2004/12/01

過去のNews:2004

■小谷真理さんが劇団昴『クリスマス・キャロル』プログラムに寄稿 いよいよクリスマスが近づいてきましたが、ただいま三百人劇場では毎年恒例の劇団昴『クリスマス・キャロル』が公演中。そのプログラムブックに小谷真理さんが寄稿しています。
『クリスマス・キャロル』はもちろんチャールズ・ディケンズの原作。嫌われ者の老人スクル-ジがイヴの夜に出会う3人の精霊達によって愛と慈しみを知る…。「家族愛」をテーマとした心あたたまる音楽劇です。
「お誕生会は遅くない」
小谷真理
劇団昴『クリスマス・キャロル』プログラムブック14-15頁に掲載

■巽先生が同志社大学アメリカ研究所で講演 巽先生が同志社大学アメリカ研究所、「アメリカニズムの多角的研究」研究会にて講演を行います。

日 時:2004年12月18日(土)午後4時―5時30分
場 所:同志社大学今出川キャンパス 博遠館2階H201
発表者:巽 孝之氏(慶應義塾大学文学部教授)
テーマ:「リンカーンの世紀」その後―核の文学、文学の核


■日本アメリカ文学会東京支部12月例会のお知らせ 日本アメリカ文学会東京支部12月例会を以下の要領で開催致します。

12月11日(土)2時より
慶應義塾大学三田校舎AB会議室

*12月シンポエズラ・パウンドの詩をどう読むか
司会・講師:新倉俊一(明治学院大学名誉教授)
講師:城戸朱理(詩人)
講師:野村喜和夫(詩人)

*忘年会5時半より
慶應義塾大学ファカルティ・クラブ
一般5000円、学生2000円 参加自由

■写真家ローリー・トビー・エディソンのスライド上映&トークショー 写真家ローリー・トビー・エディソンが12月に来日、トークショーが行われます。"Women En Large"(写真)では「太った女性たち」のありのままの姿をカメラに収めるなど、前衛的なフェミニズム写真家としてこれまでも日本で注目を集めてきたL.T.エディソン。当日は、御自身もモデルとして展覧会に参加したことのある(!)小谷真理さんが通訳・聞き手を務めます。

日時:12月12日(日)午後2時~4時30分
会場:BankART1929 Yokohamaホール(横浜市中区本町6-50-1・tel:045-663-2812)
講師:ローリー・トビー・エディソン(写真家)
通訳・聞き手:小谷真理(評論家)
参加費:1,500円(ドリンク付)

協力:BankART1929、NPO法人ヒューマンサービスセンター
主催:財団法人横浜市女性協会
参加申込・問合せ:横浜女性フォーラム 電話:045-862-5052

ローリー・トビー・エディソンのホームページはこちら

■日本ペンクラブ女性作家委員会シンポジウム『女性と戦争III』
日本ペンクラブ女性作家委員会では、イラクでの体験を著書『戦争と平和──それでもイラク人を嫌いになれない』にまとめられた高遠菜穂子さんと、フリーランスジャーナリストのネットワーク“アジアプレス・インターナショナル”代表の野中章弘さんをお招きし、2004年度のシンポジウム『女性と戦争III ─ 報道における女性のイメージ ─』を開催します。

日時:12月3日(金)午後6時開場/6時30分開演/8時30分終演
場所:東京ウィメンズプラザ(B1)ホール (東京都渋谷区神宮前5-53-67)
定員:250名(予約不要)
参加費:500円

[プログラム]
開催挨拶 下重暁子(作家、日本ペンクラブ副会長)
第1部 インタビュー・高遠菜穂子聞き手:小谷真理(文芸評論家、女性作家委員長)
 
第2部 パネルディスカッション  野中章弘(アジアプレス・インターナショナル代表)
  道下匡子(作家・翻訳家、女性作家委員)
  与那覇恵子(近現代日本・沖縄文学研究者、女性作家委員)
  コーディネーター:巽 孝之(アメリカ文学者、女性作家委員)
閉会挨拶・まとめ 入江曜子(作家、女性作家委員)

[問合せ先]日本ペンクラブ事務局(安西)
      (〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町20-3)
      TEL : 03-5614-5391/FAX : 03-5695-7686/
      e-mail :secretariat02@japanpen.or.jp

■『事典現代のアメリカ』発行記念シンポジウム開催 巽先生が編集委員を務めた『事典現代のアメリカ』(大修館書店)が刊行されたのを記念し、上智大学にてシンポジウムが開催されます。

『事典現代のアメリカ』発行記念シンポジウム
「アメリカを通して世界を読む」


<日時>2004年11月26日(金)午後6時(5時半開場)
<場所>上智大学8号館2階208号室
<主催>上智大学アメリカ・カナダ研究所/大修館書店
<参加費・定員>入場無料・定員110名(先着順ですので、当日会場までおいでください)
<パネリスト>
小田隆裕(朝日新聞国際担当)
巽孝之(慶應義塾大学文学部教授)能登路雅子(東京大学大学院総合文化研究科教授)
吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授)
<司会>
松尾弌之(上智大学外国語学部教授)

<問合せ>大修館書店編集部『事典現代のアメリカ』係
 TEL:03-3294-2221(代表)/FAX:03-3295-4774
 E-mail:koh@taishukan.co.jp
上智大学アメリカ・カナダ研究所 TEL:03-3238-3908/FAX:03-3238-4185
 E-mail:instacs@sophia.ac.jp

■日本アメリカ文学会東京支部11月例会のお知らせ
日本アメリカ文学会東京支部11月例会を以下の要領で開催致します。

<研究発表>11月13日(土)1時半より
慶應義塾大学三田キャンパスAB会議室
「逃亡者(フュージティヴ)」還る…南部農本主義と<近代>、アレン・テイトとドナルド・デイヴィッドソン
後藤和彦(立教大学)
<分科会>近代散文:戦争のベンサム主義者──メルヴィルの『ビリー・バッド』におけるヴィア船長のutilitarianism 安田 努(明治大学・非)

現代散文:モダニズム/ハリウッド/「イット・ガール」 山口菜穂子(お茶の水女子大・院)

詩:マリアン・ムーアと児童文学──道徳とファンタジーの書き換え 関口 千亜紀(立教大学・非)

演劇:ワシントンDCにおけるアート・フィランソロピーの構造とリージョナルシアター 青野智子(ニューヨーク市立大学大学院)

■<e-とらんす>2004年12月号に沼野充義×巽孝之トークショーの模様が収録
10月13日(水)に巽先生と沼野充義氏による<スタニスワフ・レム コレクション>刊行記念トークショーが行われたことはこちらでもお知らせしましたが、<e-とらんす>2004年12月号にこのトークショーの模様が収録されています。トークショーをご覧になった方もそうでない方もぜひチェックを。今号は他に、佐藤良明氏×柴田元幸氏のトークショー(於・青山ブックセンター)、高橋源一郎氏の京都大学特別集中講座の模様など盛り沢山の内容です。もちろん、巽先生による批評講義の連載も掲載されています。

沼野充義×巽孝之トークショー<現代文学の巨人スタニスワフ・レム 『ソラリス』新訳の圧倒的な「他者性」>
2-5頁および46-50頁
「巽孝之 現代批評のカリキュラム増補版」
第7回 エルヴァイラ・ピューリターノ『ネイティヴ・アメリカンの批評理論』
72-73頁
いずれも<e-とらんす>2004年12月号に掲載
<e-とらんす>のホームページはこちら

■11月2日(火)の総合講座「情の技法II」は宇沢美子氏(東京都立大助教授)の講義 文学部総合講座「情の技法II」11月2日(火)の回は、東京都立大学人文学部助教授でアメリカ文学・精神分析理論がご専門の宇沢美子先生による講義です。1993年に発表された『女がうつる―ヒステリー仕掛けの文学論』(勁草書房)は、ヒステリーという概念から様々な文化事象を読み解き高い評価を得ており、その後も文化とジェンダーに関する研究書の翻訳などを発表されています。

