なお、本書お披露目となる国際ポー&ホーソーン会議は、6月 21日(木)〜24日(日)にわたり京都ガーデンパレスにて開催されます。本会議においては、巽先生とマイケル・コラカチオ先生が基調講演を務められます!(→詳細はこちらからどうぞ)
併せて、なにとぞお楽しみに!
Young Americans in Literature: The Post-Romantic Turn in the Age of Poe, Hawthorne and Melville
Takayuki Tatsumi
A5 / 181ページ / 並製
彩流社 / 2,200円 + 税 / 2018年 6月
*彩流社による本書紹介
CONTENTS
- PREFACE by Samuel Otter
- INTRODUCTION. Young Americans as Post-Romantics: Kant, Coleridge and Emerson
- Literacy, Literality, Literature: The Rise of Cultural Aristocracy in “The Murders in the Rue Morgue”
- Origins of Originality: Poe, Hawthorne, Noguchi
- Prescriptions for Rampomania: Poe’s Transnational Children
- Crossing the Line: from “The Custom-House” through Moby-Dick
- “Young America in Literature” Reconsidered: Pierre and Celebrity Culture
- “With One Flop” of His Tail: or, How Abe Loves Ahab
- The Planet of the Frogs: Thoreau, Anderson and Murakami
- CONCLUSION. Transcendental Film Noir: Dickinson, Cornell, and Gibson
【推薦の辞】
- 著者が文学作品と文学研究双方を環太平洋的に扱う手腕は見事というほかない。国境を超えたインターテクスチュアリティの魅惑的な瞬間が解き明かされて行く。――シェリー・フィッシャー・フィシュキン(スタンフォード大学教授、元北米アメリカ学会会長、The Journal of Transnational American Studies 初代編集委員長。近著に Writing America: Literary Landmarks from Walden Pond to Wounded Knee)
- 過去 30年間というもの、巽孝之は一貫して日米の文学的文化的相互交渉の網の目を解きほぐし、それを想定外かつ精妙なかたちへと再構成してみせた。本書は彼の茶目っ気と想像力、批評的洞察、それに日米史に関する深い造詣が融合してさまざまな連関や影響関係を織り成し、読者を驚かせるとともに楽しませ、そして深く納得させてくれる。――ラリー・マキャフリー(サンディエゴ州立大学名誉教授、主著に Storming the Reality Studio および『アヴァン・ポップ』 [筑摩書房、 1995年/北星堂書店、2007年])
- 著者はポーのオーギュスト・デュパンを彷彿とさせる卓越した読みの探偵だ。綿密なリサーチに基づく時代区分を超え太平洋も大西洋も超えた「同心円的な読み」は、本書を超えて拡大を続ける。彼の野心的なもくろみは、エミリ・ディキンスン譲りの “円周”に尽きる。それは時代を横断しつつ想像力の文学の奥底へ潜り込み、すでに過去に埋め込まれた未来の種子を掘り起こす。――ジョエル・フィスター(ウェスリアン大学教授、近著に Surveyors of Customs: American Literature as Cultural Analysis)
- 巽孝之は長い間、国家横断的にして時代横断的なアメリカ研究に対し最も革新的にして熟達した業績を重ねてきた。ここに収められた論文群は全て、アメリカン・ルネッサンスの文学を中心に、ますますその範囲を豊かに拡大するものだ。この刺激的で深く学識に富んだ新著は、広義のアメリカ研究の理論と実践を着実に発展させるだろう。――マーク・セルツァー(カリフォルニア大学ロサンジェルス校教授、主著に The Official Worldおよび Henry James and the Art of Power)
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