19世紀から21世紀まで、アメリカはいかにして空を想像してきたのか。多彩な執筆者による論考を収めた刺激的な論集です。巽先生が 「宙空都市マンハッタン──ガーンズバック、テスラ、イニャリトゥ」を、山根亮一先生(東京工業大学)が 「空のフォークナー文学──『標識塔〈パイロン〉』をめぐるプリントカルチャーについて」を、細野香里(慶應義塾大学博士課程)が 「気球乗りの視線、反転するパノラマ──マーク・トウェインの『トム・ソーヤの外国旅行』を読む」を寄稿されています。ご関心お持ちの方はぜひお手にとってみてください!
題:空とアメリカ文学
編:石原剛
判型:四六判上製
頁数:320
出版:彩流社
刊行:2019年9月17日
価格:3200円+税
ISBN:978-4-7791-2598-0
※彩流社による本書紹介はこちらです
【目次】
序章/石原 剛第1章 空飛ぶ時代の墜落の夢想──ポーの気球譚「ハンス・プファールの無類の冒険」/西山けい子
第2章 メルヴィルの海・メルヴィルの空──19世紀アメリカの空間認知と21世紀の地球/下河辺美知子
第3章 気球乗りの視線、反転するパノラマ──マーク・トウェインの『トム・ソーヤの外国旅行』を読む/細野香里
第4章 マーク・トウェインの空への憧れ──気球物語から宇宙のファンタジーへ/有馬容子
第5章 宙空都市マンハッタン──ガーンズバック、テスラ、イニャリトゥ/巽孝之
第6章 空と大地から、砂漠と宇宙へ──サン=テグジュペリ作品における飛行のテーマ/藤田義孝
第7章 空を飛ぶということ──アン・モロウ・リンドバーグの東アジア飛行/石原 剛
第8章 空のフォークナー文学──『標識塔〈パイロン〉』をめぐるプリントカルチャーについて/山根亮一
第9章 レイモンド・カーヴァーの空──あるいは、空を舞う文学/橋本安央
第10章 ロードから共感、資本から監視へ──21世紀小説における「空」/藤井 光
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