十年前の来日時にも慶應義塾大学でご講演してくださった、自称ポスト・インディアン作家ジェラルド・ヴィゼナー氏(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)。詩や小説だけでなく、評論も手がけられ、ポストモダン理論に造詣が深く、多くの大学で教鞭をとられてきました。2003年の長編小説『ヒロシマ・ブギ』では、核時代の歌舞伎を目論み、日本人と北米インディアンの比較神話学的想像力をフル回転させ、大きな話題を呼びます。その評価は国際的にも高く、 21世紀のアメリカ文学ではヴィゼナー研究が欠かせません。
2014年には、第一次世界大戦を舞台にした歴史小説『青い大鴉』と、イマジズム以降の英語による俳句に新風を吹き込む『鴉をめぐる俳句集』を出版。今回、再来日を記念して開催される講演シリーズでは、ヴィゼナー氏の神話的世界を多角的に楽しめること必須です!なお、東京だけでなく、神戸、広島、福岡、島根各地でも講演が予定されております。お近くにお住まいの方は、ぜひ足をお運びください。この機会をお見逃しなく!
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来日記念講演:東京レクチャー・シリーズ
“先住民作家ジェラルド・ヴィゼナーの神話的世界”
The World of Gerald Vizenor Special Lecture Series in Tokyo
共催:慶應義塾大学文学部、G-SECアメリカ研究プロジェクト、米国大使館アメリカンセンター、国際文化会館図書室、日本アメリカ文学会東京支部
The World of Gerald Vizenor Special Lecture Series in Tokyo
共催:慶應義塾大学文学部、G-SECアメリカ研究プロジェクト、米国大使館アメリカンセンター、国際文化会館図書室、日本アメリカ文学会東京支部
第1回 慶應義塾大学 G-SECアメリカ研究プロジェクト
「ポスト・インディアンの白鯨」
ISHMAEL OF THE PEQUOD: Natural Motion and Scenes of Survivance in Moby-Dick
ISHMAEL OF THE PEQUOD: Natural Motion and Scenes of Survivance in Moby-Dick
日時:7月1日(火)14:45-16:15
場所:慶應義塾大学三田キャンパス西校舎 515番教室
司会:巽孝之教授(慶應義塾大学)
言語:英語
*G-SECアメリカ研究プロジェクトによる詳細
*G-SECアメリカ研究プロジェクトによる詳細
第2回 国際文化会館図書室
俳句詩集 Favor of Crows 朗読会「俳句とアニシナベ族の夢の歌」
Gerald Visenor reads from “Favor of Crows”
Aesthetic Shadows: Haiku and Poetry of the Anishinaabe
Gerald Visenor reads from “Favor of Crows”
Aesthetic Shadows: Haiku and Poetry of the Anishinaabe
日時: 7月3日(木)朗読会 19:00-20:00/レセプション 20:00 -21:00
場所: 国際文化会館図書室
司会:飯野友幸教授(上智大学)
料金:朗読会は無料/レセプションは国際文化会館会員・図書会員無料、一般千円*要予約(お申し込みはこちら)
言語:英語
*国際文化会館図書室による詳細
*国際文化会館図書室による詳細
第3回 米国大使館アメリカンセンター
「グローバル時代の俳句とイマジズム」
Traces of Liberty in Haiku and Imagistic Poems
Traces of Liberty in Haiku and Imagistic Poems
日時:7月16日(水)18:30-19:45
司会:宇沢美子教授(慶應義塾大学)
7月10日(木)14:30-15:45
講演「俳句における自由の痕跡とイマジズム」
"Precise Apparitions: Traces of Liberty in Haiku and Imagistic Poems"
司会:松永京子(神戸市外国語大学)
場所:神戸市外国語大学大ホール(アクセス/キャンパス)
主催:神戸市外国語大学
7月12日(土)13:30-15:30
基調講演 「広島における自由のトリックスター」
"Trickster of liberty in Hiroshima"
司会:マイク・ゴーマン(広島市立大学)
『ヒロシマ・ブギ』に関するワークショップ
レスポンダント:大島由起子(福岡大学)、松永京子(神戸市外国語)
場所:メルパルク広島
主催:広島大学
7月 13日(日) 14:00-15:50
講演「『白鯨』またはピークォド号のイシュメール」
"Ishmael of the Pequod: natural Motion and Scenes of Survivance in Moby-Dick"
司会:大島由起子(福岡大学)
場所:福岡大学文系センター15階第6会議室(アクセス/キャンパス)
主催:九州アメリカ文学会
7月14日(月)16:15-17:45
講演「記憶と文学―創作をめぐって」
"Memory and Literature"
司会:長岡真吾(島根大学)
場所:島根大学(アクセス)
主催:島根大学法文学部
7月17日(木)18:00-19:30
基調講演「明白な運命と反逆の帝国」
"Manifest Destiny and Empire of Treasons"
司会:巽孝之(慶應義塾大学)
討論者:有光道生(慶應義塾大学法学部専任講師)、加藤有佳織(成蹊大学非常勤講師)
場所:慶應義塾大学東館 4Fセミナー室
共催:慶應義塾大学 G-SECアメリカ研究プロジェクト、科研費補助金基盤研究 B「マニフェスト・デスティニーの情動的効果と 21世紀惑星的想像力」
【関連リンク】
・文学部英米文学専攻主催ジェラルド・ヴィゼナー氏講演会:ISHMAEL ASHORE IN HIROSHIMA(CPA: 2004/10/26)
・【Event Photos】ジェラルド・ヴィゼナー氏講演会(CPA: 2004/10/26)
・巽先生寄稿!ポストモダン作家、ジェラルド・ヴィゼナー氏編著 Survivance: Narratives of Native Presence 刊行!(CPA: 2008/11/18)
【関連書籍】
Griever: An American Monkey King in China (U of Minnesota P, 1987/ニューヨーク・フィクション・コレクティヴ文学賞と全米図書賞をダブル受賞)
Hiroshima Bugi: Atomu 57 (Lincoln: U of Nebraska P, 2003)
Favor of Crows: New and Collected Haiku (Wesleyan UP, 2014)