2017/02/13

日本ラカン協会の機関誌『 I.R.S.−− ジャック・ラカン研究−−』第 14号(特集:盗まれた手紙)に、巽先生が参加された「座談会−−ラカンの「『盗まれた手紙』についてのセミネール」をめぐって」が掲載されています!

日本ラカン協会の機関誌『 I.R.S. −− ジャック・ラカン研究−−』第 14号(特集:盗まれた手紙)に、巽先生が参加された「座談会−−ラカンの「『盗まれた手紙』についてのセミネール」をめぐって」が掲載されています!

本座談会は二部構成。エドガー・アラン・ポーとジャック・ラカンの関係や文学と精神分析の関りが話題になっています。第一部では、ラカンの「『盗まれた手紙』についてのセミネール」をめぐって、参加者の先生方それぞれの専門分野(精神分析・ラカン研究、アメリカ文学研究、小説家)から意見が提示され、第二部ではディスカッションが行われています。なお、本誌巻頭にはラカンの「『盗まれた手紙』についてのセミネール」(訳:若森栄樹氏)も収録!ご関心のある方は、ぜひご一読ください!


『I.R.S.−− ジャック・ラカン研究−−』
第 14号、特集:盗まれた手紙
日本ラカン協会、2016年 12月

※詳細は日本ラカン協会ウェブサイトをご覧ください。
※購入は書肆心水ウェブサイト(『I.R.S. ジャック・ラカン研究』直送販売窓口)からお申し込みください。


【目次】
  • 「盗まれた手紙」についてのセミネール ジャック・ラカン/若森栄樹訳
  • 座談会−−ラカンの「『盗まれた手紙』についてのセミネール」をめぐって 巽孝之、笠井潔、立木康介、原和之、磯村大、若森栄樹
  • 『盗まれた手紙』における、〈見る〉ことと〈男性的立場〉について−−語り手の役割から考える 中村亨
  • 或る読書 岡本由広
  • 「単なる規則の限界の彼方で」−− エドガー・アラン・ポーによる「分析」 原和之
  • うた−−保科正章氏を偲ぶ 若森栄樹
  • 事務局報告
  • 編集後記
  • 規約


【I.R.S.】(※『 I.R.S.−− ジャック・ラカン研究−−』より)
「これら三つの文字は、ラカンが 1953年に導入した「人間的現実の本質的界域」を表す三つのことば、イマジネール、レエル、サンボリックの頭文字をとったものです。それぞれ「映像イマージュ」、「現実レアリテ」、「象徴サンボル」に由来する表現ですが、語よりも更にきりつめられ、意味のまとまりから解放されたこれらの文字は、それによっていっそう自由な読解の領野の中に投げ出されています。かつてラカンは、そこで精神分析の閉塞と退廃にたいするひとつの賭を宣言することができました。この領野へ向かって、われわれもいま、踏み出そうとしています。」


【関連リンク】


【関連書籍】
八木敏雄・巽孝之編著『エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携』(研究社、2009年)


巽孝之『盗まれた廃墟ーポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)