◆◆◆最後に、一九七〇年代前半から八〇年代前半生まれの若手が大半を占め、平均年齢四十歳前後と思われる八名が絶妙のチームワークを見せた『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』は、二十一世紀アメリカ文学の潮流から北米の創作講座、ひいては翻訳研究に至るまでをみごとに掬い取った必携として読みごたえ充分。ポストモダン文学が隆盛を極めていた頃に生まれた寄稿者たちの熱っぽい筆致は、それ以後から現在に至る過程でアメリカ文学がいかに多様なエネルギーを爆発させてきたかを語り尽くす。(巽孝之)◆◆◆
『月刊みすず』 2020年読書アンケート特集
2021年 1・2月合併号
第 63巻第 1号(通巻 700号)
表紙写真:「陸前高田」(2011年)北島敬三
2021年 2月1日発売
定価:330円(本体 300円)
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