文学部総合講座「情の技法II」
「生まれ(ていなかった)故郷日本──オノト・ワタンナの日本感傷小説再訪」


担当:宇沢美子氏(東京都立大学人文学部助教授/アメリカ文学・精神分析理論)
11月2日(火) 10:45-12:15
三田キャンパス南校舎444番教室

■今年度のオープンゼミは11月25日(木) 巽ゼミでは、文学部英米文学専攻2年生を対象にしたオープンゼミを以下の日程で実施します。来年度の入ゼミを希望している学生はぜひご参加下さい。

*巽研究会オープンゼミ*日時:2004年11月25日(木)
   14:45~16:15(4限)
場所:三田キャンパス南校舎456-A教室

※席に限りがありますのでお早めにお越しください。

■坂手洋二氏の新作『二人の女兵士の物語』公演プログラムに、巽先生・小谷真理さんのエッセイ
劇作家・坂手洋二氏の新作『二人の女兵士の物語』の公演プログラムに、巽先生・小谷真理さんがそろってエッセイを寄稿しています。
今回発表される新作『二人の女兵士の物語』は、小劇場を半分に仕切った空間を使って行われる企画『THE LOFT』3作品のうちの一つ。出演者の息づかいが間近に感じられる演劇ならではの空間の中で、二人の女優があまたの"女のたたかい"を創造する異色の書き下ろし作品です。

THE LOFT第三弾
『二人の女兵士の物語』作・演出:坂手洋二
出演:小島 聖 宮島千栄

<公演日程>2004年11月8日(火)~21日(日)
※曜日によって開演時間が異なります。詳細はこちらでご確認下さい。
<チケット料金>全席指定(税込)=4,200円
Z席=1,500円/当日学生券=50%割引(公演当日のみボックスオフィスとチケットぴあ一部店舗にて販売・1人1枚・電話予約不可・詳しくはボックスオフィス:03-5352-9999までお問い合わせください。)
*公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。


■小谷真理さんの選ぶ「アメリカを読む」ためのオススメ本リストが朝日新聞に掲載
朝日新聞(全国版)10月27日付朝刊の「秋の読書特集」に、小谷真理さんのオススメ本リストが掲載されています。「第一特集 アメリカを読む」の中で、ビル・クリントン前アメリカ大統領や文芸評論家の柄谷行人氏や川本三郎氏とともに小谷真理さんが登場。「SF・ホラー」のジャンルで、現在のアメリカを読み解く5冊が紹介されています。

エイリアンの興亡 
小谷真理(SF・ファンタジー評論家)朝日新聞(全国版)2004年10月27日朝刊第20面
「秋の読書特集 第一特集:アメリカを読む」に掲載


■巽先生が編集長を務めたMark Twain Studies刊行 巽先生が編集委員を務める日本マーク・トウェイン協会の英文号Mark Twain Studiesがついに完成、刊行されました。記念すべき創刊号となる今号は特集「Mark Twain, Our Contemporary」と題し、Shelley Fisher Fishkin, Larry McCaffery, Kim Stanley Robinsonなど著名な研究者や作家のエッセイを掲載。また大串尚代・中垣恒太郎など巽ゼミ関係者も寄稿しています。

日本マーク・トウェイン協会編
Mark Twain Studies Vol.1 No.1


A5版・140頁
*購入方法*
Mark Twain Studiesは日本マーク・トウェイン協会にて販売しております。ご希望の方は以下の要領で郵便振替にてお申し込み下さい。

口座番号:00900-5-60537
加入者名:日本マーク・トウェイン協会
振込金額:1部2000円(送料込み)
払込人住所:お名前、ご住所、電話番号
通信欄:「英文号創刊号希望」とお書き添えの上、希望される部数を明記下さい。
お問い合わせは日本マーク・トウェイン協会事務局(京都光華女子大学・和栗了研究室)まで。

*Subscription Information*Upon request, we would be pleased to send to subscribers abroad the English numbers of Mark Twain Studies. The cost is US$20.00 and we accept VISA and Mastercard. Please contact our office Director, Professor WAGURI Ryo:

Dr. WAGURI Ryo
Japan Mark Twain Society, c/o English Department
Kyoto Koka Women's University
38 Kadono-cho Nishikyogoku, Ukyo-ku, Kyoto
915-0882, Japan

Fax: 075-325-5441 E-mail: rb054@mail.koka.ac.jp

■小谷真理さんがNHK-BS-2『BSアニメ夜話』に出演 小谷真理さんがNHK-BS-2『BSアニメ夜話』の「機動戦士ガンダム特集」に出演します。『BSアニメ夜話』は、世界の映像文化に多大な影響を与え脚光を浴びている「日本のアニメ」に一家言を持つ論客たちの熱いトークと、選りすぐりの名シーン映像でつづる、アニメトークバラエティー。どうぞお楽しみに!

BSアニメ夜話(シリーズ第二弾)
「機動戦士ガンダム」特集放送日時:2004年10月28日(木)23:00-24:00
放送局:NHK BS-2
出演者:レギュラー=乾貴美子、岡田斗志夫、氷川竜介
    ゲスト=北久保弘之(アニメ監督、福井晴敏(作家)、
    小谷真理(評論家)、井上伸一郎(アニメ雑誌 発行人)、
    有野晋哉(よゐこ)

■文学部英米文学専攻主催講演会のお知らせ 本塾文学部英米文学専攻では、アメリカより気鋭のポストモダン作家・評論家であるジェラルド・ヴィゼナー(Gerald Vizenor)氏をお招きして、下記の要領で講演会を開催いたします。入場無料となっておりますので、どうぞご参加下さい。

慶應義塾大学文学部英米文学専攻主催講演会ISHMAEL ASHORE IN HIROSHIMA:
The Pequots, Moby Dick and the Pequod, Ranald MacDonald, Little Boy, and Ronin Browne in Hiroshima Bugi.
by Gerald Vizenor

日時:2004年10月26日(火)午後2:45~4:15
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎456-A教室(地図はこちら)
講師:ジェラルド・ヴィゼナー
司会:巽 孝之(本塾文学部教授)

*ジェラルド・ヴィゼナー(Gerald Vizenor)* 1934年ミネソタ州ミネアポリス生まれ。ホワイトアース居留地のアニシナベ族(チベワ族)の血が四分の一流れているネイティヴ・アメリカン、自称ポスト・インディアン作家。1988年に長編小説『悲しむ者──アメリカ版西遊記』Griever: An American Monkey King in China (Minneapolis: U of Minnesota P, 1987)によってニューヨーク・フィクション・コレクティヴ文学賞と全米図書賞をダブル受賞。1996年には複数のアメリカ原住民文学傑作選編纂の功績によりオークランドペンクラブ・ジョセフィーン・マイルズ文学賞を受賞。これまでに詩集や小説、評論、傑作選など30冊以上の著作を発表し、目下、核時代の歌舞伎を目論んだ最新長篇『ヒロシマ・ブギ』 Hiroshima Bugi: Atomu 57 (Lincoln: U of Nebraska P, 2003) が大きな話題を呼んでいる。現在カリフォルニア大学バークレー校教授。邦訳には『逃亡者のふり──ネイティヴ・アメリカンの存在と不在の光景』Fugitive Poses: Native American Indian Scenes of Presence and Absence(Lincoln: U of Nebraska P, 1998; 開文社出版、2002年)がある。
 
■2004年度秋学期・久保田万太郎記念講座が開講中 2004年度も秋学期がスタートしました。本塾文学部設置の久保田万太郎記念講座、秋学期は作家の茅野裕城子氏と南條竹則氏が出講されています。茅野氏は今回の講義でも取り上げられる著作『バービーからはじまった』など精力的に執筆活動を続けており、また南條氏も日本ファンタジーノベル大賞優秀賞でデビュー後、小説・エッセイを積極的に発表しています。ともに現在第一線で活躍されている両作家による講義、ぜひふるって御聴講下さい。

2004年度久保田万太郎記念講座(秋学期)現代芸術II(秋学期)
「バービー考現学~バービーに始まるファッション・ドールの成立と変遷~」
講師:茅野裕城子
9月30日より毎週木曜4時限(14:45~16:15)
慶應義塾大学三田キャンパス519番教室

