2013/08/31

08/09-:慶應義塾英文学を代表する故安東伸介先生の著述集『ミメーシスの詩学』(慶應義塾大学出版会)刊行中!

平成十年に慶應義塾大学を御退職され、平成十四年に惜しくも御逝去された、日本を代表する中世英文学者であられる安東伸介先生の著述集『ミメーシスの詩学』が、08月09日に慶應義塾大学出版会より刊行されます。

本書は、若干二十代前半の折に書かれた T・E・ヒューム論から、西脇順三郎先生・厨川文夫先生との思い出、ジョージ・スタイナー氏来日に際する由良君美先生とのご対談、1998年の最終講義やエッセイ等がまとめられた、故安東先生の著述集。幼稚舎から御退職までの六十年という年月によって培われた、「慶應英文学の伝統」息づく、大変稀有な一冊となっております。装幀も美しく、貴重なお写真も多数収録。是非ご一読くださいませ!

『ミメーシスの詩学—安東伸介著述集』
著者:安東伸介
装丁:須山悠里
表紙写真:宮本隆司
判型:四六
頁数:266
出版慶應義塾大学出版会
刊行:2013年08月
価格:3360円(本体3200円+税)
慶應義塾大学出版会による本書詳細

【目次】
はじめに―慶應英文学の真髄(安東伸介著述集編集委員会)
慶應義塾六十年―私の学んだこと
Ⅰ 中世英文学からの出発
 近代批評の出発―T・E・ヒュームをめぐって
 チョーサーの詩語における英文学の伝統
 学問―厨川文夫先生のこと
Ⅱ 慶應義塾の伝統
 福澤諭吉・われらが同時代人 “Fukuzawa Yukichi, Our Contemporary”
 文学と小泉信三
 哀悼 清岡暎一先生
 慶應義塾に学ぶ諸君へ
Ⅲ 学匠への想い
 心眼の美学―吉田小五郎先生のこと
 初夏の一夕―西脇順三郎氏との対談
 ジョージ・スタイナー氏とともに―由良君美氏との対談
Ⅳ 「動」と「静」をめぐって
 猫の〈メサイア〉―T・S・エリオットと四季の『キャッツ』
 『オペラ座の怪人』をめぐって
 馬生さんのこと
 どうぶつ
 寝床
安東伸介氏 小伝(髙宮利行)
初出一覧
安東伸介著述目録

【関連書籍】
『厨川文夫著作集 』(金星堂、1981年)
『イギリスの生活と文化事典』(研究社、1982年)

Chaucer to Shakespeare: Essays in Honour of Shinsuke Ando(Ds. Brewer, 1992)