2013/10/18

『オスカー・ワイルドの世界』(開文社出版)に巽先生ご寄稿:「箴言というジャンル」

開文社出版より刊行された『オスカー・ワイルドの世界』(富士川義之・玉井暲・河内恵子編)に、巽先生のご論文「箴言というジャンル」が寄せられています。


本書は、日本ワイルド協会を中心に31本の論文から構成された、オスカー・ワイルド研究の結晶とも言える論文集。『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『獄中記』 など代表作品の分析はもちろん、ギリシャやアイルランド、日本との関連から文学的特徴を探求したもの、音楽・服飾・劇場といった世紀末文化の文脈から捉えたもの、ジャーナリズムやセクシュアリティ、政治に注目し現代批評の視点から再考したものまで、まさに百花繚乱!多彩な読みの可能性それ自体が、ワイルドのこの上ない魅力を改めて私達に教えてくれます。ワイルドにご興味・ご関心のある方、必読の一冊です!

巽先生のご論考「箴言というジャンル」では、ワイルド文学に「箴言」の重要性を見出し、そこに20世紀の脱構築理論とを出会わせることで、ワイルドの真実と虚実をめぐる「ダンディ」な美学が浮き彫りにされます。ぜひご一読ください!


題:『オスカー・ワイルドの世界』
編著:富士川義之・玉井暲・河内恵子
判型:A5判
頁数:537
出版:開文社出版
刊行:2013年5月
価格:3,675円(税込)
開文社出版による本書詳細

【目次】
まえがき 富士川義之
I:ワイルドの作品
1.オスカー・ワイルドの詩―詩人ワイルドの原点 貝嶋崇
2.愛他精神とデカダンス―童話をめぐって 富士川義之
3.不在の父親と空間化される時間―『W・H氏の肖像』を中心に 
  河内恵子
4.『ドリアン・グレイの肖像』―二つの肖像への視線 坂本光
5.文学再生へのインテンション―ワイルドの批評 玉井暲
6.風習喜劇とワイルド―レイク・ヒーローからダンディへ 丸橋良雄
7.サロメと即興神話―ワイルドにおける曲線の意味をめぐって 阿部公彦
8.書簡―『獄中記』を中心に―赤裸な心の遍歴の記録 川崎淳之助

II:ワイルド文学の諸相
1.ヘレニズム―ワイルドにおける想像力を視点にして 澤井勇
2.ワイルドとシェイクスピア―人生と藝術の主題を中心に 荒井良雄
3.ダンディズム―慈愛のこころとダンディズムの本質 山田勝
4.箴言というジャンル 巽孝之
5.ワイルドとアイルランド―イェイツ以降 風呂本武敏
6.ワイルドとペイター―審美批評の断層 正木建治
7.セクシュアリティ 大橋洋一
8.ワイルドと日本文学―谷崎潤一郎と佐藤春夫を中心に 井村君江
9.ワイルドと日本の詩人達―ワイルド藝術の見えざる影 伊藤勳
10.日本におけるワイルド文献史―増田・島村・本間のワイルド受容 
   佐々木隆

III:ワイルドと世紀末文化
1.美術―ラファエル前派、ビアズリー、リケッツ 河村錠一郎
2.音楽―ワイルドに因る諸楽曲 木村克彦
3.映画―模倣としての作品・人生の映画化 広川治
4.服飾文化―ワイルドの装いと喜劇の衣装 佐々井啓
5.劇場―一九世紀末英国劇壇の寵児ワイルド 逢見明久
6.ロンドン―詩人の出発 岩永弘人
7.女性たち―男女の別は芸術家にあれど芸術にはなし 堀内正子
8.パリ―華麗なるデカダンスそして孤独 真屋和子

IV:21世紀のワイルド
1.ワイルドとジャーナリズム 原田範行
2.ワイルドと「同性愛」の言説―「ゲイ」/「クィア」批評の可能性 
  金田仁秀
3.ワイルドと政治 鈴木英明
4.花形バレリーナ、そして踊る男―ワイルドと舞踊芸術 桐山恵子
5.二一世紀におけるオスカー・ワイルド研究の動向 浦部尚志

あとがき 河内恵子
オスカー・ワイルド書誌 玉井暲
オスカー・ワイルド略年譜 緋田亮
索引

【関連リンク】
開文社出版
日本ワイルド協会

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