2005/12/01

過去のCPA Recommends:2005

●小谷真理『星のカギ、魔法の小箱―小谷真理のファンタジー&SF案内』

小谷真理さんの新刊『星のカギ、魔法の小箱』が間もなく刊行されます。読売新聞にて一年半にわたり連載されたコラム「小谷真理のファンタジー&SF玉手箱」を一冊にまとめた本書では、大人も子供も楽しめるファンタジー・SF60冊を紹介。大野隆司氏による木版画60点も収録しています。



小谷真理
『星のカギ、魔法の小箱―小谷真理のファンタジー&SF案内』
四六判並製/128ページ
定価:1890円(税込)
2005年12月20日発行
発行:中央公論新社


●小谷真理『テクノゴシック』

小谷真理さんの単著としては7冊目の評論集 『テクノゴシック』刊行されています。「イノセンス」「攻殻機動隊」「マトリックス」をはじめ世界を席巻する“テクノゴシック”作品を題材に、現代のポップ・カルチャーに多大な影響を与える「ハイテク」そして「ゴシック」を考察する画期的ゴシック文化論です。巻末には著者お勧めの書籍・映画・音楽作品を50音順に並べた「テクノゴシック101」も収録。第一線で活躍するデザイナー、ミルキィ・イソベ氏による装丁も美しい一冊です。



小谷真理
『テクノゴシック』
四六判上製/304ページ
定価:2,940円(税込)
2005年8月30日第一刷発行
発行元:ホーム社
発売元:集英社


●SF論文集A Companion to Science Fiction

Blackwell Publishingより刊行されるA Companion to Science Fictionに巽先生も寄稿しています。この論集は、同社がシリーズとして発表しているBlackwell Companions to Literature and Cultureの一冊として刊行されるもので、世界各国の研究者が、SFの分野で扱われるテーマや手法などに関して様々な論考を寄せています。SFの歴史や他の表象文化との関連、作品ガイドなども収録した充実の論文集です。




A Companion to Science Fiction
ed. by David Seed
Blackwell Companions to Literature and Culture 
(Oxford: Blackwell, 2005)
ハードカバー、576p

PART V: The International Scene:
20. Canadian Science Fiction: Douglas Barbour (University of Alberta)
21. Japanese and Asian Science Fiction: Takayuki Tatsumi (Keio University)
22. Australian Science Fiction: Sean McMullen (author) and Van Ikin (University of Western Australia)

***詳しい内容目次はBlackwell Publishingの同書紹介ページへ。

●巽孝之『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学』

巽先生の1995年度福澤賞受賞作『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学』が装いも新たに増補版として刊行されました。刊行時各方面から高い評価を得た本作ですが、今回の増補版には「9.11以後」を探る一章「グラウンド・ゼロの増殖空間」が追加され、現代のアメリカ研究においてさらに重要度を増した著作となっています。



巽孝之
『ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学』
本体価格:2,600円
B6版 311.47p
青土社より刊行中

*目次
序章 冷戦以後の魔女狩り
1 アメリカン・バロック―コットン・マザーの『キリスト教科学者』と疫病体験記の伝統
2 荒野に消えたマリア―メアリ・ホワイト・ローランドソンの自伝とインディアン捕囚体験記の伝統
3 モダン・プロメテウスの銀河系―ベンジャミン・フランクリンの戯作と開拓体験記の伝統
4 共和制下のアンチ・ロマンス―タビサ・ギルマン・テニーの『ドン・キホーテ娘』と誘惑体験記の伝統
5 モルグ街の黒人―エドガー・アラン・ポウの探偵小説と殺人体験記の伝統
6 屋根裏の悪女―ハリエット・アン・ジェイコブズの自伝と奴隷体験記の伝統
終章 ニュー・アメリカニズム
増補 グラウンド・ゼロの増殖空間

