2010/02/24

大串先生が翻訳を手がけた『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性』が、東洋書林より刊行されます!

Felicia Miller Frank(フェリシア・ミラー・フランク)の1995年の著作、"The Mechanical Song: Women, Voice, and the Artificial in Nineteenth-Century French Narrative"(Stanford UP)。この作品が大串尚代先生の手によって翻訳され、『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性』という邦題で、東洋書林より2月26日(金)に刊行されます。本書は、巽先生が帯に推薦文を寄せ、高山宏氏が解説を寄稿しています。



推薦の辞
巽孝之(慶應義塾大学教授)
人造美女研究の聖典!
美女人形に恋したピグマリオンに始まり、「砂男」から『未来のイブ』『ブレードランナー』に及ぶ伝統において、聴覚を軸に女性性と人工性を思索する批評は、圧倒的なオリジナリティに輝く。


『機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性』
フェリシア・ミラー・フランク著 大串尚代訳

四六判上製/400ページ/東洋書林より、2010年2月 26日刊行
定価:本体3,800円+税
※書籍詳細は、発売日2月26日以降、東洋書林ホームページにて更新されます。

<目次>
イントロダクション
第一章 母なる声への郷愁
第二章 エコーの忘れ得ぬ歌
第三章 女祭司の歌
第四章 時計仕掛けの鳥─歌手と天使と曖昧な性差
第五章 ボードレールと化粧する女
第六章 エディソンの録音された天使
第七章 人ならざるものの声、崇高なる歌
解説 パテリアリズム批判の切れ味(高山宏)

フランス文学の研究書である、"The Mechanical Song: Women, Voice, and the Artificial in Nineteenth-Century French Narrative"でフランクは、ロマン主義から現代へと移り変わる時代のフランスにおいて、女性とテクノロジーが共鳴する言説が語られていたことを、多岐にわたる文学作品の中に見出しています。そして本書の特筆すべき点は、女性と人造性だけを取り上げたのではなく、そこに見られる声や音といった「聴覚」の優位性をも論じていること。
現在の日本のカルチャー・シーンとも関連する、女性・人造性・声をめぐる考察が展開される本書―本邦初訳です。ぜひ、手にとってみてください!


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