題:プレイヤーはどこへ行くのか――デジタルゲームへの批評的接近
編著:限界研・竹本竜都、宮本道人
著:北川瞳、草野原々、小森健太朗、蔓葉信博、冨塚亮平、西貝怜、藤井義允、藤田祥平、藤田直哉
判型:四六版
頁数:328
出版:南雲堂
刊行:2018/12/15
価格:2500円+税
※南雲堂による本書詳細
【目次】
はじめに ゲームと現在/竹本竜都
第一部 ゲームとシステム
壁でできた世界―「死にゲー」からみるデジタルゲームの難易度論/竹本竜都
バトル・ロイヤル形式が抱えているルール上の問題点とその解決法について/藤田祥平
自律する〈増分〉と〈育成〉のゲーム―放置ゲーム論/北川瞳反転する原作―ゲーム化論/藤井義允
「ゲームとシステム」を考えるための更なるキーワード(MOBA/MMO/Co‒op/非対称マルチプレイ/ブロックチェーンゲーム/サンドボックス/環境ストーリーテリング/ハクスラ)
第二部 ゲームと身体
リアリティ・ミルフィーユに遍在するVTuberたち―複数キャラクター同時プレイ論/宮本道人21世紀版「もの」への問い―「艦これ」と「FGO」を通して/小森健太朗デジタルゲームのむなしさと人生のむなしさ/草野原々
記憶に触れること―『PRY』とタッチスクリーンの詩学/冨塚亮平
「ゲームと身体」を考えるための更なるキーワード(HAI/ハプティクス/QTE/Noob/e-sports元年/RTA/biimシステム/Twitch Plays)
第三部 ゲームと社会
ディズニーツムツムとこれからのメディアミックス/蔓葉信博
「規則」と「約束」―『ストレンジャー・シングス』とゲーム/冨塚亮平
パチンコのゲーム性の変遷―演出・ボタン・規制/西貝怜
不幸な未来も「ゲーム」が作るのか?―「ゲーム」と「政治」に関する批判的ノート/藤田直哉
「ゲームと社会」を考えるための更なるキーワード(VACBAN/ゲハ戦争/スワッティング/SJW/DLC/P2W/ルートボックス/詫び石)
第四部 ゲームとゲーム
「カウンターゲーミング」と「メタフィクション」―批判的ゲームの可能性/藤田直哉
作品を乗っとる勲章―デジタルゲームの【実績】論/北川瞳
ModderはCODEと戯れる―ゲームのアーキテクチャとMOD論/竹本竜都
叙事的ゲームのインターフェース―そのボタンは有機的タイムマシンを起動する/宮本道人
「ゲームとゲーム」を考えるための更なるキーワード(セカンドパーティ/ビッグインディー/ゲームジャム/創発的ゲームプレイ/トップメタ/リセマラ/ナーフ/ルドナラティブ・ディゾナンス)
おわりに ゲームと批評/宮本道人
【関連リンク】
【関連書籍】
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