2021/02/14

02/28: 科研費研究会「ハート・クレイン——環大西洋の史学/詩学」オンライン開催のお知らせ(13:00-15:30)

2月 28日(日)、巽先生が研究分担者の一人としてたずさわる科研費研究会「メイフラワー・コンパクトにおける排除/包括の理論と環大西洋文化の再定位」が下記のとおりオンラインにて開催されます。今回は「ハート・クレイン——環大西洋の史学/詩学」と題し、来馬哲平先生(青山学院大学)による基調講演「『橋』とその二つの端緒」が行われます。また、続くワークショップ「 “Powhatan’s Daughter” を読む」では、大学院 OGの小泉由美子さんがご発表されます。ご関心のある方は、ぜひご来聴ください!



科研費研究会
ハート・クレイン——環大西洋の史学/詩学
日時:2021年 2月 28日(日)13:00-15:30 
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)
※Zoomによるオンライン開催
※参加ご希望の方は、舌津先生宛に(zettsu●rikkyo.ac.jp ※●→@)事前にお申し込みください。

基調発表——『橋』とその二つの端緒
来馬哲平(青山学院大学)

ワークショップ—— “Powhatan’s Daughter” を読む
高橋諒(成蹊大学大学院博士後期課程)
大谷祐二(ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士後期課程)
小泉由美子(慶應義塾大学非常勤講師)
コメンテイター:来馬哲平

【概要】※フライヤーより抜粋
本基盤研究(B)は、メイフラワー・コンパクトが内包していた「排除/包括の理論」を探ることによって、環大西洋文化を再定位し、アメリカを中心に進んできたグローバリゼーションの進みゆく方向を、環太平洋的視座も連動させつつ見定めることを目的としている。ハート・クレインの『橋』を取り上げる今回の研究会は、まさしく、アメリカの誕生と発展を促したトランスアトランティックな力学に光を投じることとなる。

基調講演では、ヨーロッパに移住して、コスモポリタンな詩学の構想・実践を試みていたアメリカ詩人たちとは異なり、生涯のほとんどをアメリカで過ごし、「アメリカの神話」という、愛国主義的・土着主義的色彩が強い主題にこだわったクレインの『橋』が、ときにありありとまとうイギリス文学やフランス文学との間テクスト性と、過剰さにいろどられた修辞とに、クィアな欲望が交錯する契機を注視しながら、『橋』がひらく環太平洋的な空間のありようを吟味する。

続くワークショップでは、『橋』の中でもとりわけアメリカの過去に意識的な第 2セクション―― 5つの詩から成る「パウハタンの娘」――に焦点をあわせ、ポカホンタスから 20世紀に至る建国の歴史がいかなる詩的表現へと昇華されているのかを討究する。


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