なお、本誌には長澤唯史先生(椙山女学園大学)による「ポストモダン・クリムゾン—アイデンティティ構築とロック」と、増田まもる氏(翻訳家)による「キング・クリムゾンの「深紅の王の宮廷にて」を味わいつくす」も収録。先日刊行された『レコード・コレクターズ 特集 黄金時代のイエス 』掲載の対談「長大なものでしか世界をすくい取れなかったあの時、イエスの美しき過剰は輝いた」(巽先生×難波氏)とあわせて、ぜひご一読ください!
『キング・クリムゾン (文藝別冊) 二十一世紀的異常音楽の宮殿』
ムック A5、240ページ
河出書房新社編集部 編
2015年7月刊行
本体1,300円+税
*河出書房新社による本誌紹介
【目次】
クリムゾンを聴く
- キング・クリムゾン/ヒストリー 船曳将仁
- 対談 大鷹俊一×立川芳雄 キング・クリムゾン主要アルバム徹底分析
- キング・クリムゾン入門—キング・クリムゾンがプログレッシヴ・ロックを完成させた 岩本晃市郎
クリムゾンの魅力
- 荒井英治(モルゴーア・クァルテット)キング・クリムゾンから弦楽四重奏が聴こえた
- 苦み走ったオトナにさせる食えない音楽(とアルバム) 深町秋生
- クリムゾンの二十一世紀 平田真夫
- キング・アンド・ボブ・アンド・ミー 佐々木敦
- 古典であるとともに現在進行形のバンド 大鷹俊一
- 「昔の名前ででています」ゆえの 小沼純一
思想としてのキング・クリムゾン
- 巽孝之 漆黒の触媒—プログレッシヴ・ロックの中のキング・クリムゾンの特異性
- 特性のない音楽—キング・クリムゾンの欲望 江川隆男
- ロバート・フリップとグルジエフの「働きかけ(ワーク)」の思想 林浩平
- ポストモダン・クリムゾン—アイデンティティ構築とロック 長澤唯史
クリムゾンの音楽
- ジム・オルーク(聞き手=松村正人) 七〇年代、キング・クリムゾンはハードロックだった
- それでもまだクリムゾン的メタルは流行らないのか 武田砂鉄
- キング・クリムゾン/ロバート・フリップのアートワークおよびサウンド 畠中実
- 紅の韜晦 松村正人
クリムゾンの1969
- ぶり返し続ける『クリムゾン・キングの宮殿』 椹木野衣
- キング・クリムゾンの残響—一九六九年の精神史 森元斎
- キング・クリムゾンの「深紅の王の宮廷にて」を味わいつくす 増田まもる
キング・クリムゾン人名事典 松井巧
ディスコグラフィ 松井巧
【関連リンク】
- 河出書房新社
- 『レコード・コレクターズ 2015年 07 月号』に、巽先生と難波弘之氏による対談「長大なものでしか世界をすくい取れなかったあの時、イエスの美しき過剰は輝いた」が掲載されています!(CPA: 2015/08/06)
- 巽孝之エッセイ「私の中のイエス」(9/30/1990) (CPA > Library > Tatsumi Presents > Miscellaneous Works > エッセイ)
- Book Reviews『プログレッシヴ・ロックの哲学』(CPA > Library > Literary Circle > Book Reviews)
【関連書籍】
巽孝之『プログレッシヴ・ロックの哲学 (Serie′aube′)』(平凡社、2002年)