詩学II(秋学期)「味覚の文学」講師:南條竹則
9月30日より毎週木曜5時限(16:30~18:00)
慶應義塾大学三田キャンパス134番教室


■海保眞夫先生記念慶應シンポジウムのお知らせ 本塾文学部で長年教鞭を執られた海保眞夫先生のご逝去から一年半を迎えるにあたり、本塾では下記の要領で学会を開催することにいたしました。どうぞ奮ってご参加ください。

海保眞夫先生記念慶應シンポジウム日時:平成16年10月30日(土)午後1時より
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館8階ホール

プログラム:1:00 開会
1:15 研究発表 中村哲子氏(日本医科大学)
2:00 休憩
2:15 シンポジウム「文人たちの十八世紀」
    講師:大西洋一氏(秋田大学)、三馬志伸氏(玉川大学)、
    原田範行氏(杏林大学)、白鳥義博氏(トロント大学訪問研究員)
4:15 休憩
4:30 講演 鷲見洋一氏(塾文学部)
5:30 閉会
6:00 懇親会

■『レム・コレクション』記念トークショー開催! SF界の巨匠スタニスワフ・レムの代表作を網羅する<スタニスワフ・レム コレクション>の刊行がいよいよスタートします。今回その第一回配本として沼野充義氏による新訳『ソラリス』が刊行されることを受けて、沼野氏と巽先生によるトークショーが開催されることになりました。当日は沼野氏がクラクフのレム宅を訪れた際の秘蔵ビデオも上映予定。ともにレムを深く愛する2人によるトークショー、お見逃しなく!

『ソラリス』刊行記念トークショー
巽孝之×沼野充義
10月13日(水) 6時開場 6時半開始
三省堂書店神田本店8階特設会場

*入場無料です。整理券を三省堂神田本店1階レジにて配布中です。
お問い合わせは三省堂神田本店(03-3233-3312)または国書刊行会(03-5970-7426)まで。

■日本マーク・トウェイン協会総会のお知らせ 10月15日、京都光華女子大学にて日本マーク・トウェイン協会の総会・シンポジウムが開催されます。巽先生が評議員・編集委員を務める同協会ですが、今回の学会のシンポジウムには大学院巽ゼミOBの中垣恒太郎氏(常盤大学)が参加します。

日本マーク・トウェイン協会 
第8回総会

日時:2004年10月15日(金)
場所:京都光華女子大学 徳風館6階 小講堂(地図はこちら)
総会:13時~13時30分

研究発表:14時~15時30分
木村仁美(京都女子大学・院)
「『まぬけのウィルソン』におけることばと文字」
中平直美(京都光華女子大学・非)
「トール・テールに於けるフレーム・ナレーターの役割について─Mark TwainのConneticut Yankeeを中心に─」
<司会 江頭 理江(福岡教育大学)>

シンポジウム:15時50分~18時
題目「マーク・トウェインと『旅』」
司会・講師:石原剛(追手門学院大学)
講師:八木敏雄(元成城大学)
講師:里内克巳(大阪大学)
講師:中垣恒太郎(常盤大学)


■日本アメリカ文学会東京支部9月例会のお知らせ 9月25日に慶應義塾大学三田キャンパスにて日本アメリカ文学会東京支部9月例会が行われます。

<全体会>9月25日(土)1時半より
慶應義塾大学三田キャンパス南校舎454番教室
Speaking Altantic, Speaking Pacific: Melville's Typee and The Art of Fiction
A. Robert Lee (日本大学)
<分科会>「現代散文」
佐々木真理(実践女子大学)
455A番教室
南部女性作家の「記憶」――ユードラ・ウェルティの自伝をめぐって

「詩」
矢澤智生(東京外国語大学・院)
455B番教室
Paul Auster の詩における言語的基層

「演劇」
内藤麻緒(東京芸術大学・非)
456A番教室
Paula VogelのThe Mineola Twinsにみる2つのステレオタイプ:融合か崩壊か

*分科会終了後、支部運営委員会を開きます。

■<eとらんす>で巽先生の批評講義が連載中 現在発売中の<eとらんす>で巽先生の批評講義が連載されています。2003年12月号から続いているこの連載では、現在における最新の文学批評の動向が紹介されていますが、今回は。心霊主義(spiritualism)をテーマにモダニズムからサイバーパンク、ファンタジー作品などを取り上げ、テクノロジーと霊能空間の関わりについて論じられています。

「巽孝之 現代批評のカリキュラム増補版」
第6回 ヘレン・ソード『モダニズムの霊能空間』
<eとらんす>2004年10月号68-69頁に掲載
<eとらんす>のホームページはこちら

■<新潮>10月号に小谷真理さんの「センス・オブ・ジェンダー」論 現在発売中の<新潮>2004年10月号に小谷真理さんの「センス・オブ・ジェンダー」論が掲載されています。小谷真理さんが発起人として名を連ねているジェンダーSF研究会主催の文学賞「センス・オブ・ジェンダー賞」については下記のニュースで紹介しましたが、本稿では、この文学賞の設立に至る経緯や過去3回の選考について解説されているほか、「新たな批評の場」としての本文学賞についての意欲が述べられています。

「小谷真理 センス・オブ・ジェンダー」

<新潮>2004年10月号228-229頁に掲載
<新潮>のホームページはこちら


■笙野頼子氏『水晶内制度』が「センス・オブ・ジェンダー賞」を受賞 2000年に設立され小谷真理さんが発起人として名を連ねているジェンダーSF研究会の主催する文学賞「センス・オブ・ジェンダー賞」の2003年度受賞作がこのほど決定し、芥川賞・三島賞作家の笙野頼子氏『水晶内制度』(新潮社)が大賞を、野火ノビタ氏『大人は判ってくれない 野火ノビタ批評集成』(日本評論社) が特別賞をそれぞれ受賞しました。

選評や受賞者のコメントなどについてはジェンダーSF研究会のホームページをご覧ください。
ジェンダーSF研究会のホームページはこちら

■<e-とらんす>9月号に鈴木淑美先生(大学院巽ゼミOG)のインタビューが掲載 大学院巽ゼミOGで、現在翻訳家として精力的に活動されている鈴木淑美先生(大学院巽ゼミOG)についての記事が<e-とらんす>2004年9月号に掲載されています。今回のインタビューでは、本塾で非常勤講師を務めるかたわらコンスタントに翻訳作品を発表し続けている鈴木先生の仕事ぶりが6ページにわたってフィーチャーされています。

◆ 翻訳者インタビュー:鈴木淑美さんが追及するプロのノンフィクション翻訳家とは?<e-とらんす>9月号に掲載
定価800円(税込)
<e-とらんす>についてはこちらをご覧ください。
■是枝裕和監督講演会レポート 7月13日、藝文学会・本塾文学部総合講座「情の技法II」共催の講演会として、映画「誰も知らない」の是枝裕和監督をお迎えして公開講座が開催されました。さっそく当日の講演写真を掲載しましたのでご覧ください。

藝文学会・本塾文学部総合講座「情の技法II」共催講演会
─「誰も知らない」情の技法─
講師:是枝裕和(映画監督)
司会:巽孝之
日時:2004年7月13日(火)10:45-12:15
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール

 *講義の写真はこちらをご覧ください。

■巽ゼミ特製「卒業論文ガイド」が完成 巽ゼミ特製「卒業論文ガイド」がこのほど完成しました。この「巽ゼミ卒論ガイド」は、実際の歴代ゼミ生の卒業論文(英語)のうち特に優れたものをサンプルとして取り上げ、その全体像を示したものです。本ガイドブックはMLA Handbook(第6版)に準拠して作成されているほか、豊富に設けられた注により、論文の構成から年表・画像の使いかた、書誌の作成法まで丁寧に解説。卒論作成に必要な知識をコンパクトにまとめた一冊となっています。

Panic Americana別冊:巽ゼミ卒論ガイド Ver.2発行=慶應義塾大学文学部英米文学専攻巽ゼミ
A5版・40頁

※現役ゼミ生はゼミ代に連絡のうえ必ず入手するようにして下さい。

■小谷真理さんの連載が朝日新聞にてスタート 小谷真理さんの連載が朝日新聞夕刊にて7月12日より始まります。今回連載を担当されるのは、同紙夕刊文化面(全国版)に掲載されているコラム「こころの風景」。毎週、各界で活躍する文化人が自分の印象に残る風景や人生を変えた出来事などを綴っていくこのコーナーですが、今回はファンタジーやゴスロリ、少女文化はもちろん、あっと驚くような話題も登場。どうぞお楽しみに!

