)


Full Metal Apache: Transactions Between Cyberpunk Japan And Avant-Pop America (Post-Contemporary Interventions) (Duke UP, 2006)


『オスカー・ワイルドの世界』(開文社出版、2013年)


『D.H.ロレンスとアメリカ/帝国』(慶應義塾大学出版会、2008年)

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