慶應義塾大学文学部巽孝之ゼミが刊行する年刊誌Panic Americana Vol.14がついに発売。
コミケ(31日)でも販売決定!!
文学、映画、学生だけではなく、漫画、音楽も詰まったパニカメの新種~
慶應義塾大学文学部英米文学専攻巽孝之ゼミは今年で20周年という喜ばしい花を咲かせた。再び繁栄という花を咲かすべく、我々は色々な“種”を蒔いていく・・・。そういった気持ちを胸に、我々Panic Americana編集部 はテーマとして、ゼミ20周年記念復刻版号ともリンクする『種~Seeds/Species』を掲げることにした。
Seedsには種、希望の可能性、新しく成長する部分、起源などの意味がある。今年前半のサバティカルで渡米した巽孝之氏は、ニューイングランド諸大学を廻る講演旅行を行い、興味、知識へのきっかけという種を蒔いてきた。またその巽氏が「ポーとダーウィンとリンカーンは同い年で3人ともサルに関わっている」と指摘するように、今年は、エドガー・アラン・ポー、エイブラハム・リンカーンそしてチャールズ・ダーウィン生誕200周年。彼らについての研究の更なる発展という花を咲かすべく新訳や関連書という種が世に蒔かれる。
さてダーウィンがその主著を『種の起原』 On the Origin of Species (1859)と題したように、Speciesにはもともと、さまざまな種族たちの未来が想い込められていた。その意味で今年、アヴァン・ポップの種の起原とも呼ぶべき作家レイモンド・フェダマン氏が亡くなられたのは象徴的である。氏の文化的な息子、精神的な継承者と言うべきアヴァン・ポップ伝道師ラリイ・マキャフリイ氏が綴る追悼文を本誌に掲載させていただき、氏への哀悼の意を表すると同時に感謝の気持ちを伝えさせていただく。 多種多様のSeeds/Speciesが詰まった本誌が、読者の皆様にとって「きっかけの“種”」になれば幸いである。
14号『種~Seeds/Species』のコンテンツ~
佐藤嗣麻子氏(映画監督・脚本家、『K-20/怪盗二十面相・伝』)のインタビューや講演、Larry McCaffery氏(アヴァン・ポップの伝道師)によるRaymond Federman氏への追悼文、巽孝之先生(米文学教授)×小谷真理先生(SF・ファンタジー評論家)による対談、吉見知子氏(『絶叫仮面』の著者)×向山貴彦氏(『ビッグ・ファット・キャット』シリーズの著者)による巽ゼミ20周年記念共同企画をはじめとして、慶應義塾大学マンガストーリー研究会によるマンガやゼミテーマソングなども詰まった栄養満点の土壌です。
読者の皆様という“タネ”を蒔いてみては如何でしょうか。
※ご購入ご希望の方は恐れ入りますが、tatsumi@mita.cc.keio.ac.jpまでお名前と希望部数を明記の上メールをお願いいたします。