2015/01/17

01/24:日本アメリカ文学会東京支部1月例会のお知らせ

1月24日(土)に、慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部 1月例会が行われます。

今回は、稲垣伸一先生(実践女子大学)によるご発表「“A False and Unnatural Relation”――フーリエ主義ネットワークの結婚制度批判とThe Scarlet Letterが行われます。19世紀半ば、女性解放運動の隆盛と軌を一にして、フーリエ主義の影響を受け、結婚制度批判とフリー・ラヴ思想が展開されました。本発表では、こうした急進的結婚制度批判を行った運動家グループの関係性を踏まえたうえで、同時代に刊行されたナサニエル・ホーソーンの『緋文字』における登場人物の関係性や言動が再解釈されます。
   
なお、分科会(演劇・表象)では、現在本塾で教鞭を執っておられる麻生享志先生(早稲田大学)によるご発表「大衆音楽から見るアジア系アメリカ運動とヴェトナム戦争」が行なわれます。ぜひご来聴ください!

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日本アメリカ文学会東京支部 1月例会
日時:2015年1月24日(土)13:30-
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 研究室棟1階AB会議室
アクセス / キャンパス

研究発表
“A False and Unnatural Relation”――
フーリエ主義ネットワークの結婚制度批判とThe Scarlet Letter
講師:稲垣伸一(実践女子大学)
司会:高尾直知(中央大学)

分科会
近代散文
ホーソーンと人種――
“Rappaccini’s Daughter”における混淆の力学
加藤惠梨香(立教大学・院)

現代散文
沖縄とハワイの狭間を生きる日系人 ――
山城正雄の『帰米二世』におけるキベイのディアスポラについて考える
小坂恵理子(法政大学)


「私」のトラウマ――
アドリエンヌ・リッチの“Twenty-One Love Poems”における分裂した自己と女神への自己投影
水口小百合(立教大学・院)

演劇・表象
大衆音楽から見るアジア系アメリカ運動とヴェトナム戦争
麻生享志(早稲田大学)

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