【概要】(朝日カルチャーセンター HPより)
世界がクジラで廻っていた時代があった。 19世紀アメリカ・ロマン派を代表する世界的文豪ハーマン・メルヴィルの手になる全 135章におよぶ長編小説『白鯨』Moby-Dick (1851年) が、それだ。白鯨モビイ・ディックに片脚を食いちぎられたがために復讐に駆られ、捕鯨船ピークォド号を巻き添えにするエイハブ船長の物語は、1853年、鎖国日本へのペリー提督率いる黒船来航に 2年先立って刊行された。アメリカ膨張主義政策の渦中で、ハワイや日本も捕鯨基地候補として狙われていた時代。だが同書には、1848年に日本への憧れを募らせて北海道へ漂着し、のちに長崎へ連行されて、日本初の英語教師となるアメリカ先住民ラナルド・マクドナルドの冒険も刻印されていることを忘れるわけにはいかない。(講師・記)
朝日カルチャーセンター
メルヴィル「白鯨」のめくるめく世界
日時:2022年 4月 16日(土)/ 5月 21日(土)/ 6月 18日(土)10:30~12:00
講師:巽孝之(慶應義塾大学名誉教授)
受講料(税込):会員 9,900円 一般 11,550円
※Zoomによるオンライン講座。
※本講座は受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクが送られます。
※開講日の前日夜までに受講者に講座視聴 URLとパスワード、および受講の案内がメールでお知らせされます。
※オンライン講座の申し込みは WEB決済のみです(開講日前日まで)。
※お申し込みおよびその他詳細は、朝日カルチャーセンター HPをご参照ください。
【関連リンク】
【関連書籍】
巽孝之『「白鯨」アメリカン・スタディーズ』(みすず書房、2005年)