2018/10/12

『三田文學』最新号(2018年秋季号)絶賛刊行中です!(特集:永井荷風・奥野信太郎)

『三田文学』最新号( 2018年秋季号)が発売中です!

先日逝去されました浅利慶太氏の追悼特集に続いて、『三田文學』初代編集長の永井荷風をめぐる特集が組まれています。特集「永井荷風と慶應義塾」には、巽孝之先生が「横浜正金銀行の文学史――漱石、荷風、米次郎」、ピーター・バナ―ド氏が「婬賓履怕客説――永井荷風「来訪者」の怪奇性をめぐって」、YOUCHAN氏が「荷風の幻影を追って」を寄稿されています。荷風の新たな一面を知ることのできる魅力的な特集です!

小特集は、戦後の『三田文學』編集部を担った奥野信太郎について、没後50年記念シンポジウムの模様が収められ、「中国の大学生」も再録されています。また、高橋昌男氏の「京極為兼の本懐」、今福龍太氏の「迷宮の夢見る虎」も引き続き連載され、新たに佐藤元状先生の映画評論「電影的温故知新」も始まりました。

この機会にぜひお手にとってみてください!



『三田文學』
No. 135( 2018年秋季号)
三田文学会
2018年 10月 10日発売
定価 980円(税込)
三田文学による本誌紹介
※ご購入は三田文学会 HPの専用ページからどうぞ

【目次】
巻頭詩
「(デジタルバード、合わせ鏡のなかの)」 川村均

追悼 浅利慶太
  • 「浅利さんを思う」 坂上弘
  • 「LAのシェイクスピア」 横山千晶
  • 〔インタビュー〕 「劇団四季 吉田智誉樹」 聞き手:関根謙
  • 〔再録〕 「四季劇場竣工式典挨拶」 浅利慶太
小説
  • 「ユンタクサンド(or 砂の手)」 崎山多美
  • 「最果てとしてのいま」 佐藤述人
  • 「吾妹子」 大嶋岳夫

「水の繭期」 川口晴美

随筆
「幻想のカタストロフィー」 川口晴美

特集 永井荷風と慶應義塾
  • 「そして武器を捨て、愛し合え、人間よ――永井荷風が慶應義塾に遺したもの」 末延芳晴
  • 「横浜正金銀行の文学史――漱石、荷風、米次郎」 巽孝之
  • 「三田の丘の硯の流れ――三田文学系の作家たちは荷風をいかに読んできたか」 持田叙子
  • 「紫色の花は夕暮時」 長谷川郁夫
  • 「婬賓履怕客説――永井荷風「来訪者」の怪奇性をめぐって」 ピーター・バナード
  • 「荷風の幻影を追って」 YOUCHAN
  • 〔年譜〕 「永井荷風と慶應義塾」関連年譜
  • 「特集の終わりに」 末延芳晴
小特集 奥野信太郎
  • 〔講演〕 「奥野信太郎を語る――没後五十年記念シンポジウム」 岡晴夫、金文京、田中和生
    挨拶:松浦良充 司会:関根謙
  • 〔再録〕 「中国の大学生」 奥野信太郎
対談
「半世紀を越えた創作と文壇回顧」[第三回]文学における悪 石原慎太郎×坂本忠雄

随筆
  • 「ドキュメンタリーを乱世の備忘録に」 陳梓桓 訳:中山大樹
  • 「「聖典」を夢見ない「備忘録」――映画『乱世備忘録 僕らの雨傘運動』評」 吉永壮介

復活 学生創作セレクション 2
  • 「夕化粧」 石田有澄
  • 〔解説〕 「文章鍛錬と豹変のとき」 加藤宗哉
短歌/随筆
「千年を隔てた恋の歌のやりとり」[第十回]水原紫苑

俳句/随筆
「死季折々」[第九回]高柳克弘

映画評
〔新連載〕 「電影的温故知新」[第一回]佐藤元状

書評
  • 梯久美子 『原民喜 死と愛と孤独の肖像』 村松真理
  • 朝吹真理子 『TIMELESS』 河内恵子
  • 小佐野彈 『メタリック』 久村亮介
  • 高柳克弘 『どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実』 井上柚季
連載
  • 「京極為兼の本懐」 3 高橋昌男
  • 「迷宮の夢見る虎」 3 バベルの塔を再建すること 〈前編〉 今福龍太
  • 「やんばるの深き森と海より」[第八回]目取真俊
  • 「ラカンと女たち」 [X]立木康介
その他
  • 「ろばの耳」 井出真一路 
  • 「大銀杏の下で」 米田沙由葵
  • 「新 同人雑誌評」 柳澤大悟/加藤有佳織
イベント
「SFとの遭遇――星真一から現在まで」

【関連リンク】

【関連書籍】
『三田文學』最新号(特集:永井荷風と慶應義塾; 2018年秋季号)

『三田文學』 133号(特集:イギリス小説の現在 2018年春季号)



『三田文學』 130号(特集:アメリカの光と影;2017年夏季号)