『三田文學』最新号(2021年夏季号)が発売中です!
2021年 3月13日に慶應義塾大学で行われた巽孝之先生の最終講義「最後の授業――慶應義塾とアメリカ」を収録。Youtube版とともにぜひご覧ください。
特集では、没後七〇年となる原民喜をめぐる評論がならびます。また、戯曲セクションには、坂手洋二氏(劇団燐光群主宰)による「サイパンの約束」が掲載されています。三回連続掲載の第一回です。インタビューには赤坂真理氏(作家)が登場し、聞き手・粂川麻里生先生の言葉によると「身体的につかみにいく」作品について、芸能について、そして「神」について、語り尽くします。
新連載も4点始まります——山内志朗先生(慶應義塾大学)による「インティマシーの倫理――愛と性のエチカ」、岡進平氏(放送ライター、編集者)と大上こうじ氏(浅草21世紀座長、俳優)による「浅草の笑い」についての論考、仲俣暁生氏(編集者、文筆家)による「文学の境界線 震災後の閉塞を切り開く「ケア」の倫理」。危機の時代を生き延びることについて考えさせられる論考です。
おなじみのセクションも充実しています。書評セクションでは、巽孝之先生がトミー・オレンジ『ゼアゼア』を、河内恵子先生が『菜食主義者』から『すべての、白いものたちの』までハン・ガンの作品を、田ノ口正悟先生(早稲田大学)が夢枕獏『白鯨 MOBY-DICK』、國松絵梨氏(慶應義塾大学文学研究科)が温又柔『魯肉飯 のさえずり』を論じます。そして佐藤元状先生の映画評「電影的温故知新」、大和田俊之先生の音楽評「ラップの詩学」も掲載されています。
■対談
「「なじめなさ」と創作――レッテルを貼る世の中で」 小佐野彈×朝吹真理子/ファシリテーター:岩波敦子
「「なじめなさ」と創作――レッテルを貼る世の中で」 小佐野彈×朝吹真理子/ファシリテーター:岩波敦子
■戯曲
「サイパンの約束(一)」 坂手洋二
「サイパンの約束(一)」 坂手洋二
■インタビュー
「叙事詩と芸能から読み解く赤坂真理の身体性」 赤坂真理/聞き手: 粂川麻里生
「叙事詩と芸能から読み解く赤坂真理の身体性」 赤坂真理/聞き手: 粂川麻里生
■小説
「セファイドの瞬き」 森岡隆司
「爪の彼氏」 片野朗延
「セファイドの瞬き」 森岡隆司
「爪の彼氏」 片野朗延
■詩
「リノリウムの宿」 森本孝徳
■特集 原民喜没後七〇年 「夏の花」はいま
評論 「原君は「詩人でたつべき人です」――草野心平は長光太に手紙で伝えた」 平原一良
「原民喜「夏の花」の発表」 竹原陽子
「みどりの時間」 村松真理
■評論
「最後の授業――慶應義塾とアメリカ」 巽孝之
「最後の授業――慶應義塾とアメリカ」 巽孝之
■復活 学生創作セレクション10
「どむどむ/あおさぎ」 角野優香
「夢うつつ/手記」 笹本亜実
「Sort of You/セキララ」 四ノ宮凛
解説 笠井裕之
■短歌/随筆
「千年を隔てた恋の歌のやりとり」第十九回 水原紫苑
「千年を隔てた恋の歌のやりとり」第十九回 水原紫苑
■俳句/随筆
「死季折々」第二十回 髙柳克弘
「死季折々」第二十回 髙柳克弘
■映画評
「電影的温故知新」第十二回 佐藤元状
「電影的温故知新」第十二回 佐藤元状
■音楽評
「ラップの詩学」第十一回 大和田俊之
「ラップの詩学」第十一回 大和田俊之
■書評
ハン・ガン『菜食主義者』(きむふな 訳)他 河内恵子
トミー・オレンジ『ゼアゼア』(加藤有佳織 訳) 巽孝之
鎌田東二『ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方』 久村亮介
温又柔『魯肉飯 のさえずり』 國松絵梨
夢枕獏『白鯨 MOBY-DICK』 田ノ口正悟
ハン・ガン『菜食主義者』(きむふな 訳)他 河内恵子
トミー・オレンジ『ゼアゼア』(加藤有佳織 訳) 巽孝之
鎌田東二『ケアの時代 「負の感情」とのつき合い方』 久村亮介
温又柔『
夢枕獏『白鯨 MOBY-DICK』 田ノ口正悟
■連載
「インティマシーの倫理――愛と性のエチカ」 山内志朗
「インティマシーの倫理――愛と性のエチカ」 山内志朗
■浅草の笑い
「浅草芸人盛衰記 〝妖精の国〟の芸人たち」 岡進平
「大上こうじの浅草 21世紀と浅草」 大上こうじ
「浅草芸人盛衰記 〝妖精の国〟の芸人たち」 岡進平
「大上こうじの浅草 21世紀と浅草」 大上こうじ
■文芸時評
「文学の境界線 震災後の閉塞を切り開く「ケア」の倫理」 仲俣暁生
「予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学の言語革命[第五回]――大正十年の言直し(三)」 鎌田東二