連載コラム「こころの風景」
担当:小谷真理(SF・ファンタジー評論家)
朝日新聞夕刊文化面(全国版)に2004年7月12日より14日まで3日連続で掲載。

■ALI PROJECTライヴのお知らせ 2003年5月、本塾文学部総合講座「情の技法」にて講演・演奏を行ったALI PROJECTが、7月15日に渋谷でライヴを行います。6月23日に、「月光嗜好症」に続くストリングス・アルバム第2弾となるニューアルバム『etoiles(エトワール)』をリリースしたばかりの同ユニットによる必見のライヴです。

「ALI PROJECT LIVE "地獄の季節" at Shibuya O-West」日時:2004年7月15日(木) 6:00pm開場/7:00pm開演
場所:O-WEST(東京/渋谷)
料金:前売価格¥3,800/当日価格¥4,000(税込)
(ALL STANDING・ドリンク代別\500)

お問い合わせ: バックステージプロジェクト TEL03-3357-8080
一般前売りチケットはチケットぴあ/03-5237-9999・ローソンチケット/ 0570-00-0903他にて発売中。

■本塾のPR誌『塾』に巽ゼミが登場 このほど発行された慶應義塾の広報誌『塾』2004年夏号に、巽ゼミが登場しています。作家や翻訳家、女優など多彩な才能を輩出してきた巽ゼミも、2004年で15周年を迎えました。今回の『塾』では、巽先生によるゼミ紹介のほか、ゼミ代による原稿も掲載。もちろん巽ゼミの年刊誌Panic Americanaも紹介されています。

「創造的な文学研究を」 
文学部教授・巽孝之『塾』2004年夏号(通巻第243号)「半学半教」36頁に掲載
2004年7月1日発行
『塾』についてはこちらをご覧ください。


■巽先生が本塾オープンキャンパスで模擬授業 慶應義塾では毎年夏に、高校生を対象に大学の授業を体験するチャンスとしてオープンキャンパスを開催しています。今年度は巽先生がアメリカ文学をテーマに模擬授業を行います。

慶應義塾大学三田キャンパス・オープンキャンパス2004
「アメリカ文学史のすすめ」
講師:巽孝之(文学部教授)
日時:2004年7月31日(土)13:15~14:00
(文学部説明会は12:30~13:00、15:15~15:45の2回開催されます)
場所:慶應義塾大学三田キャンパス


■小谷真理さんが恵泉女学園大学オープンキャンパスで講演 恵泉女学園大学でオープンキャンパスが行われる8月7日、小谷真理さんが講演会を行います。

「ハリーポッターと魔法の学校はどのように出来上がったか
──ファンタジーをみる女性の視点」
講師:小谷真理(SF・ファンタジー評論家)


日時:2004年8月7日(土)午前10時30分~12時
場所:恵泉女学園大学多摩キャンパス

■劇団燐光群の新作と「だるまさんがころんだ」再演情報 劇団燐光群の新作『私たちの戦争 Lost in the war/Blindness』の公演が間もなくスタート、併せて今年の2月に上演され大きな反響を呼んだ傑作『だるまさんがころんだ』が再演されます。『だるまさんがころんだ』に続く燐光群のオリジナル新作『私たちの戦争 LOST IN THE WAR/BLINDNESS』は、現在のイラクや日本を巡る状況をリアルに捉えた作品。今回の東京公演は、夏以降の欧米各国での上演に先駆けたワールドプレミアとなります。

RIN KO GUN Summer Festival in The SUZUNARI
『私たちの戦争 Lost in the war/Blindness』

作=マリオ・フラッティ+渡辺修孝+坂手洋二
訳=立木アキ子+キャメロン・スティール
構成・演出=坂手洋二

『だるまさんがころんだ』作・演出=坂手洋二
7月15日(木)~ 8月4日(水)下北沢ザ・スズナリ

前売券¥3,000 当日券¥3,300 ペア券¥5,400
大学・専門学校生¥2,700 高校生以下\2,000
※ペア券は前売のみ/学生券は前売・当日均一料金 劇団扱いのみ・受付にて要学生証提示。
※通し券¥5,500=『私たちの戦争』『だるまさんがころんだ』両公演をご覧頂けます。劇団前売のみにて7月8日(木)まで取扱。

劇団燐光群のホームページはこちら

■『誰も知らない』の是枝裕和監督が「情の技法II」で講演 先日開催された第57回カンヌ国際映画祭にて、柳楽優弥氏が最優秀男優賞を史上最年少で受賞した映画『誰も知らない』の監督・是枝裕和氏が、文学部総合講座「情の技法II」にゲストとして来校します(本作では巽ゼミ7期生・西川朝子が製作デスクを担当しています!)。これまでも海外の映画祭で多数の賞に輝き世界的注目を集めている同監督による特別講演、どうぞご期待下さい。

文学部総合講座「情の技法II」
講師:是枝裕和(映画監督)
司会:巽孝之
日時:2004年7月13日(火)10:45-12:15
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
※履修者以外の学生も入場できます。

是枝裕和氏のホームページはこちら

■「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」記念シンポジウム 
2004年度春学期に本塾・久保田万太郎記念講座特別招聘講師を務めているアーティスト・嶋田美子氏が参加する展覧会「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」が開催されるのを記念して、6月27日(日)に三田キャンパスにてシンポジウムが行われます。

「Co-responses on the Borderline
―境界線上に立って、互いに応答する/日韓女性の アートと心」
日時:6月27日(日)14:00-17:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
司会・提題:嶋田美子(慶應義塾大学文学部講師/美術作家)
講演:レベッカ・ジェニスン(京都精華大学教授/女性学)
池内靖子(立命館大学教授/演劇論)
李静和(成蹊大学教授/政治思想)

パネル討論パク ヨンスク(写真家/韓国)
ユン ソクナム(造型作家/韓国)
イトー・ターリ(パフォーマンスアーティスト/日本)
笠原美智子(東京都現代美術館学芸員)
主催:慶應義塾大学21世紀COE人文科学研究拠点(表象B「芸術学」班)
   Borderline Cases実行委員会

詳細については「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」ホームページへ。
展覧会「Borderline Cases - 境界線上の女たちへ」
会期:2004年6月26日(土)―7月17日(土) 11:00―19:00(月曜休廊)
会場: A.R.T. 東京都渋谷区恵比寿南2-12-19
問い合わせ: 070-5465-1025(FAAB) / email: reflect@interlink.or.jp

■慶応大学SF研究会『ホライズム』27号 刊行!
巽先生が顧問を務める慶応大学SF研究会の機関誌『ホライズム』27号が刊行されました。総ページ数230以上という本誌は、部員による創作や読書会の記録、評論・レビューなど盛り沢山の内容。慶応SF研のすべてが詰まった一冊です。

慶応大学SF研究会 機関誌『ホライズム』27号2004年6月1日発行
定価700円


■藝文学会研究発表会・総会のお知らせ 6月23日、慶應義塾大学藝文学会研究発表会および総会が開催されます。

日時:6月23日(水)14:45-18:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール

<研究発表会>司会:杉野元子助教授、大宮勘一郎助教授
高橋 勇「最初の吟遊詩人の歌──ウォルター・スコットの出版戦略」
小林和貴子「1950年代のラジオドラマ番組制作者の教育的意図について」
真部清孝「テクストのなかのサド──『聖公爵』をめぐる物語の生成」
松田かの子「『華語月刊』から見る東亜同文書院の中国語教育」
山田尚子「伍子胥と范増──『太平記』巻二十八所引漢楚合戦譚をめぐって」

