本書は、若干二十代前半の折に書かれた T・E・ヒューム論から、西脇順三郎先生・厨川文夫先生との思い出、ジョージ・スタイナー氏来日に際する由良君美先生とのご対談、1998年の最終講義やエッセイ等がまとめられた、故安東先生の著述集。幼稚舎から御退職までの六十年という年月によって培われた、「慶應英文学の伝統」息づく、大変稀有な一冊となっております。装幀も美しく、貴重なお写真も多数収録。是非ご一読くださいませ!
題:『ミメーシスの詩学—安東伸介著述集』
著者:安東伸介
装丁:須山悠里
表紙写真:宮本隆司
判型:四六
頁数:266
出版:慶應義塾大学出版会
刊行:2013年08月
価格:3360円(本体3200円+税)
*慶應義塾大学出版会による本書詳細
【目次】
はじめに―慶應英文学の真髄(安東伸介著述集編集委員会)
慶應義塾六十年―私の学んだこと
Ⅰ 中世英文学からの出発
近代批評の出発―T・E・ヒュームをめぐって
チョーサーの詩語における英文学の伝統
学問―厨川文夫先生のこと
Ⅱ 慶應義塾の伝統
福澤諭吉・われらが同時代人 “Fukuzawa Yukichi, Our Contemporary”
文学と小泉信三
哀悼 清岡暎一先生
慶應義塾に学ぶ諸君へ
Ⅲ 学匠への想い
心眼の美学―吉田小五郎先生のこと
初夏の一夕―西脇順三郎氏との対談
ジョージ・スタイナー氏とともに―由良君美氏との対談
Ⅳ 「動」と「静」をめぐって
猫の〈メサイア〉―T・S・エリオットと四季の『キャッツ』
『オペラ座の怪人』をめぐって
馬生さんのこと
どうぶつ
寝床
安東伸介氏 小伝(髙宮利行)
初出一覧
安東伸介著述目録
【関連書籍】
『厨川文夫著作集 』(金星堂、1981年)
『イギリスの生活と文化事典』(研究社、1982年)
Chaucer to Shakespeare: Essays in Honour of Shinsuke Ando