「トランスアトランティック・ゴシック――ヘンリー・ジェイムズの語り」
日時:2019年11月30日(土)15:30-18:00
会場:成蹊大学6号館 601教室(アクセス/キャンパス)
〒180-8633 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
主催:科学研究費 18H00654 基盤研究 (B)「メイフラワー・コンパクトにおける排除/包括の理論と環大西洋文化の再定位」
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)・舌津智之(立教大学)・日比野啓(成蹊大学)
※詳細はプロジェクトウェブサイトをご覧ください
※参加無料
※会場整理のため、参加予定の方は hibino★fh.seikei.ac.jp(★→@)までご連絡ください
【概要】
19世紀末に書かれたHenry Jamesの中編小説“The Turn of the Screw”は、幽霊実在説や幻想説など、これまでに様々な解釈がなされてきた。小説の枠組みとなる序章と続く24章の関わり、「信頼できない語り手」の物語をどこまで信用できるのか、等々、この小説は冒頭から謎に包まれている。“The Turn of the Screw”を単体で解釈するのはもちろん王道だが、この小説以前にJamesが10作以上のゴシック短編小説を書き、この作品以後も5作以上の同系列の小説を書き続けている事実を知り、“The Turn of the Screw”をその流れの中においてみると、また違った解釈も可能になるだろう。アメリカ人作家としてヨーロッパ小説の模倣から出発し、次第に独自のゴシック小説を生み出していったJamesが、最後に到達した地平とは?
“The Turn of the Screw”は、雑誌に連載されてから単行本の最終版に至るまでに、少なくとも5回の作者による加筆を受けている。今回のワークショップでは、作者が最終版と認めたNew York Editionをテキストとして推奨し、とりわけ「序」と「第1章」に注目して作品の精読を行うが、加筆の過程を丁寧に辿れば、生涯にわたって自作の加筆を続けたJamesの、創作についてのこだわりの一端を垣間見ることができよう。(フライヤーより抜粋)
【プログラム】
15:30 開会/下河辺美知子(成蹊大学)
15:35 基調講演/水野尚之(京都大学)「信頼できない語り手の行方――Henry James流ゴシック小説の到達点」
16:05 研究発表
- 及川英(立教大学大学院博士前期課程修了・大学院研修生)
- 松丸彩乃(成蹊大学大学院博士後期課程)
- 四方朱子(京都大学大学院博士後期課程
- ピーター・バナード(ハーバード大学大学院博士後期課程修了)
17:20 研究発表講評と質疑応答
【関連リンク】
【関連リンク】
- 科学研究費・基盤研究(B):「メイフラワー・コンパクトにおける「排除/包括の理論」と環大西洋文化の再定位」プロジェクトウェブサイト
- 02/24: 科研費研究会・牧野理英先生ご講演「「シマ」をめぐる日系アメリカと南部、そしてその敗北の共振――ワカコ・ヤマウチとテネシー・ウィリアムズ」のお知らせ@成蹊大学14:00-16:00(CPA: 2019/01/25)
- 02/09: 科研費研究会・石川敬史先生ご講演「フェデラリスト政権と奴隷貿易」のお知らせ@成蹊大学16:00-18:00(CPA: 2019/01/23)
- 06/27: マイケル・J・コラカチオ先生特別講演会 “Consciousness and Ascription: Emerson and the Lonely Subject” のお知らせ@慶應義塾大学 三田キャンパス 北館第二会議室 16:00–(CPA: 2018/06/05)