総会は引き続き同会場にて行われます。
お問い合わせ先:慶應義塾大学藝文学会 (03-3453-4511)

■「情の技法II」で常山菜穂子氏(大学院巽ゼミOG・本塾法学部助教授)の講義 文学部総合講座「情の技法II」6月29日の回は、第一著書『アメリカン・シェイクスピア──初期アメリカ演劇の文化史』(国書刊行会刊、2003年)が2003年度アメリカ学会清水博賞を受賞(下記ニュース参照)したばかりの常山菜穂子氏(大学院巽ゼミOG・本塾法学部助教授)による講義となります。

文学部総合講座「情の技法II」
「19世紀アメリカン・メロドラマと<情>の操作」
講師:常山菜穂子(本塾法学部助教授/アメリカ文学)
6月29日(火)10:45-12:15
三田キャンパス南校舎444番教室

■小谷真理さんが近畿大学東京コミュニティカレッジ「総合文化講座」で講演 小谷真理さんが6月19日(土)、近畿大学国際人文科学研究所・東京コミュニティカレッジの「総合文化講座」にて講師を務めます。

総合文化講座
第9回「21世紀の最前線・SF、ファンタジーの冒険」講師:小谷真理(SF・ファンタジー評論家)
日時:2004年6月19日(土)14時~15時30分
場所:近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ(〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5/TEL (03)3351-0591)

※受講方法など詳細は近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジまでお問い合わせ下さい。

■小谷真理さんが熊本で「ファンタジー」講演会 小谷真理さんが6月28日、熊本日日新聞情報文化センター「女性文化の会」主催の講演を行います。

「ファンタジーの魅力」
講師:小谷真理(SF・ファンタジー評論家)
日時:2004年6月28日(月)11時30分~14時
場所:ホテル日航熊本

■巽先生が福岡女子大学英文学会で特別講演
6月26日、巽先生が福岡女子大学英文学会で特別講演を行います。

「不思議の森のメディア
 ─アメリカ文学と反知識人の伝統」
講師:巽孝之(慶應義塾大学教授)
日時:2004年6月26日(土)15時~16時30分
場所:福岡女子大学大学会館ホール(地図はこちら)
福岡女子大学英文学会についてはこちらをご覧ください。

■アメリカ文学会6月月例会のお知らせ
日本アメリカ文学会東京支部6月月例会
日時:2004年6月26日(土)
1時30分よりシンポジウム「独立革命後に"America"を語る──間大陸的文脈において」
司会:下河辺美知子(成蹊大学)
パネリスト:大串尚代(慶應義塾大学)・田辺千景(学習院大学)・若林麻希子(東京学芸大学)
於:慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟AB会議室

午後4時より分科会近代散文:シンポジウムのつづき
詩:Be Glad of Your Wounds: Reading American “Outlaw” Poetry from Late Twentieth Century to the Millennium 河田洋介(東京大学・院)
演劇:”Trifles” and “A Jury of Her Peers: A Little Goes a Long Way” Linda Ben-Zvi (テルアビブ大学)
現代散文:「ホーボー・ジャングルの想像力──ヘミングウェイの"The Battler"を読む」 辻秀雄(慶應義塾大学文学研究科英米文学専攻博士課程1年、大学院巽ゼミ)
於:慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟B会議室

■大和田俊之氏(実践女子大学講師)の特別講演 6月15日、メルヴィル研究で2003年度本塾文学部英米文学専攻文学博士号を取得した大和田俊之氏の講演が行われます。

「『白鯨』、『ベニト・セレノ』、『ビリー・バッド』」
講師:大和田俊之(実践女子大学講師)
日時:2004年6月15日(火)14:45~16:15
会場:三田キャンパス南校舎 452-B番教室

■「情の技法II」6月15日の回は渋谷望氏(千葉大学文学部助教授)をお招きします 文学部総合講座「情の技法II」6月15日の回は、第一論文集『魂の労働──ネオリベラリズムの権力論』(青土社刊、左写真)が高い評価を受けている社会学者・渋谷望氏(千葉大学文学部助教授)をお招きします。ネオリベラリズム、ポストフォーディズム、そしてポストコロニアルといった側面を持つ現代における生と労働のあり方を問い直す同著者による講義です。

文学部総合講座「情の技法II」
「感情と権力──感情労働をめぐって」
講師:渋谷望(千葉大学文学部助教授/社会学)
司会:巽孝之
6月15日(火)10:45-12:15
三田キャンパス南校舎444番教室

■常山菜穂子氏(大学院巽ゼミ2期生)の『アメリカン・シェイクスピア』が2003年度アメリカ学会清水博賞受賞! 大学院巽ゼミ2期生・常山菜穂子氏(現在本塾法学部助教授)の第一著書『アメリカン・シェイクスピア──初期アメリカ演劇の文化史』(国書刊行会刊、2003年)が、2003年度アメリカ学会清水博賞を受賞することとなりました。CPAではこのたびの受賞を記念して、以下のコンテンツを掲載しています。

常山菜穂子『アメリカン・シェイクスピア』書評集
常山菜穂子「アメリカ演劇史を書き直す」 (<新潮>2004年3月号に掲載)
常山菜穂子『アメリカン・シェイクスピア』出版記念会祝辞 巽孝之
・巽ゼミの年刊誌Panic Americana Vol.8(2003年12月発行)は、常山菜穂子著『アメリカン・シェイクスピア』の出版を記念したインタビュー「オニール以前へ」を収録しています。

*アメリカ学会清水博賞*1996年度から故清水博会員および同夫人からの寄付金を基金として創設され、主として若手研究者が最初に発表した研究成果の中から、 特に優れた作品を毎年1~3点程度選び、 賞状と賞金5万円を贈るもの。

■アメリカ学会第38回年次大会のお知らせ
2004年6月5日(土) から6日(日)にかけて、日本女子大学にてアメリカ学会の年次大会が開催されます。第2日午後 (13:30~14:00) に予定されている総会にて、2003年度アメリカ学会清水博賞に決定した常山菜穂子氏(上記ニュース参照)の授賞式が行われます。

アメリカ学会第38回年次大会月日:2004年6月5日(土) から6日(日)
場所:日本女子大学 (〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1)

■主なプログラム■・部会B
 「文学とアメリカ帝国」 (第2日 6月6日(日) 9:30~12:00) [百年館低層棟504教室]
司会・報告:福士久夫(中央大学) 「『白鯨』はどのように "a wicked book"か?」
報告:篠目清美 (東京女子大学) 「女たちのみる共同体」
大和田英子 (法政大学) 「フォークナー・モダニズム・帝国主義」
岡崎 浩 (日本福祉大学) 「ソール・ベローとアメリカの現実」

・ワークショップA
"Transmission of Culture(s)" (第2日 6月6日(日)9:30~12:00) [百年館低層棟506教室]
司会:谷中寿子 (共立女子大学)
報告:Johathan Auerbach (Univ. of Maryland) "Film and American Culture Before Hollywood"
小長谷英代 (県立長崎シーボルト大学) "Folk Traditions in Japantown: Transmission, Emergence and Performance"
小檜山ルイ (東京女子大学) "Transmitting American College Womanhood to Japan: A Case of Tokyo Woman's Christian University"
コメント:Kwang-Sook Chung (Sookmyung Women's Univ.)


