2022/01/09

『文學界』2021年 1月号に、千木良悠子さんによる批評「橋本治と日本語の言文一致体」が掲載されています!

『文學界』2021年 1月号に、学部ゼミ OGの千木良悠子さんによる批評「橋本治と日本語の言文一致体」が掲載されています!本論では、橋本治『桃尻娘』の「桃尻語文体」との出会いを起点に、橋本治作品全体を概観されながら、橋本治の言文一致体の試みを 1970年代から20世紀末における「知性の大衆化」と照らし合わせつつ、明治時代以降の言文一致体運動に接続させます。そのうえで、橋本治の言文一致体の試みが、いかに公共性を担保しながら、いかに社会に抑圧される個人の小さな声もひろいあげてきたかを考察されます。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!



『文學界』
2021年 1月号
文藝春秋、2021年 12月 7日 
定価1100円(税込)

【目次】
新年創作饗宴
多和田葉子 わたしのボロット
阿部和重 Let's Pretend We're Married
絲山秋子 花と大日向
滝口悠生 窓目くんの手記
上田岳弘 K
石原慎太郎 空中の恋人

対談
國分功一郎×若林正恭 目的もなく遊び続けろ

新連載
藤原麻里菜 余計なことで忙しい

総力特集 笑ってはいけない?
創作
筒井康隆 文士と夜警
松尾スズキ 許されない男
津村記久子 我が社の心霊写真
高山羽根子 彼らはなんどもベルを鳴らす
平山夢明 Suck it! ASAP――急いで口で吸え!

対談
奥泉光×藤野可織 笑いは文学の最も強力な武器である
加納愛子×Saku Yanagawa 笑えない時代のコメディ

エッセイ
町屋良平 笑い上戸の私
上田岳弘 どかーん
千葉雅也 最初のブラックジョーク
春日武彦 エベレストと雨傘
三遊亭白鳥 寄席の爆笑
古川真人 あぶない、落ちるぞ!
村井理子 笑えない高校受験の話
李琴峰 思い出し反日笑い
立川吉笑 潮
栗原康 われわれは未来の原始人だ
高橋弘希 第三の挿話
内澤旬子 どう考えてもおかしい
平野啓一郎 予期せぬことがなくなって

インタビュー
岩崎う大 「おもしろい」は美しい

批評
九龍ジョー ハイそれまでョの世界――快楽亭ブラック舌禍裁判をめぐって
西村紗知 お笑いの批評的方法論あるいはニッポンの社長について
矢野利裕 近代社会でウケること――包摂と逸脱のあいだ

漫画
パピヨン本田

巻頭表現
石松佳 葉

リレーエッセイ
私の身体を生きる 新年号スペシャル
エリイ 両乳房を露出したまま過ごす
能町みね子 敵としての身体

連続対談
“恋愛”の今は 新連載第二回
ゲスト 濱口竜介×西森路代 おずおずと、やっていく

批評
佐々木敦 神と人との間――濱口竜介『偶然と想像』論
千木良悠子 橋本治と日本語の言文一致体

追悼・瀬戸内寂聴
横尾忠則 心の奥底から奥底へ

連載
平民金子 めしとまち 第九回
北村匡平 椎名林檎論――乱調の音楽 第十一回
成田悠輔 未来の超克 第十回
高橋弘希
音楽が鳴りやんだら 第十二回
近現代音楽史概論B 第十二講

コラム
遊歩遊心 第二十八回 松浦寿輝
むらむら読書 第四十八回 犬山紙子
きれぎれのハミング 第四十九回 柴田聡子
新人小説月評 鳥澤光 綾門優季

文學界図書室
綿矢りさ『オーラの発表会』(高島鈴)
上田岳弘『旅のない』(吉川浩満)
佐々木敦『半睡』(山本浩貴)
山内志朗『わからないまま考える』(吉村萬壱)
『田辺聖子 十八歳の日の記録』(柿内正午)

文學界新人賞応募規定
執筆者紹介

【関連リンク】

【関連書籍】
千木良悠子『猫殺しマギー』産業編集センター、2003年)


千木良悠子『青木一人の下北ジャングル・ブック』(ソニーマガジンズ、2006年)


千木良悠子、辛酸なめ子『だれでも一度は、処女だった。』(イーストプレス、2012年)


ラリイ・マキャフリイ著、巽孝之・越川芳明編、小林エリカ・千木良悠子解説 『アヴァン・ポップ 増補新版』(北星堂書店;増補新版、2007年)