本座談会は、第 45代大統領ドナルド・トランプが当選し、いまなお支持率を維持し続けている現代アメリカ合衆国の深層構造を、ポピュリズム / 反知性主義等に注視しながら、先生方それぞれのご専門——文学思想史・政治外交史・哲学宗教学——の切り口から浮き彫りにされます。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!
『アメリカ研究』
第 52号( 2018年)
特集:エリートの『知』/民衆の『知』
アメリカ学会
【目次】
座談会
「トランプ政権下のアメリカ合衆国」司会:中野勝郎/出席者:久保文明、森本あんり、巽孝之
特集論文「エリートの『知』/民衆の『知』」
- ジェームズ・バーナム思想とトランプ現象——エリートと民衆の反動的交叉(会田弘継)
- ドナルド・トランプに先駆けた男——サミュエル・T・フランシスのペイリオ・コンサーヴァティズム(井上弘貴)
- 「内なる反知性主義」——1968年コロンビア大学ストライキと知識人(梅崎透)
- 1952年大統領選挙と政治コンサルタントの台頭(森山貴仁)
自由論文
- 「彼のためにろうそくを」——ヘンリー・ジェイムズ「死者たちの祭壇」におけるアメリカ金融資本主義、親密圏、許し(松浦恵美)
- 包摂と分裂のカリキュラム——ニューヨーク州教育改革と多文化主義論争(南川文里)
- 第一次大戦と語り手フレデリックの「学び」——『武器よさらば』に見る同盟・共闘(柳沢秀郎)
長文書評
『幻の同盟——冷戦初期アメリカの中東政策』(名古屋大学出版会、2016年)小野沢透著(評:小濱祥子)
第 51回年次大会報告
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なお、大学院在籍の小泉由美子さんがアメリカ学会第 5回斎藤眞賞を受賞され、先日北九州市立大学で開催された第 52回年次大会にて授賞式が行われました。おめでとうございます!■■■「アメリカ学会斎藤眞賞」は、故斎藤眞会員のご遺族からの寄付金を基金として、2009年度から設けられました。同賞は授賞を隔年とし、その直近 2年間の『アメリカ研究』および The Japanese Journal of American Studies (英文ジャーナル)に掲載された論文のなかから、若手による優秀な作品に、賞金 3万円と賞状を贈るものです。(※アメリカ学会 HPより)■■■
第 5回斎藤眞賞は、『アメリカ研究』50, 51号、The Japanese Journal of American Studies 27, 28 に掲載された論文から、次の 2つの論文が受賞されました。
- 関口洋平「「イクメン」の誕生と新自由主義――20世紀後半アメリカにおける白人中産階級の父親の表象について――」(『アメリカ研究』51号、2017年)
- 小泉由美子「愛国の響き――ティモシー・ドワイトの詩『グリーンフィールド・ヒル』(1794)第四部「ピークォッド族の壊滅」を読む」(『アメリカ研究』51号、2017年)
*アメリカ学会 HPより |
*アメリカ学会 HPより |
【関連リンク】
- アメリカ学会
- 06/02-03: アメリカ学会第 52回年次大会のお知らせ(CPA: 2018/05/22)
- 大学院学位論文リスト