■英米文学専攻主催講演会のお知らせ
文学部英米文学専攻主催の企画として、以下のような講演会が催されます。公開の講演会ですので、ふるってご来聴ください。

講演タイトル:『白鯨』モザイク
講演者:八木敏雄(成城大学名誉教授)
司会:巽孝之教授
日時:2004年6月8日(火)14:45~16:15
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎452-B番教室

<八木敏雄教授略歴>昭和5年生まれ。ポオ、ホーソーン、メルヴィルなどアメリカ・ルネッサンス研究に関する著書・訳書を数多く出版している。主著に『破壊と創造--エドガー・アラン・ポオ論』(南雲堂、1968年)、『「白鯨」解体』(研究社、1986年)、『アメリカン・ゴシックの水脈』(研究社、1992年)など。翻訳書として『ポオ 黄金虫・黒猫・アッシャー家の崩壊ほか5編』(講談社、1971年)、C・B・ブラウン『エドガー・ハントリー』(国書刊行会、1979年)、ナサニエル・ホーソーン『緋文字』(岩波書店、1992年)。また、アメリカ文学を代表するハーマン・メルヴィル『白鯨』の八木敏雄訳が7月に岩波書店から刊行予定。 

■日本アメリカ文学会東京支部月例会のお知らせ 日本アメリカ文学会東京支部月例会

日時: 2004年5月29日(土) 13:30より
場所: 慶應義塾大学三田キャンパス 研究室棟AB会議室
研究発表
James兄弟とHolmes父子──19世紀の(スコッチ)アイリッシュ・アメリカン文化
講師:武藤脩二(中央大学)
分科会:
近代散文:緋文字の2つの役割──ホーソーンとジェンダー不安
                大野美砂(千葉商科大学)
現代散文:"It's a man's book"──ニック・キャラウェイのジェンダー/ナラティヴ・ストラテジー
                諏訪部浩一(東京学芸大学)
詩:エミリー・ディキンスンのRadical Scatters
                朝比奈緑(慶應義塾大学)
演劇:モダニズム美術のパフォーマンス
                加治屋健司(東京大学・院)

※次回月例会は6月26日(土)で、シンポジウム「独立革命後に"America"を語る──間大陸的文脈において」を予定しています。

シンポジウム「独立革命後に"America"を語る──間大陸的文脈において」
司会:下河辺美知子(成蹊大学)
パネリスト:大串尚代(慶應義塾大学)・田辺千景(学習院大学)・若林麻希子(東京学芸大学)


■資生堂『WORD』最新号に巽先生と東浩紀氏の対談が掲載 資生堂の広報誌『WORD』最新号に、巽先生と批評家・東浩紀氏による対談が掲載されています。これは、今年の3月に銀座・資生堂にて行われたトークショーイベント『資生堂ワードフライデイ』のもようを収録したもの。「いちばん新しい思想には、何が隠れているか?」と題した今回の対談は、ポストモダン思想の現状、現代における「知」のあり方など、多岐にわたる内容となっています。

「いちばん新しい思想には、何が隠れているか?」
東浩紀(哲学者・批評家)×巽孝之(慶應義塾大学文学部教授)
『WORD』Vol.37 10-17頁に掲載
資生堂『WORD』Vol.37
2004年5月12日刊行
定価:300円(税込)


■「情の技法II」5月18日の回は米沢嘉博氏(マンガ評論家)をお招きします
文学部総合講座「情の技法II」に米沢嘉博氏(マンガ評論家)をお迎えします。コミックマーケット(コミケ)の設立者であると同時に、主著『マンガで読む「涙」の構造』(NHK出版生活人新書、右写真)をはじめ評論も手掛けている米沢氏による講義です。

文学部総合講座「情の技法II」
講師:米沢嘉博(マンガ評論家)
「愛と涙と物語と―マンガを中心に」
2004年5月18日(火)10:45-12:15
三田キャンパス南校舎444番教室

■2004年度芸文学会春季特別講演のお知らせ
6月1日(火)、武藤脩二氏(中央大学教授)をお招きして2004年度芸文学会春季特別講演が開催されます。ふるってご参加下さい。

ペリー家の人々
──提督から慶大教授、印象派画家、グルー大使夫人まで──
武藤脩二氏(中央大学教授)


日時:2004年6月1日(火)午後2時45分より
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎452-B
司会:巽孝之(本塾文学部教授)
入場無料、来場歓迎

*******
 1853年、黒船が我が国の鎖国を解いた。その立役者がマシュー・ペリー提督だったことは、誰でも知っている。しかし、ペリー提督の甥の子であるトマス・サージェント・ペリーがマーク・トウェインやウィリアム・ディーン・ハウェルズ、ヘンリー・ジェイムズとも親交の深い卓越した文学批評家であり、独仏露に通じ外国文学普及に力のあった比較文学者であり、そして何より、福沢諭吉の招聘で1898年から1901年まで慶應義塾大学文学部教授として教鞭を執っていたことについては、さほど広く知られていない。
 今回の武藤脩二氏による講演は、ハーヴァード大学での精密な調査に基づき、本塾ともゆかりの深いペリー家の人々が、アメリカ文学史・文化史においていかに重要な役割を果たしたかを詳細に分析する点で、本邦初の試みである。
 基本的に<三田文学>2003年秋季号、2004年春季号に発表した二論文をふくらませ、ジェイムズ・フェニモア・クーパーやハーマン・メルヴィル、シオドア・ローズヴェルトから日本海海戦における海洋ナラティヴ、ひいては日米における進化論の受容と影響まで、多様な展開が予定されている。その結果、世紀転換期アメリカにおける文学・絵画・建築の本質が明らかにされるだろう。

<武藤脩二氏略歴>1936年生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。現在、中央大学文学部教授(アメリカ文学専攻)。主著に『アメリカ文学と祝祭』(研究社、1982年)、『1920年代アメリカ文学──漂流の軌跡』(研究社、1993年)、『印象と効果──アメリカ文学の水脈』(南雲堂、2000年)、共訳書にトニー・タナー『言語の都市』(白水社、1980年)など多数。

■『マーク・トウェイン研究と批評』第3号が刊行 日本マーク・トウェイン学会が毎年発行している『マーク・トウェイン研究と批評』の最新号が刊行されました。今号では特集「マーク・トウェインとファンタジー」として、昨年秋に行われたシンポジウムの模様を収録。また大学院巽ゼミOBの中垣恒太郎による書評や、大串尚代著『ハイブリッド・ロマンス──アメリカ文学にみる捕囚と混淆の伝統』への書評も掲載されています。

<特集>「マーク・トウェインとファンタジー」
シンポジウム:
アメリカン・ファンタジー序説 巽孝之
マーク・トウェインの天国──1905年から1906年を中心に 有馬容子
トウェインの晩年を見て 志村正雄
コネチカットの呪われた城──モリス、トウェイン、ウェルズ 小谷真理
9-42頁
<書評>・中垣恒太郎
Neider, Charles, ed. The Travels of Mark Twain. New York: Cooper Square Press, 2000.
Melton, Jeffrey Alan. Mark Twain, Travel Books, and Tourism: The Tide of a Great Popular Movement. Tascaloosa: The University of Alabama Press, 2002.
Cooper, Robert. Around the World with Mark Twain. New York: Arcade Publishing, 2000.
100-103頁
・中山悟視
大串尚代著『ハイブリッド・ロマンス──アメリカ文学にみる捕囚と混淆の伝統』
104-107頁

『マーク・トウェイン研究と批評』第3号
南雲堂より2004年4月30日刊行
定価(本体1800円+税)


■日本ロレンス協会で巽先生参加の公開シンポジウム 6月19日から20日にかけて開かれる日本ロレンス協会において、巽先生が参加する公開シンポジウム「D.H.ロレンス:アメリカ/帝国」が開催されます。

日本ロレンス教会35周年記念プログラム2004年6月19日(土)~20日(日)
日本大学芸術学部江古田校舎 中講堂

公開シンポジウム「D.H.ロレンス:アメリカ/帝国」
6月20日(日)9:00-12:30
司会・講師 日本大学教授 立石弘道(イギリス文学)
これまでの「ロレンスとアメリカ」
講師 慶應義塾大学教授 巽 孝之(アメリカ文学・文化)
ジャズ・エイジの帝国
講師 立教大学教授 宇野邦一(現代フランス文学・思想)
ロレンス、アメリカ、黙示録、ドゥルーズ
講師 東京学芸大学助教授 大田信良(イギリス文学・文化)
帝国の再編とロレンスの指導者小説
日本ロレンス協会についてはこちらをご覧ください。

■『オズのふしぎな魔法使い』が「NHK週刊ブックレビュー」に登場 昨年22年ぶりに新訳が刊行されたアメリカ児童文学の古典『オズのふしぎな魔法使い』が、NHKの番組「週刊ブックレビュー」に登場します。巽ゼミ6期生・宮本菜穂子が翻訳を手掛けたこの本については当HPのCPA Recommendsでも紹介しましたが(Panic Americana vol.8には訳者のインタビューを掲載)、番組では詩人・長田弘氏の<おすすめの一冊>として取り上げられる予定です。お見逃しなく!