***関連リンク
「ニューアメリカニズム」書評集(CPA内)



●巽孝之『『白鯨』アメリカン・スタディーズ 』

巽先生の単著としては約2年ぶりとなる新刊『『白鯨』アメリカン・スタディーズ 』がいよいよ刊行されます。みすず書房<理想の教室>シリーズの一冊として刊行される本著は、アメリカ文学のみならず世界文学史上に燦然と輝くハーマン・メルヴィル『白鯨』を、巽先生が<講義>形式で読み解いていくというもの。これから古典に接する若い世代はもちろん、全ての<学ぶ人>に送る一冊です。



みすず書房<理想の教室>第2回配本
巽孝之
『『白鯨』アメリカン・スタディーズ 』
四六判ソフトカバー・144頁
定価1365円(本体1300円)
みすず書房より2005年7月10日発売

*目次
メルヴィル『白鯨』より(巽孝之訳)
「第1章 霧の彼方より」/「第135章 追跡 第三日目」/「エピローグ」
第1回 世界はクジラで廻っていた
はじめに/1 時空を超える『白鯨』/2 ニューヨーク作家メルヴィル/3 「明白なる運命」の光と影
第2回 恋に落ちたエイハブ船長
1 神々の戯曲/2 エイハブ対モビイ・ディック/3 拝火教徒フェダラーとは誰か?
第3回 核の文学、文学の核
1 復讐するは「我」にあり/2 米ソ冷戦時代の想像力/3 モビイ・ディック・リハーサル/さいごに

●2001年度文学部総合講座『幸福の逆説』論集

2001年度慶應義塾大学文学部設置総合講座『幸福の逆説』がこのたび一冊の本にまとまり、間もなく刊行されます。本講座のコーディネーターを務める巽先生をはじめ、塾内外の論者17名が「幸福論の追求」を展開します。大串尚代・熊崎俊太郎など巽ゼミOB/OGも参加した一冊です。(なお表紙は本作にも寄稿している作家・小林エリカ氏の手によるものです)



巽孝之・宮坂敬造・坂上貴之・岡田光弘・坂本光=編著
『幸福の逆説』
慶應義塾大学出版会、2005年
A5判並製・408頁 
定価(本体3400円+税)


〈目 次〉
序――逆説の青い鳥---巽孝之
第I部 幸福への哲学的接近および現代思想・社会哲学的考察
――そこにあらわれる逆説
第1章 ああ言えば幸福---岡田光弘
第2章 動物的幸福をめぐる断章---東浩紀
第3章 新たなars eroticaの発明へ---熊倉敬聡
第II部 心理学的接近
――ヒトと動物の幸福の共通の根と逆説を探る
第4章 快感の逆説――比較神経科学から見た快感の諸相---渡辺茂
第5章 反応増加の幸福と害毒――内発的動機づけ論争と反応遮断化理論---坂上貴之
第6章 双子から見た幸福---安藤寿康
第III部 文学世界を彩る幸福の逆説
――西欧から日本へ
第7章 報復の逆説――アメリカ文学と大統領---巽孝之
第8章 秘密の幸福――英国ゴシック小説における秘密の働き---坂本光
第9章 「満ち足りた不幸せ」とは何か――幸福を主題とした、オーストリア現代文学、そして敗北の文化をめぐる考察---ヴァルター・フォーグル
第10章 道化のまなざし――演劇からみる幸福の逆説---井田邦明
第11章 オトメチック・ルネッサンス――少女マンガのヒロインたちのその後---大串尚代
第12章 山のあなた---小林エリカ
第IV部 現代の諸相にみる幸福の逆説
――幸福の周縁
第13章 戦争、戦争ゲーム、幸不幸の第二次学習《デュートロ・ラーニング》――「主観的幸福感」?の世界---宮坂敬造
第14章 メディアは幸せか---武山康煕
第15章 摂食障害から見た幸福とは?---長谷川清美
第16章 ある性別越境者《トランスジェンダー》の逆説的幸福論---三橋順子
第17章 おいしいおちゃでみんなしあわせ?---熊崎俊太郎
編集後記

