2013/11/17

11/23:成蹊大学にて科研費研究会「トランスアトランティック・メルヴィル」開催

11月23日(土)に成蹊大学にて、巽先生が携わっている文部科学省科学研究費主催の共同研究会「トランスアトランティック・メルヴィル」が以下の通り開催されます。



2013年度第2回研究会
トランスアトランティック・メルヴィル
日時:2013年11月23日(土) 18:30~20:30
場所:成蹊大学10号館2階 第2中会議室(*キャンパス交通
主催:科学研究費・基盤研究(B)「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバリズムの未来」
研究代表者:下河辺美知子(成蹊大学)
研究分担者:巽孝之(慶應義塾大学)、舌津智之(立教大学)、日比野啓(成蹊大学)

基調発表
西谷拓哉(神戸大学)
「メルヴィルと環大西洋――往還するディプティック的想像力」
ワークショップ
「“The Paradise of Bachelors and the Tartarus of Maids”を読む」
加藤惠梨香(立教大学大学院博士課程)
田ノ口正悟(慶應義塾大学大学院博士課程)
菅原大一太(成蹊大学非常勤講師)
コメンテイター:西谷拓哉

【関連リンク】
科研費研究会

アメリカ国家・文化は、「全体性」を志向する欲望と「部分」であることへの苛立ちの相克にたいしてどのように歴史を刻んできたのだろうか。19世紀初頭になされた、アメリカ外交政策の出発点であるモンロー・ドクトリンに注目し、この言説がアメリカ文学・文化の空間的および時間的位相を定義づけてきた歴史的経緯をグローバルに検証していく。

2010年から続く本研究会。今回は、大西洋を横断するハーマン・メルヴィルの想像力が考察されます。とりわけ「二枚折り絵」小説(diptychs)と呼ばれるメルヴィル中期の短編3作品は、英米の対照を浮き彫りにする二部形式を用いることで、彼の環大西洋的想像力を如実に映し出すテクストとなっています。前半は西谷拓哉先生(神戸大学)による基調発表、後半はワークショップが予定されており、巽ゼミ大学院在籍の田ノ口正悟さん(博士課程一年)がご発表されます。どうぞお楽しみに!