NHK-BS2
「週刊ブックレビュー」
2004年5月16日(日)午前8:00~8:54
【再放送】5月16日(日)午後11:45~0:39

■英米文学専攻特別講演のお知らせ 5月6日、本塾にキャロル・マグワーク教授(フロリダ・アトランティック大学)をお招きし特別講演が開催されます。イギリスの作家ジョン・バニヤンの『天路歴程』(The Pilgrim's Progress)がアメリカ文学に与えた影響などトランスアトランティック(環大西洋的)な視点から研究を行っている教授による講演となります。ふるってご参加下さい。
入場無料、どなたでもご参加頂けます!

慶應義塾大学文学部英米文学専攻特別講演
"Pilgrims... Or Just Commuters? American Heroes (and Anti-Heroes) On the Road"
講師:キャロル・マグワーク教授(フロリダ・アトランティック大学)
Professor Carol McGuirk, Florida Atlantic University
司会:巽孝之
5月6日(木)14:45-16:15
三田キャンパス南校舎456-A教室

■「情の技法II」4月27日の回は巽先生が担当
文学部総合講座「情の技法II」4月27日の回は、同講座のコーディネーターを務める巽先生による講義です。

文学部総合講座「情の技法II」
「アメリカ文学と反知性主義の伝統」
担当:巽孝之(コーディネーター/アメリカ文学)
4月27日(火)10:45-12:15
三田キャンパス南校舎444番教室

■5月に大阪大学で日本英文学会が開催 毎年5月に行われる日本英文学会が、今年は大阪大学にて開かれます。年に一度の全国大会として、各大学の研究者・大学院生による研究発表と併せて大学院巽ゼミOG・常山菜穂子(本塾法学部助教授)も参加するシンポジウムも開催されます。

第76回日本英文学会日時:2004年5月22日(土)・23日(日)
場所:大阪大学(豊中市待兼山)
※学生は当日券(500円)で入場できます。

第一日 5月22日(土)第九部門(法・経済学部講義棟 法第3番講義室)
トランスアトランティック-英米交流文学論
司会 京都大学助教授 佐々木 徹
講師 慶應義塾大学助教授 常山菜穂子
講師 東京都立大学教授  折島 正司
講師 東京学芸大学助教授 舌津 智之
講師 筑波大学教授 大熊 榮

■「三田文學」2004年春季号にて三田文学新人賞が発表 「三田文學」の最新号で巽先生も選考委員を務める三田文学新人賞が発表されています。今号の「三田文學」では、受賞作「シャンペイン・キャデラック」をはじめ最終候補全作品、そして選考座談会の模様が掲載されています。他にも昨年10月の日本アメリカ文学会(於・椙山女学園大学)で行われた作家・笙野頼子氏の講演、そして長澤唯史氏(椙山女学園大文化情報学部)による講演の解説など、盛り沢山の内容です。

第11回三田文学新人賞・選考座談会「小説の読まれ方」荻野アンナ・室井光広・巽孝之・武藤康史
128-141頁
「女、SF、神話、純文学──新しい女性文学を戦い取るために」講演:笙野頼子
242-264頁
「擬似文学(パラリテラチャー)としての日本文学/笙野頼子」長澤唯史
265-269頁
それぞれ「三田文學」2004年春季号(2004年5月1日発行)に掲載。
「三田文學」の公式ページはこちら。

■日本アメリカ文学会東京支部で三島賞作家・小林恭二氏の講演会
4月17日(土)、慶應義塾大学三田キャンパスにおいて巽先生司会による作家・小林恭二氏(『カブキの日』で第11回三島由紀夫賞受賞)の講演会が開催されます。読売新聞夕刊に連載された小説『宇田川心中』が3月に単行本として刊行されたほか、『歌舞伎通』『本朝聊斎志異』など相次いで作品を発表している小林氏による特別講演です。
入場無料、どなたでもご参加頂けます!

日本アメリカ文学会東京支部月例会
特別講演:ブロードウェイミュージカルと宇田川心中 
講師・小林恭二(作家)
日時:2004年4月17日(土)午後2時00分~
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 新研究棟AB会議室

■関連リンク■
小林恭二公式ホームページ
小林恭二氏のファンによるページはこちら

■<すばる>連載の「読書目録」がウェブ上に 集英社の文芸雑誌<すばる>において、今年の1月号から3月号まで巽先生の連載が掲載されましたが、このたびその連載「読書目録」が同誌のウェブサイト「すばる文学カフェ」で読めるようになりました。この連載は、アメリカ文学だけでなく、巽先生が関心を持つ映画・演劇・音楽など様々なジャンルに関するエッセイとなっています。

■2004年度久保田万太郎記念講座 2004年度の慶應義塾大学文学部・久保田万太郎記念講座には芸術家の嶋田美子氏、作家・茅野裕城子氏、鈴木孝夫・本塾名誉教授、作家・南條竹則氏をお招きします。春学期は現代芸術の分野で精力的な活動を続ける嶋田氏と、言語社会学の第一人者である鈴木氏が、秋学期は最新作『バービーからはじまった』が間もなく刊行される茅野氏と、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞でデビュー後小説・エッセイを積極的に発表している南條氏がそれぞれ出講されます。ふるって御聴講下さい。

2004年度久保田万太郎記念講座
現代芸術I(春学期)「美術の多様性」
講師:嶋田美子
4月13日より毎週火曜2時限(10:45~12:15)
慶應義塾大学三田キャンパス454番教室
現代芸術II(秋学期)「バービー考現学~バービーに始まるファッション・ドールの成立と変遷~」
講師:茅野裕城子
9月30日より毎週木曜4時限(14:45~16:15)
慶應義塾大学三田キャンパス519番教室

詩学I(春学期)
「日本語放棄論の系譜と地上ユートピア主義」名誉教授:鈴木孝夫
4月8日より毎週金曜4時限(10:45~12:15)
慶應義塾大学三田キャンパス134番教室
詩学II(秋学期)「味覚の文学」
講師:南條竹則
9月30日より毎週木曜5時限(16:30~18:00)
慶應義塾大学三田キャンパス134番教室

■巽ゼミOG・依田由布子が出演する舞台が公演中 巽ゼミOG・依田由布子(7期)が出演している舞台が今週いっぱい公演を行っています。巽ゼミの年刊誌Panic Americana Volume8にも登場している依田由布子が、寺山修司原作の『ある男・ある夏』、『毛皮のマリー』に挑戦しています。

【現代制作舎+グループ虎】 
<昭和傑作戯曲選vol.4>
寺山修司初期作品集より
『ある男・ある夏』
『毛皮のマリー』
・日時:2004年2月18日(水)~22日(日)
(水&金:19時、木&土:14時/19時、日:14時)
・場所:高田馬場アートボックスホール
・前売:2,500円

■巽ゼミOGが所属するユニット"如意=ruyi"ライブのお知らせ 巽ゼミOG・MIN2こと堀口亜樹子(7期)が所属するユニット、"如意=ruyi"が出演するライブのお知らせです。

TimePieces+michi present
-----human exsistence----
2/22(Sun) @西麻布 Bullet'sstart 18:00
fee ¥2500/1d wf ¥2000/1d

live
GoRo
Knoto(nuetral studio/ SOUND OF SPEED),
Ghost Central Delay Station(Knoto+Kouhei)

