- (論文)『ギリシア神話と英米文化』丹羽隆子ほか編、大修館書店、1991年(第二部「アメリカ小説とギリシア神話」を執筆)
- (論文)Storming the Reality Studio: A Casebook of Cyberpunk and Postmodern Fiction. Ed. Larry McCaffery. Durham: Duke UP, 1991("Japanese Reflection of Mirrorshades"を執筆)
- (共訳)『サイボーグ・フェミニズム---ハラウェイ、ディレイニー、サーモンスン』トレヴィル、1991年
b)雑誌論文等
- 「スリップストリーム最前線」『英語青年』1991年4月(研究社)
- 「ミッドナイト・カフェ—存在の虚無を反転させてしまう旅(ポール・ボウルズ断章)」『現代詩手帖』1991年4月(思潮社)
- 「ヤミナベ言語の浮気娘—荻野アンナ論」『国文学:解釈と観賞別冊—女性作家の新流』(至文堂)
- 「ぺダゴジック・ロマンス—アメリカ文学専攻という物語」『翻訳の世界』1991年5月(バベル・プレス)
- 「ガイノイド宣言—リチャード・コールダーの世界」『ニュー・フェミニズム・レビュー』第2号(学陽書房)
- 「ブロム・ボーンズは死なない—アメリカ小説の伝統と湾岸以後」『三色旗』1991年7月
- 「映画とペーパーバックの関係—活字と映像の並行進化」『時事英語研究』1991年7月(研究社)
- 「ぺダゴジック・アニマル—またはアメリカ文学思考史への脱修辞学的演習」『現代思想』1991年9月(青土社)
- 「ニューヨーク・シティ・フォークロア—トム・ウルフ『虚栄の篝火』」『早稲田文学』1991年9月
- 「ピグマリオンの宇宙論」『CEL』1991年10月(大阪ガス)
- 「メタフィクションの覇権主義」『新潮』1991年12月
- "Manifesto for Gynoids" Science Fiction Eye #9 (December 1991)
- 「マリアの消えた荒野—メアリ・ホワイト・ローランドソンの捕囚体験記を読む」『ユリイカ』1992年3月(青土社)
c)書評
- 「アメリカ文学史の脱構築マニュアル—Gregory Jay, America the Scrivener」『よむ』第1号(1991年4月)
- ウォルター・ジョン・ウィリアムズ『必殺の冥路』K・W・ジーター『グラス・ハンマー』/『北海道新聞』/1991年4月1日
- 「ポスト・フェミニズムの序説—水田宗子『フェミニズムの彼方』」『東京新聞』1991年4月21日
- 「認識的に異化する批評の試み—ダルコ・スーヴィン『SFの変容』」『図書新聞』1991年4月27日
- 「脱倫理系の同毒療法—ウィリアム・バロウズ『ウェスタン・ランド』」『週間読書人』1991年4月29日
- 「米社会映す不思議な冒険—ロバート・F・ジョーンズ『ブラッド・スポーツ』」『日本経済新聞』1991年5月19日
- 「ニュー・マキシマリズムは可能か—Andrew Edelstein et al., eds., The Seventies.」『よむ』第3号(1991年6月)
- 「SF'90」『文学年鑑:平成二年版』(新潮社)
- 「密告の歴史次々明るみに—ヘルガ・シューベルト『女ユダたち』」『東京新聞』1991年6月2日
- 「ポストモダンの巨匠によるケネディ暗殺—ドン・デリーロ『リブラ時の秤』/『ポジティブ創刊号』」『東京新聞』1991年6月30日
- ストルガツキー兄弟『そろそろ登れカタツムリ』マイクル・クライトン『ジュラシック・パーク』/『北海道新聞』1991年6月30日
- 「"伝記"で斬る脱構築—マルカム・ブラドベリ『超哲学者マンソンジュ氏』」『北海道新聞』1991年7月14日
- 「『ノアの箱舟』を再・物語化—ジュリアン・バーンズ『10 1/2章で書かれた世界の歴史」『東京新聞』1991年7月21日