***文学部総合講座のホームページはこちら


●巽先生監修のDVD『戦争ドキュメンタリー アカデミー賞受賞コレクション』

巽先生が監修を担当されたDVD『戦争ドキュメンタリー アカデミー賞受賞コレクション』がこのほど発売されました。
収められた3本のドキュメンタリー作品は、いずれもナチス・ドイツがおこなった大量虐殺、そして迫害を受けたユダヤ人をテーマとしたもの。リアルな映像と写真、生存者たちの証言によって戦争の真実が綴られています。
モーガン・フリーマン、エリザベス・テイラー、オーソン・ウェルズ、ウーピー・ゴールドバーグら名優がナレーションを担当した重厚な戦争ドキュメンタリーです。
本作には巽先生による“歴史背景”“監督紹介”が収録されています。



『戦争ドキュメンタリー アカデミー賞受賞コレクション』
<収録作品>
---「ロング ウェイ ホーム 遥かなる故郷-イスラエル建国の道」
★1997年アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞
★1997年ヴァラドリド国際映画祭ドキュメンタリー賞第2位
---「ジェノサイド ナチスの虐殺-ホロコーストの真実」
★1981年アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞
---「リベレーション 自由と解放-終戦を迎えて」

監督:マーク・ジョナサン・ハリス/アーノルド・シュワルツマン
製作年:1981~97年/製作国:アメリカ
字幕:日本語/音声:英語(ステレオ)
302分/映像色:モノクロ(一部カラー)
〔DVD〕IVCF-5097/POS:4933672-230641
¥9,900(税抜)/¥10,395(税込)


●巽先生も参加、みすず書房の新シリーズ《理想の教室》

2005年6月よりみすず書房の新シリーズ《理想の教室》が順次刊行され、巽先生も編集委員として名を連ねています。この《理想の教室》シリーズは、高校生・大学生など若い読者を対象に、それぞれの分野を代表する研究者が<講義>形式で古典的なテキストを読み解いていくという新しい試みです。同シリーズには今後、小谷真理さんをはじめ、本塾仏文学専攻で教鞭を取る荻野アンナ氏・小倉孝誠氏、アメリカ文学では佐藤良明、柴田元幸の両氏といった執筆陣が参加予定。どうぞお楽しみに!

みすず書房《理想の教室》
■四六判・並製・128~144頁 予価1,200-1,500円(本体価格)
◇第1回配本=5点刊行 2005年6月10日
◇第2回配本=5点刊行 7月10日
◇以下、隔月(10日発売)、2点ずつ刊行予定
■編集委員:亀山郁夫、小森陽一、巽孝之、西成彦、水林章、和田忠彦


●亀井俊介監修・平石貴樹編集『アメリカ―文学史・文化史の展望』

亀井俊介先生(東京大学名誉教授・岐阜女子大学教授)の古希記念論文集としてまとめられた『アメリカ―文学史・文化史の展望』が2005年3月に刊行されます。
現在第一線で活躍する研究者17人が寄稿し、アメリカ文学・文化のあらゆる側面を網羅、全512ページのボリュームです。巽先生も「アメリカ文化史とサイエンス・フィクション」の項を担当しており、21世紀のアメリカ文学・文化研究において「定番」となる一冊です。



『アメリカ―文学史・文化史の展望』
松柏社より2005年3月10日刊行
定価3600円+税

*目次
アメリカ文化史を求めて:亀井俊介
アメリカ史とアメリカ文化史:古矢旬
アメリカ文化史とアメリカ文学史(パリントンまで):大井浩二
アメリカ文化史とアメリカ文学史(マシーセン以後):村山淳彦
アメリカ文学史の見直し論争:舌津智之
アメリカ文化史におけるニューイングランド対西部:岡田泰男
アメリカ文化史における南部:後藤和彦
アメリカ文化史とマイノリティ:辻本庸子
アメリカ文化史における男と女:荒このみ
アメリカ文化史と大衆文化:柴田元幸
アメリカ文化史とサイエンス・フィクション:巽孝之
アメリカ文化史における絵画:佐々木隆
アメリカにおける映画館の文化史:加藤幹郎
アメリカ文化と宗教:平井康大
アメリカ文化と音楽:佐藤良明
アメリカ文化の内なるものと外なるもの:吉原真里
日本におけるアメリカ文学史:平石貴樹

*亀井俊介先生については当HPのPanic Literatiでも紹介しています。



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