2010年にウェブ上で連載が開始された『総統はヒップスター』は、たちまちアクセスが殺到し、カルト的人気を誇ります。2012年、アメリカで書籍化され、翌年には、ドイツで翻訳が刊行。大学院OBの波戸岡景太先生は、ドイツで本書と運命的な出会いを果たされます。かくして、出版社・共和国より日本語オリジナル版が刊行!波戸岡先生が翻訳を担当され、巽先生が帯に推薦文を寄せております!
もしもヒトラーがイマドキの若者「ヒップスター」だったら?本書はそんな着想から出発し、下積み時代から、第二次大戦を経て、その死の瞬間までを時系列順に辿ります。ブラックジョークの切れ味はもちろん、ほどよく力の抜けたイラストが絶妙な空気感を演出。スピンオフでは、ブラザー・スターリンも登場します。さらに、本書は、ボーナストラック「帰ってきた総統」が増補された日本語オリジナル版!原語が英語であることを忘れてしまう心地よい日本語のリズムでご堪能いただけます。スキニーパンツに黒ぶち眼鏡のヒトラーは、わたしたちもどこかでなんだか会ったことがあるような…?ご関心のあるかたは、ぜひお手にとってみてください!
『総統はヒップスター』
著:ジェイムズ・カー、アルチャナ・クマール
訳:波戸岡景太
装釘:宗利淳一
判型:A4変判
頁数:160
出版:共和国
刊行:2014年9月
価格:本体2000円+税
*共和国による本書詳細
【目次】
イントロダクション
Part 0 人物紹介
Part 1 下積み時代
Part 2 第二次世界大戦への道
Part 3 戦争が始まる
Part 4 大戦突入
Part 5 連合国と枢軸国
スピンオフ ブラザー・スターリン
ボーナストラック 帰ってきた総統
訳者あとがき
*なお、ウェブサイト Hipster Hitler では、アニメーションや本書掲載以外のマンガもお読みいただけます。
*また、9月20日(土)には、波戸岡先生によるトークイベント「『総統はヒップスター』の正しい読み方おしえます。」が、下北沢の本屋 B&B にて開催されます(詳しくはこちら)。
【関連リンク】
【関連書籍】
『ラノベのなかの現代日本――ポップ/ぼっち/ノスタルジア』(講談社、2013年)
『動物とは「誰」か?――文学・詩学・社会学との対話』(水声社、2012年)
『コンテンツ批評に未来はあるか』(水声社、2011年)
『ピンチョンの動物園』(水声社、2011年)
『オープンスペース・アメリカ――荒野から始まる環境表象文化論』(左右社、2009年)