2020/12/02

12/11: 藝文学会シンポジウム「文学と歴史」/巽先生がご登壇なさいます!

 2020年12月11日(金)に、慶應義塾大学藝文学会シンポジウム「文学と歴史」がオンライン開催されます。今年度をもって定年退職される巽孝之先生と小倉孝誠先生(文学部仏文学専攻)が「文学と歴史」をめぐるご講演をなさいます。コメンテータは吉永壮介先生(中国文学専攻)と小平麻衣子先生(国文学専攻)がおつとめになります。ご関心お持ちの方はぜひご参加ください!

慶應義塾大学藝文学会シンポジウム
文学と歴史



日時:2020年12月11日(金)14:45-17:30
使用アプリ:Zoomミーティング(ミーティング情報は藝文学会ウェブサイトをご覧ください)
基調講演者:巽孝之(英米文学専攻、藝文学会委員長)・小倉孝誠(仏文学専攻)
コメンテータ:吉永壮介(中国文学専攻)・小平麻衣子(国文学専攻)
司会:粂川麻里生(独文学専攻、藝文学会事務局長)
お問い合わせ先:慶應義塾大学藝文学会 事務局/geibungakkai★flet.keio.ac.jp(★→@)
※参加無料です。ふるってご参加ください。

【シンポジウム趣旨】

 文学研究の真髄が精読であることは、昔も今も変わりない。しかし 1980年代には、この長く続いた伝統に、新しい歴史観が介入するようになった。第一の要因は構造主義以後の理論が文学の歴史的構築と歴史のテクスト的構築が交差する地点に着目するようになったことであろう。それは従来自明であった精読の制度そのものの成り立ちをも問い直した。第二の要因は、それまで文学的古典を規定してきた規範そのものを疑う視線が、正典的作品と外典的作品の境界線を揺らがせるようになったことだ。そして第三の要因は、そのように脱正典化を図り再構築された文学史そのものの物語学の意義が確認されるようになったことだ。
 それでは 21世紀も最初の五分の一が終わろうとしている現在、文学と歴史をめぐる言説はどのような新局面を迎えているのか。各国文学の視点から抜本的に検討していきたい。

【プログラム】

14:45    開会
14:50    基調講演 (1) 小倉孝誠先生
15:40-15:45    休憩
15:45    基調講演 (2) 巽孝之先生
16:35-16:40    休憩
16:40    ディスカッション
17:30    オンライン懇親会

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