***如意=ruyi
03年Isanoidと亜樹子がコラボレートを始め結成。ポリリズミックでトライバルなIsanoidの元来のサウンドに無国籍なアトモスフィアを醸し出す亜樹子のドライなヴォイスが絡む。

■劇団燐光群の新作と坂手洋二氏×巽先生のトークショー
坂手洋二氏による劇団燐光群の新作「だるまさんがころんだ」と、それに伴う公開トークショーのお知らせです。
燐光群は1995年、自衛隊に所属しながら戦争に反対する運動をしていた実在の自衛官たちに取材した作品『反戦自衛官』を発表しました。
戦地への自衛隊「海外派兵」が現実になろうとしている今、燐光群が世に問う「だるまさんがころんだ」は、『反戦自衛官』の<ラディカル>さと、『屋根裏』の<ポップ>さを併せ持つ新作です。
 この公演に合わせて、坂手洋二氏と巽先生の公開トークショーが2月26日の終演後に開催されます。

『だるまさんがころんだ』
作・演出○坂手洋二2004年2月20日(金)~3月7日(日)下北沢ザ・スズナリ
<開演時間>
月曜・金曜7時30分、火曜・木曜=7時、水曜=2時&7時、土曜=2時&7時 日曜=2時(但し29日は7時の部あり)

<アフターイベント>2月22日(日)=非戦を選ぶ演劇人の会(17:30開演予定)

<アフタートーク>2月24日(火)=坂手洋二氏+渡辺えり子氏
2月25日(水)夜公演後=坂手洋二氏+青井陽治氏
2月26日(木) =坂手洋二氏+巽孝之氏   
※本公演をご覧の方は無料でご参加頂けます。
前売開始=1月19日(月)

<指定番号制チケット>前売券¥3,300 当日券¥3,600 ペア券¥6,000(前売のみ)
学生券 大学・専門学校生¥3,000 高校生以下\2,000(前売・当日共 劇団扱いのみ・受付にて要学生証提示)

劇団燐光群のホームページはこちら(ホームページからご予約できます)
お問い合わせ=燐光群/(有)グッドフェローズ
TEL03-3426-6294
FAX03-3426-6594
e-mail: rinkogun@alles.or.jp

■<英語青年>2004年3月号に巽先生が寄稿 <英語青年>3月号(アメリカン・インディアン特集号)に巽先生が寄稿されています。今回取り上げているのは、キム・スタンリー・ロビンソンの2002年発表の歴史改変小説『米と塩の歳月』(The Years of Rice and Salt)。同著者による『南極大陸』の解説を巽先生が担当されているのは当HPのCPA Recommendsでも紹介しましたが、今回はこの未訳の作品をテーマにアメリカ先住民・インディアンを考察しています。

巽孝之「最後のモンゴロイド」
<英語青年>2004年3月号〈特集: インディアンとアメリカ文学〉
2004年2月9日(月)発売
定価1200円

■「Panic Americana」が朝日新聞で紹介されます! 巽ゼミが毎年刊行しているゼミ雑誌「Panic Americana」がなんと朝日新聞に登場!
先日最新号となる第8号(右写真)が発行されたばかりのパニカメが、1月15日付の紙面にてフィーチャーされます。今回巽ゼミが受けた取材には、パニカメ編集に関わった現役ゼミ生のほか、本誌の創刊者でもある巽ゼミ出身・向山貴彦(作家)も参加。作家・翻訳家など多彩な才能を輩出している巽ゼミの活動にスポットが当てられた記事となっています。というわけで15日付の朝日新聞朝刊をぜひお見逃しなく!

巽ゼミの年刊誌「パニック・アメリカーナ」紹介記事は朝日新聞全国版2004年1月15日(木)朝刊・文化欄に掲載されます。

■「情の技法」2週連続でゲストをお迎えします 文学部総合講座「情の技法」1月は2週続けてゲストによる特別講義となります。13日(火)は2003年春に萩尾望都原作「アメリカン・パイ」を演出した宝塚歌劇団演出家の小柳奈穂子さん、最終授業となる20日(火)は「情の技法」という概念の提出者でもある亀井俊介先生が御出講されます。あと2回となった今年度の総合講座をどうぞ御聴講下さい。

文学部総合講座「情の技法」担当:小柳奈穂子(宝塚歌劇団)日時:2004年1月13日(火)10:40~12:20
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎444番教室

担当:亀井俊介(岐阜女子大学教授/東京大学名誉教授)「夏目漱石の『文学論』をめぐって(仮題)」
日時:2004年1月20日(火)10:40~12:20
場所:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎444番教室

■巽先生・小谷真理さんの新聞連載が開始 いよいよ2004年がスタートしましたが、さっそく今月より巽先生と小谷真理さんの新聞連載が始まります。
巽先生は毎日新聞夕刊の「ほんの森」に登場。吉岡忍氏(ノンフィクション作家)、角田光代氏(作家)、渡辺えり子氏(劇作家・演出家・作家)とのリレー形式での読書日記を担当されます。また小谷真理さんは「小谷真理のファンタジー&SFの玉手箱」と題する連載がスタート。毎週ファンタジーやSFに関する本を取り上げその魅力を伝えるエッセイです。どちらもどうぞ御期待下さい。

毎日新聞「ほんの森」 
担当:吉岡忍・角田光代・巽孝之・渡辺えり子2004年1月26日(月)付夕刊より毎週連載
読売新聞「小谷真理のファンタジー&SFの玉手箱」
2004年1月10日(土)付夕刊より毎週連載

■『現代思想』2004年1月号は特集「マトリックス」 『現代思想』2004年1月号の特集はずばり「マトリックス」! 現在公開中のシリーズ完結編「マトリックス・レボリューションズ」も大ヒットし、もはや知らない人はいないと言えるほどの超人気作品ですが、次号の『現代思想』ではこの「マトリックス」シリーズを大々的にフィーチャー。しかも、巽先生・小谷真理さんをはじめ、マーク・ドリスコル、デヴィッド・ブレア、スーザン・ネイピアなど巽ゼミにゆかりの深い批評家・研究者などが一斉に寄稿しています。要チェック!

●主な内容●巽孝之「スキズマトリックスの哲学」…スタニスワフ・レム、ブルース・スターリング、アミタヴ・ゴーシュらの系譜から「マトリックス」を分析
小谷真理「プログラムは、恋をする」…「マトリックス」三部作をジェンダー政治学の観点から徹底検証
マーク・ドリスコル(ノースキャロライナ大学準教授、文化批評家)
「イデオロギーVS内在性」…「マトリックス」を通じてネグリ&ハート『帝国』を批判
デイヴィッド・ブレア(映画監督、主な作品に『WAXー蜜蜂TVの発見』)
「マトリックスとはなにか」…映像表現の立場より、概念の文化史を読み直す
スーザン・ネイピア(テキサス大学オースティン校教授、日本文学専攻。邦訳に『現代日本のアニメ』[中央公論新社])
「終わりの始まり」…「マトリックス」を『宇宙戦艦ヤマト』、『新世紀エヴァンゲリオン』と比較

『現代思想』2004年1月号 
特集=マトリックスの思想青土社より2003年12月28日刊行予定
定価1300円(本体価格1238円)

■月刊『すばる』にて巽先生の連載がスタート 月刊『すばる』にて、2004年1月号より巽先生の連載が始まります。このたび先生が担当されるのは、「読書目録」と題されたコーナー。先生御自身が注目する書籍に関する随想などを、関連する映画や音楽についてのエピソードも織り交ぜつつ、日記風に綴ったエッセイです。

「すばる文学カフェ 読書目録」
巽孝之月刊『すばる』2004年1月号 
324-325頁



■『e-とらんす』2004年1月号に巽先生の記念講演全文が掲載 11月13日のBABEL翻訳賞授賞式において、巽先生の記念講演が行われたことは以前のニュースでもお知らせしましたが、『e-とらんす』2004年1月号ではこの記念講演が全文にわたって掲載されています。マーク・Z・ダニエレブスキーの処女作『紙葉の家』の嶋田洋一氏による翻訳が、本年度のBABEL国際翻訳大賞に輝いたことを記念した今回の講演は、巽先生ご自身が手掛けられた翻訳に関する様々なエピソードを交えた興味深いお話となっています。

巽孝之「バベル以前、バベル以後」61-65頁
月刊『e-とらんす』2004年1月号
2003年12月1日発行