科研費研究会
ハート・クレイン——環大西洋の史学/詩学
ハート・クレイン——環大西洋の史学/詩学
日時:2021年 2月 28日(日)13:00-15:30
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)
※Zoomによるオンライン開催
※参加ご希望の方は、舌津先生宛に(zettsu●rikkyo.ac.jp ※●→@)事前にお申し込みください。
基調発表——『橋』とその二つの端緒
来馬哲平(青山学院大学)
ワークショップ—— “Powhatan’s Daughter” を読む
高橋諒(成蹊大学大学院博士後期課程)
大谷祐二(ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士後期課程)
小泉由美子(慶應義塾大学非常勤講師)
コメンテイター:来馬哲平
【概要】※フライヤーより抜粋
本基盤研究(B)は、メイフラワー・コンパクトが内包していた「排除/包括の理論」を探ることによって、環大西洋文化を再定位し、アメリカを中心に進んできたグローバリゼーションの進みゆく方向を、環太平洋的視座も連動させつつ見定めることを目的としている。ハート・クレインの『橋』を取り上げる今回の研究会は、まさしく、アメリカの誕生と発展を促したトランスアトランティックな力学に光を投じることとなる。
基調講演では、ヨーロッパに移住して、コスモポリタンな詩学の構想・実践を試みていたアメリカ詩人たちとは異なり、生涯のほとんどをアメリカで過ごし、「アメリカの神話」という、愛国主義的・土着主義的色彩が強い主題にこだわったクレインの『橋』が、ときにありありとまとうイギリス文学やフランス文学との間テクスト性と、過剰さにいろどられた修辞とに、クィアな欲望が交錯する契機を注視しながら、『橋』がひらく環太平洋的な空間のありようを吟味する。
続くワークショップでは、『橋』の中でもとりわけアメリカの過去に意識的な第 2セクション―― 5つの詩から成る「パウハタンの娘」――に焦点をあわせ、ポカホンタスから 20世紀に至る建国の歴史がいかなる詩的表現へと昇華されているのかを討究する。
【関連リンク】
- 科学研究費・基盤研究 (B):「メイフラワー・コンパクトにおける「排除/包括の理論」と環大西洋文化の再定位」プロジェクトウェブサイト
- 11/21: オンライン・科研費研究会「アメリカのネヘミヤとエズラが刻印したもの」(CPA: 2020/10/21)
- 02/19: 科研費研究会「地上の天と頭上の天――ピューリタン起源のダブルビジョン」@成蹊大学 6号館18:30-20:30/佐藤光重先生がご登壇なさいます!(CPA:2020/01/18)
- 11/30: 科研費研究会「トランスアトランティック・ゴシック――ヘンリー・ジェイムズの語り」@成蹊大学 6号館15:30-18:00(CPA: 2019/11/22)
- 02/24: 科研費研究会・牧野理英先生ご講演「「シマ」をめぐる日系アメリカと南部、そしてその敗北の共振――ワカコ・ヤマウチとテネシー・ウィリアムズ」のお知らせ@成蹊大学14:00-16:00(CPA: 2019/01/25)
- 02/09: 科研費研究会・石川敬史先生ご講演「フェデラリスト政権と奴隷貿易」のお知らせ@成蹊大学16:00-18:00(CPA: 2019/01/23)
- 06/27: マイケル・J・コラカチオ先生特別講演会 “Consciousness and Ascription: Emerson and the Lonely Subject” のお知らせ@慶應義塾大学 三田キャン
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