2010/02/08

坂手洋二氏率いる劇団燐光群の新作「アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ」公演のお知らせ

劇団燐光群の新作、「アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ」(I Am My Own Wife)。トニー賞、ピュリッツァー賞など、アメリカを代表する演劇賞のほぼ全てを独占したこの戯曲の日本版が、坂手洋二氏の演出により、吉祥寺シアターにて2月6日(土)から2月16日(火)にわたって上演されます。


アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ I Am My Own Wife
作:ダグ・ライト 訳:常田景子 演出:坂手洋二
2月6日(土)~2月16日(火) 吉祥寺シアター

※詳細は、こちらから。


本作品を手がけたのは、マルキ・ド・サドを描いた舞台『クイルズ』(1995)でオビー賞を受賞し、映画『SAYURI』(2005)では脚本を担当した劇作家ダグ・ライト。「アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ」は、ナチスと社会主義、両時代のドイツを同性愛者として生き延びた実在の人物、シャーロッテ・フォン・マーシュドルフへの二年間のインタビューや数年がかりの文通を経て、完成までに10年もの歳月をかけた、ライト渾身の一作です。
幼少期は、ナチスや父親による迫害など多くの虐待と差別を受け、戦後は、古物商など事業による成功、東ドイツでの秘密警察「シュターゼ」による新たな弾圧と挫折、同性愛者の救援活動、社会からの非難と復権など、2002年に亡くなるまで波乱に満ちた生涯を送ったシャーロッテ。自らの信念と美学に沿って、虚実の境界を超越して生きた彼の姿とは・・・

坂手氏演出、燐光群による日本版「アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ」は、アメリカ版をさらに発展させ、アンサンブルを重視した新バージョン!どうぞ、お見逃しなく!

なお、2月9日(火)は19:30より、昨年末燐光群によって舞台化された「ハシムラ東郷」の著者である宇沢美子先生(慶應義塾大学文学部教授)がゲスト出演し、坂手氏とのトークショウが予定されています。