■■■ビッグ・オークランド・パウワウに来る人たちには、それぞれの理由がある。手に負えなくなって、ずたずたにちぎれてしまった人生を編み合わせる——今この場所へいたるまで、自分たちがやってきたありとあらゆるものごとの後ろに、それは結われた髪のようにぶら下がる。わたしたちは何マイルも離れたところからやって来る。何年も、何世代も、いくつもの人生をかけてやって来て、それらすべてが祈りと手織の衣装に織り込まれ、ビーズ刺繍をほどこされて縫い合わされ、羽根飾りがつき、編み合わされ、祝福され、呪われている。■■■(『ゼアゼア』「幕間——パウワウ」より)
「訳者あとがき」では、トミー・オレンジについて、都市インディアンについて、加藤先生による解説がお読み頂けます。また、CPAでご紹介の『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(書肆侃侃房、2020年)は、加藤先生による「オレンジのブックリスト──ジェイク・スキーツの詩集とシェリー・ディマラインの小説」を収録。併せてぜひご一読ください!
【関連リンク】
There There
ISBN978-4-909542-31-1
【目次】
登場人物
プロローグ
第1部 とどまる
第2部 もういちど主張する
第3部 引き返し、また曲がる
第4部 パウワウ
謝辞
訳者あとがき
- 五月書房新社
- 書肆侃侃房より『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』絶賛刊行中です!(CPA: 2021/02/06)
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