2012/10/01

巽先生が会長を務められる日本ポー学会会報『ポー研究』第4号が刊行され、【特集・八木敏雄】が収録されています

巽先生が会長を務められる日本ポー学会の学会誌『ポー研究』第4号【特集・八木敏雄】が刊行されました!

初代ポー学会会長を務められた八木敏雄先生は、2011年には『マニエリスムのアメリカ』を刊行し、その後 2012年 2月に惜しくもご逝去されました。 Panic Literati 第 4回では、『マニエリスムのアメリカ』出版記念として開かれた「八木敏雄先生の新著を言祝ぐ新春の会」の写真とともに、追悼特集として八木先生を取り上げさせていただきました。本誌【特集・八木敏雄】には、伊藤詔子先生、牧野有通先生、高山宏先生、大学時代に八木先生の講義を受けた鴻巣友季子先生のほか、2005年に慶應義塾大学三田キャンパスにて講演されたサミュエル・オッター先生も寄稿されています。

なお、本誌後半には、2011年に津田塾大学で開催された日本ポー学会第 4回全国大会のシンポジアム「エドガー・アラン・ポーと映像文化」も収録されています。

10月12日には、映画『推理作家ポー 最後の 5日間』が公開されるなど、昨今ポーを取り上げた映画が続きます。この機会にぜひご一読ください!(*『ポー研究』第 4号の購入はこちら

【目次】
巻頭言 (巽孝之)
特集・八木敏雄
  • 限りなくポーに自らを近づけた学者―八木敏雄先生 (伊藤詔子)
  • 八木先生のメルヴィル (牧野有通)
  • もう「挑発」のし甲斐がない (高山宏)
  • 「巧く訳せた者には褒美をつかわす」―グロテスクとアラベスクの教え (鴻巣友季子)
  • In Honor of Toshio Yagi (Robert K. Wallace)
  • An Appreciation of Prof. Toshio Yagi (Samuel Otter)
  • Moby-Dick, Poe, and the Afterlife of Professor Yagi's Studies (Joshua Petitto)
  • 八木敏雄主要著作

論文
  • 西の果ての過去、東の果ての未来―"A Tale of the Ragged Mountains"における風景、拡張主義、"Indian" (岡本晃幸)

シンポジアム:エドガー・アラン・ポーと映像文化
  • 序論―ポーの十九世紀と映像の二十世紀 (辻和彦)
  • ポーの視覚的イメージとアメリカ現代詩 (高橋綾子)
  • もし中国人がポー原作の映画を見たら (高橋俊)
  • エドガー・アラン・ポーのエイプたち―「モルグ街の殺人」と映像の詩学 (西山智則)

日本のポー研究書誌連載(3) 2011年9月~2012年8月 (西山智則編)
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【関連書籍】
八木敏雄『マニエリスムのアメリカ』(南雲堂、2011年)