- 「突出する『リアル』—Mitchell Robert Breitwieser, American Puritanism and the Defense of Mourning」「よむ」(1991年8月)
- ロイス・マクマスター・ビジョルド『自由軌道』ルーディ・ラッカー『空洞地球』/『北海道新聞』1991年9月29日(日)
- 「魔女狩りに見るアメリカ的精神—C・ハンセン『セイレムの魔術』」『東京新聞』1991年9月29日
- 「ヒーローたちへの斬新なアプローチ—越川芳明編『アメリカ文学のヒーロー』、岩元巌・酒本雅之監修『アメリカ文学作家作品事典』」『東京新聞』1991年12月29日
- 「パーティ・ライフの物語学—Christopher Ames, The Life of the Party: Festive Vision in Modern Fiction., 金関寿夫『現代芸術のエポック・エロイク』」『よむ』(1991年10月)
- ポール・ファッセル『階級—平等社会「アメリカ」のタブー』(『RACOON英語通信』1991年11月・筑摩書房)
- 「サイバーパンク・ノンフィクション—クリフォード・ストール『カッコウはコンピュータに卵を産む』」『図書新聞』1991年11月23日
- 「愛すべきジャックたち—マヌエル・プイグ原案『ネイキッド・タンゴ』」『よむ』(1991年12月)
- 「植民地時代の文学再定義—チャールズ・ファイデルスン・ジュニア『象徴主義とアメリカ文学』」『東京新聞』1992年1月5日
- 「『他者との遭遇』の実現—大江健三郎『治療塔惑星』」『週刊読書人』1992年1月6日
- 「時空超えた大航海者の物語—スティーヴン・マーロウ『秘録コロンブス手稿』」『東京新聞』1992年2月9日
- 「小説史で書かれたアメリカ大陸—Emory Elliott, ed., The Columbia History of the American Novel」『よむ』(1992年2月)
- 「アメリカン・ドキュメンツ展—現実に向かうレンズの眼差し」『東京人』1992年2月
- 「脳死描く不条理SF—別役実『眠り島』」『北海道新聞』1992年3月1日
- 「現代米国に巣食う『恐怖』—ジム・ギャリソン『JFK』」『産経新聞』1992年3月4日
- 「アメリカ的な本質に迫る—スティーヴ・エリクソン『ルビコン・ビーチ』」『東京新聞』1992年3月8日
- 「“日本的形式美”の評価をめぐって—フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』(上・下)、マサオ・ミヨシ「世界のバッシャーとバッシング」」『東京新聞』1992年3月27日夕刊
- 神林長平『死して咲く花、実のある夢」ポール・アンダースン『タウ・ゼロ』/『北海道新聞』1992年3月
d)解説
- フィリップ・K・ディック『人間狩り』仁賀克雄訳(1991年4月、ちくま文庫)
- ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』黒丸尚訳(1991年6月、角川書店)
- ルーディ・ラッカー『空洞地球』黒丸尚訳(1991年8月、早川文庫)
- フィリップ・K・ディック『ニックとグリマング』菊地誠訳(1991年8月、筑摩書房)
- 大原まり子『メンタル・フィーメール』(1991年11月、早川文庫)
- リチャード・コールダー『アルーア 蠱惑』浅倉久志訳(1991年12月、トレヴィル)
- 梶尾眞治『未踏惑星キー・ラーゴ』(1991年12月、早川文庫)
- J・G・バラード『クラッシュ』柳下毅一郎(1992年2月、ペヨトル工房)
- 「もうひとつのバック・トゥ・ザ・フューチャー」松竹系配給アメリカ映画『グランド・ツアー』パンフレット(1992年3月、松竹)
e) 翻訳
- ラリイ・マキャフリイ「ピンチョン以後のポストモダン」(Larry McCaffery, "The Post-Pynchon Postmodern American Fiction")『ポジティヴ』創刊号(斉藤恵美子編、書肆風の薔薇)