3月 29日(土)に成蹊大学にて、巽先生が携わっている文部科学省科学研究費主催の共同研究会の「最終年度特別シンポジウム――21世紀のモンロー・ドクトリン」が、以下の通り開催されます。本シンポジウムでは、巽先生が「夢見る半球 ―― ケネディ、ヤマシタ、ブロムカンプ」をご報告されます。
最終年度特別シンポジウム
21世紀のモンロー・ドクトリン
日時:2014年 3月 29日(土) 14:00~17:00
場所:成蹊大学 10号館 2階 第 2中会議室(*キャンパス/交通)
司会:下河辺美知子
MD プロジェクトの概要および 4年間の研究報告
講師:日比野啓(成蹊大学)
「ラティーナ」の他者表象 ―― カルメン・ミランダと「南米もの」ミュー
ジカル
講師:舌津智之(立教大学)
「長崎の鐘」の音楽的地政学 ―― 戦後歌謡と(ラテン)アメリカ
講師:下河辺美知子(成蹊大学)
球体の上のアメリカ ―― planet の濫喩 / globe の濫喩
講師:巽孝之(慶應義塾大学)
夢見る半球 ―― ケネディ、ヤマシタ、ブロムカンプ
主催:科学研究費・基盤研究(B)「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバリズムの未来」
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)、日比野啓(成蹊大学)
アメリカ国家・文化は、「全体性」を志向する欲望と「部分」であることへの苛立ちの相克にたいしてどのように歴史を刻んできたのだろうか。19世紀初頭になされた、アメリカ外交政策の出発点であるモンロー・ドクトリンに注目し、この言説がアメリカ文学・文化の空間的および時間的位相を定義づけてきた歴史的経緯をグローバルに検証していく。
本年度は、 2010 年から続く本研究会の最終年度。従いまして、今回は、過去 4 年間の研究成果の総括、今後の新たな課題を明確にすべく、研究分担者 4名の先生方によります特別シンポジウムが開催されます。 1823 年に出されたモンロー・ドクトリンからやがて二世紀を迎えようとするいま、ますます混迷の度合いを深める 21 世紀社会に向けて、人文研究が何を提言しうるのか/すべきなのかについて、お話くださいます。ご興味・ご関心のある方はこの機会をお見逃しなく、ぜひ足をお運びくださいませ!
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