2015/08/07

『文藝別冊 キング・クリムゾン 二十一世紀的異常音楽の宮殿』刊行!巽先生へのインタビュー「漆黒の触媒—プログレッシヴ・ロックの中のキング・クリムゾンの特異性」が掲載されています!

本インタビューでは、先生ご自身のキング・クリムゾンとの出会いや受容を回想しつつ、プログレッシヴ・ロックにおけるその特異性を探られます。『クリムゾン・キングの宮殿』から息長く活躍するキング・クリムゾンを、先生の作家生命論や藤原義久氏の「音楽文化のライフサイクル」を参照されながら、『ディシプリン』や「ダイナソー」に注目し、その音楽的化合力やジャンル再編性能力を分析。ロバート・フリップを主軸に、BLUEやクリムゾン・ジャズ・トリオにも触れながら、キング・クリムゾンがもつ「歪み」とその触媒的な魅力を明らかにされます。

なお、本誌には長澤唯史先生(椙山女学園大学)による「ポストモダン・クリムゾン—アイデンティティ構築とロック」と、増田まもる氏(翻訳家)による「キング・クリムゾンの「深紅の王の宮廷にて」を味わいつくす」も収録。先日刊行された『レコード・コレクターズ 特集 黄金時代のイエス 』掲載の対談「長大なものでしか世界をすくい取れなかったあの時、イエスの美しき過剰は輝いた」(巽先生×難波氏)とあわせて、ぜひご一読ください!



『キング・クリムゾン (文藝別冊) 二十一世紀的異常音楽の宮殿』
ムック A5、240ページ
河出書房新社編集部
2015年7月刊行
本体1,300円+税
河出書房新社による本誌紹介

【目次】
クリムゾンを聴く
  • キング・クリムゾン/ヒストリー 船曳将仁
  • 対談 大鷹俊一×立川芳雄 キング・クリムゾン主要アルバム徹底分析
  • キング・クリムゾン入門—キング・クリムゾンがプログレッシヴ・ロックを完成させた 岩本晃市郎

クリムゾンの魅力
  • 荒井英治(モルゴーア・クァルテット)キング・クリムゾンから弦楽四重奏が聴こえた
  • 苦み走ったオトナにさせる食えない音楽(とアルバム) 深町秋生
  • クリムゾンの二十一世紀 平田真夫
  • キング・アンド・ボブ・アンド・ミー 佐々木敦
  • 古典であるとともに現在進行形のバンド 大鷹俊一
  • 「昔の名前ででています」ゆえの 小沼純一

思想としてのキング・クリムゾン
  • 巽孝之 漆黒の触媒—プログレッシヴ・ロックの中のキング・クリムゾンの特異性
  • 特性のない音楽—キング・クリムゾンの欲望 江川隆男
  • ロバート・フリップとグルジエフの「働きかけ(ワーク)」の思想 林浩平
  • ポストモダン・クリムゾン—アイデンティティ構築とロック 長澤唯史

クリムゾンの音楽
  • ジム・オルーク(聞き手=松村正人) 七〇年代、キング・クリムゾンはハードロックだった
  • それでもまだクリムゾン的メタルは流行らないのか 武田砂鉄
  • キング・クリムゾン/ロバート・フリップのアートワークおよびサウンド 畠中実
  • 紅の韜晦 松村正人

クリムゾンの1969
  • ぶり返し続ける『クリムゾン・キングの宮殿』 椹木野衣
  • キング・クリムゾンの残響—一九六九年の精神史 森元斎
  • キング・クリムゾンの「深紅の王の宮廷にて」を味わいつくす 増田まもる

キング・クリムゾン人名事典 松井巧
ディスコグラフィ 松井巧

【関連リンク】

【関連書籍】
巽孝之『プログレッシヴ・ロックの哲学 (Serie′aube′)』(平凡社、2002年)