2015/02/23

巽先生が編集委員の一人をつとめられる、定本荒巻義雄メタSF全集の第3回配本『時の葦舟 (第 5巻)』(彩流社)刊行中!

作家・荒巻義雄氏の初期メタSFの名作が、全7巻にて、彩流社より復刻中。巽先生が編集委員をつとめられています。『白き日旅立てば不死 (第 3巻)』『聖シュテファン寺院の鐘の音は (第 4巻)』に引き続き、第3回配本『時の葦舟 (第 5巻)』が刊行されました!

『時の葦舟』は、『SFマガジン』に発表された4つの中短編が一冊にまとめられ、1975年に刊行された連作長編。塩の結晶よりなる「白い環」を中心とした、広い広い台地を舞台に始まります。「白い環」のゴルドハ、「性炎樹の花咲くとき」のマニヤ/オルジー、「石機械」のK/セミラミス、「時の葦舟」のボーディ/アルハットらは、それぞれ知や愛にかきたてられ、ときに危険を冒しながらも、外の世界を希求します。4つの時空間は、いかに交錯するのか?美しく壮大な世界をぜひご堪能ください!

なお、巻末には、1979年の本作文庫版刊行の際に寄せられた、山野浩一氏による解説が収録。また、本作所収「石機械」と今後刊行予定の『神聖代』の土台となった短篇「8(エイト)すなわち宇宙時計」と、本全集の編集委員・三浦祐嗣氏による荒巻氏へのインタビュー「人生はSFだ」が掲載されています。インタビューは三部より構成。第一部「ご先祖様万歳」では、荒巻家のルーツが明かされ、第二部「人生はSFだ」では、北海道での幼年期から、作家人生が回想されます。最後の「記憶の落ち穂——不思議への旅」では、氏の世界観が縦横無尽に展開されます。インタビュアー・三浦氏による解説「荒巻義雄の脳内世界」も収録。読み応えたっぷりの一冊です。

付録には、荒巻氏による解説「埋め込まれた元型的イメージ」と、天瀬裕康氏による「精神分析のできる人」が寄せられております。本巻もぜひご一読ください!



『時の葦舟 (定本荒巻義雄メタSF全集 第 5巻)』
荒巻義雄
編:巽孝之、三浦祐嗣
イラスト:中野正一
装幀:渡辺将史
推薦(帯):安田侃
四六判、394ページ
彩流社
3,200円 + 税
2015年1月刊行
彩流社による本書詳細

【目次】
時の葦舟
 白い環
 性炎樹の花咲くとき
 石機械
 時の葦舟
夢の構図——あとがきに代えて
解説 山野浩一(講談社文庫版)

8(エイト)すなわち宇宙時計
人生はSFだ
解説 荒巻義雄の脳内宇宙 三浦祐嗣
Introduction (Takayuki TATSUMI)

<付録 月報 3>
埋め込まれた元型的イメージ 荒巻義雄
精神分析のできる人 天瀬裕康(作家、医師)

*なお、全集全体は下記のとおりです:
  • 第1巻「柔らかい時計」(第7回配本)// 2015 年5月
  • 第2巻「宇宙25 時」(第4回配本)// 2015 年2月
  • 第3巻「白き日旅立てば不死」(第1回配本)// 既刊
  • 第4巻「聖シュテファン寺院の鐘の音は」(第2回配本)// 既刊
  • 第5巻「時の葦舟」(第3回配本)// 今回
  • 第6巻「神聖代」(第5回配本)// 2015 年3月
  • 第7巻「カストロバルバ/ゴシック」(第6 回配本)// 2015 年4月

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