2013/10/18

『アメリカン・ルネサンスー批評の新生』(開文社出版)に巽先生ご寄稿:「ポーにおけるミソジニーの伝統」

開文社出版より刊行された『アメリカン・ルネサンス―批評の新生』(西谷拓哉・成田雅彦編)に、巽先生のご論文「ポーにおけるミソジニーの伝統」が寄せられています。


本書は、日本ナサニエル・ホーソーン協会を中心に編まれたアメリカン・ルネサンス再考論文集!1941年に刊行された F・O・マシ―センの名著『アメリカン・ルネサンス』から約70年を経たいま、女性や黒人、はたまた日本との関連から問い直します。エマソン、ソロー、メルヴィルはもちろんのこと、マシ―センが論考の対象から外したエドガー・アラン・ポーをめぐる翻訳論や、環大西洋的文脈への注目、フレデリック・ダグラスやディレイニーの作品分析に、ホーソーンと夏目漱石との関連など、読みどころ満載です!

巽先生のご論文「ポーにおけるミソジニーの伝統」では、恋多き男で美女再生譚を書いたポーが、なぜ一方で美女を残虐に殺害する物語も書いたのか?その心理を探求することでアメリカ文学の伝統をも明らかにしてくださいます。アメリカン・ルネサンス研究にご関心のある方は是非ご一読ください!

題:『アメリカン・ルネサンス―批評の新生』
編:西谷拓哉・成田雅彦
判型:A5
頁数:446
出版:開文社出版
刊行:2013年10月
価格:5,040円(税込)
*開文社出版による本書詳細

【目次】
まえがき 西谷拓哉
特別寄稿 
リチャード・コプリー(宮川雅・訳) ポーとの冒険、ホーソーンとの冒険
第一部 アメリカン・ルネサンスの起源と軌跡
伊藤詔子 沼地とアメリカン・ルネサンス―ナット・ターナー、ドレッド、
     ホップ・フロッグ
高橋 勤 ソローとダニエル・ウェブスター―『コッド岬』のサブテクスト
藤村 希 「どこかほかの場所の市民」になること―「税関」の鷲と『緋文
     字』における個人と共同体の関係
髙梨良夫 エマソンからジェイムズへ―プラグマティックな視点からの比較
     的考察

第二部 アメリカン・ルネサンスの女性像再考
巽 孝之 ポーにおけるミソジニーの伝統
成田雅彦 ヘスター再考―女性、デカルト、超絶主義的思考の陥穽
城戸光世 創作への旅―旅行記作家としてのソファイア・ピーボディ・ホー
     ソーン
福岡和子 沈黙する女性たち―メルヴィルの言語観を探る

第三部 黒人のアメリカン・ルネサンス
大野美砂 ホーソーンと船乗りたち―環大西洋奴隷貿易との関連をめぐって
髙尾直知 フレデリック・ダクラス『ナラティヴ』における黒人主体形成と
     意味作用
西谷拓哉 ブラック・ノイズとしての「ベニート・セレーノ」―メルヴィル
     とアフリカ的想像力
進藤鈴子 マーティン・ディレイニーの脱アメリカ―『ブレイク』における
     ネグリチュード
 
第四部 アメリカン・ルネサンスのレトリックと文体
井上 健 ポーの文体とその翻訳可能性をめぐって
阿部公彦 ナサニエル・ホーソーン『七破風の屋敷』の気遣う語り手
橋本安央 エイハブの涙 

第五部 アメリカン・ルネサンスと日本
中西佳世子 浦賀の「流星」とプロヴィデンス―ペリーとホーソーンと日本
      開国
阿野文朗 ホーソーンと夏目漱石
加藤雄二 歴史と時間におけるアンビヴァレンス―メルヴィル、ポーと批
     評、反復、日本

あとがき 成田雅彦
索引
執筆者一覧

【関連リンク】
開文社出版
日本ナサニエル・ホーソーン協会
入子文子先生監修『水と光—アメリカの文学の原点を探る』(開文社出
 版)に巽先生・常山菜穂子先生ご寄稿(CPA: 03/23/2013)
入子文子先生『ホーソーン・<緋文字>・タペストリー』出版記念
 (CPA:Miscellaneous Works:祝辞の達人:4)

【関連書籍】
『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学(増補新判)』(青土社、2005年)


『リンカーンの世紀 アメリカ大統領たちの文学思想史 増補新版』(青土社、2013年)


『アメリカン・ソドム』(研究社、2001年)


『エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携』(研究社、2009年)


『E・A・ポウを読む (岩波セミナーブックス)』(岩波書店、1995年)


『水と光―アメリカの文学の原点を探る』(開文社出版、2013年)


『マニエリスムのアメリカ』(南雲堂、2011年)

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