「ろばの耳」 添野博/西沢貴子/野本健太郎
「新 同人雑誌評」 佐々木義登/加藤有佳織
「文学の
「予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学の言語革命[第五回]――大正十年の言直し(三)」 鎌田東二
「ろばの耳」 添野博/西沢貴子/野本健太郎
「新 同人雑誌評」 佐々木義登/加藤有佳織
【関連リンク】
- 巽先生の最終講義「最後の授業——慶應義塾とアメリカ」 Youtube版が公開されました!(CPA: 2021/03/15)
- 03/13: 巽先生の最終講義「最後の授業——慶應義塾とアメリカ」がオンラインで開催されます!(13:00-14:30)(CPA: 2021/02/16)
- トミー・オレンジのデビュー作『ゼアゼア』が、加藤有佳織先生による翻訳で五月書房新社より絶賛刊行中です!(CPA: 2021/02/06)
- 『マニフェスト・デスティニーの時空間——環大陸的視座から見るアメリカの変容』(小鳥遊書房)が刊行されました!巽先生、大串尚代先生、白川恵子先生、田ノ口正悟先生が寄稿されています!(CPA: 2020/07/05)
- 学部ゼミ在籍の國松絵梨さんの詩「あるきだしたとたん」が、『朝日新聞』 2020年 5月 20日号に掲載されました!(CPA:2020/07/03)
- 09/08: 日本メルヴィル学会第7回年次大会&ハーマン・メルヴィル生誕200周年記念講演、夢枕獏氏「白鯨とジョン万次郎」のおしらせ/巽先生が司会を務められます!(CPA: 2019/08/01)
- 日本メルヴィル学会第7回年次大会レポートが公開されています!(CPA: 2019/10/02)
- 巽先生が編集委員の一人を務められる『三田文學』最新号が絶賛刊行中!今号の特集は「アメリカの光と影」です!(CPA: 2017/08/01)
- バートルビーズ :巽孝之 × 坂手洋二 × サミュエル・マリッサ(08/26/2015)(CPA: 2017/05/01)
- 08/24-09/09:坂手洋二氏作・演出「バートルビーズ」上演@下北沢ザ・スズナリ / 08/26 & 09/07のアフタートークに、巽先生、大和田先生がご登壇します!(CPA: 2015/08/25)
- 劇団燐光群「ALL UNDER THE WORLD—地球は沈没した」上演後に行われた、巽先生×坂手氏によるトークショー「惑星思考と言語の解体」をアップしました!(CPA: 2012/11/22)
- 惑星思考と言語の解体:巽孝之×坂手洋二(03/20/2012)(CPA: 2012/03/20)
- 03/20: 燐光群新作上演後の巽先生×坂手洋二氏トークショウ間近です(CPA: 2012/03/19)
- Comic Apocalypse Now!:坂手洋二×巽孝之 (02/26/2004)(CPA: 2010/04/01)
- 白鯨を待ちながら:巽孝之VSリアン・イングルスルード (11/12/2001)(CPA: 2010/04/01)
- 10/24: 巽先生、劇団・燐光群トークショウに出演!(CPA: 2007/10/09)
- 劇団燐光群の新作と坂手洋二氏×巽先生のトークショー(CPA: 2003/01/01)
【関連書籍】
『三田文學』144号(第三十七回織田作之助青春賞/特集:創作教室;2021年冬季号)
『三田文學』143号(座談会「世界文学の現在」/特集:岡田隆彦;2020年秋季号)
『三田文學』141号(第二十六回三田文學新人賞;2020年春季号)
『三田文學』140号(特集:江藤淳・加藤典洋――日本近代の行方;2020年冬季号)
『三田文學』139号(特集:結び合う島の輝き――沖縄・台湾・韓国;2019年秋季号)
『三田文學』138号(追悼:高橋昌男/小特集:台湾現代詩;2019年夏季号)
『三田文學』137号(特集:世界SFの透視図;2019年春季号)
『三田文學』140号(特集:江藤淳・加藤典洋――日本近代の行方;2020年冬季号)
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『三田文學』135号(特集:永井荷風と慶應義塾;2018年秋季号)
『三田文學』134号(特集:;2018年夏季号)
『三田文學』133号 (特集:イギリス小説の現在;2018年春季号)
『三田文學』132号(特集:破局から…;2018年冬季号)
『三田文學』131号(特集:主張するアジア;2017年秋季号)
『三田文學』 130号(特集:アメリカの光と影;2017年夏季号)