2009/05/20

巽先生・八木敏雄先生共編著『エドガー・アラン・ポーの世紀』刊行のお知らせ

巽先生共編著『エドガー・アラン・ポーの世紀―生誕 200周年記念必携』が5月27日(水)に研究社より、いよいよ刊行されます!ポー 200周年記念事業の一環として、日本ポー学会の初代会長・八木敏雄先生と、今年4月より新会長に着任した巽先生の共編である本書は、両先生を中心に、ポー学会の総力を結集した記念すべき一冊。
文学史や音楽史、さらには視覚芸術史まで、ポーが世界中に与えた多大な影響力を実感できるだけでなく、ポーについて新たな発見ができる内容となっています。まさに、ポー好きにはたまらない作品です!!


『エドガー・アラン・ポーの世紀』―生誕 200周年記念必携
四六判 上製 384頁/定価4,200円(本体4,000円+税)

<目次>
第I部:ポーとは何者か?
ある作家の生涯 (八木敏雄)
英米文学とポー (伊藤詔子)
日本に見る受容 (井上 健)
批評研究の系譜 (巽 孝之)

第II部:ポーのジャンル横断
詩 (飯野友幸)
演劇 (常山菜穂子)
批評 (大串尚代)
小説
 怪奇幻想小説<ゴシック・ロマンス> (西崎 憲)
 本格推理小説 (笠井 潔)
 空想科学小説 (野口啓子)
 風景庭園小説 (三浦笙子)

第III部:ポーと文化史
視覚芸術 (高山 宏)
音楽 (青柳いづみこ)
疑似科学 (宮川 雅)
写真表象 (内田市五郎)

第IV部:現代人ポー (鴻巣友季子)

コラム:(山本 晶・辻 和彦・池末陽子)

第V部:ポー研究注釈付書誌&年表: (西山智則・河野智子・辻 祥子・塩田 弘)

後記、索引、執筆者紹介


同記念事業の一環としてもうひとつ、日本ポー学会主催の生誕200年記念大会が9月19日(土)と20日(日)に慶應義塾大学三田キャンパスにて開催されます!大会2日目の20日(日)には三田キャンパス北館ホールにて、豪華なパネリスト陣を迎えたシンポジウム「ポーと世界文学」が行われ、巽先生が司会を担当します。

また、記念イベントとして、ピアニストでドビュッシー研究家の青柳いづみこ氏によるピアノリサイタルも開催されます。上記新刊の第III部:ポーと文化史(音楽)も執筆された青柳氏の今回のピアノリサイタルは、ポー作品の独特な世界観をピアノを通して感じることができるまたとない機会です。シンポジウムとあわせて、是非足をお運びください!
※ピアノリサイタルについては、三田キャンパス以外に浜離宮朝日ホールでも開催予定ですので、お間違えないようお越し下さい。
日時:9月19日(土)17:30~18:30 場所:三田キャンパス
日時:9月24日(木)19:00開演 場所:浜離宮朝日ホール

※シンポジウム、ピアノリサイタルに関する詳細は、こちらから。