『学術の動向』 2021年 12月号の特集は「コロナ禍と現代社会——人文学・社会科学の視点から」です。巽先生が寄稿された「コロナの時代の慈愛」では、遠藤周作とポー、そして小松左京からジュノ・ディアスまで取り上げながら、コロナの時代に文学史はどのように読み替えられるのか論じられています。ぜひご一読ください!
特集:コロナ禍と現代社会——人文学・社会科学の視点から
2021年 12月号(第 26巻第 12号、通巻 309号)
【目次】
特集:人文学の国際化と日本語 ─言語・文学研究の立場から
- 特集の趣旨 伊藤公雄・井野瀬久美惠・岩井紀子・島薗 進
- コロナ禍における日本人の社会心理──日本における時系列変化と国際比較 三浦麻子
- コロナ禍における日本人の不安感と政策に対する評価──日本版総合的社会調査JGSS-2021から 岩井紀子・林 萍萍
- パンデミックが歴史学の課題であるとはどういうことか 藤原辰史
- コロナ禍のなか、過去をたぐり寄せる──コルストン像引き倒しのタイミング再考 井野瀬久美惠
- コロナ禍でのDV被害者支援 北仲千里
- 「見捨てられるいのち」をめぐる倫理問題 島薗 進
- 新型コロナ禍が映し出した社会──ケアとリペアのデモクラシーに向かって 伊藤公雄
- コロナ禍における経済と働き方の変化──テレワークの急速な普及と新たな格差の可能性 山本 勲・石井加代子
- コロナの時代の慈愛 巽 孝之
- 美術とパンデミック 宮下規久朗
- コロナ禍と世界の哲学者たち──ジョルジオ・アガンベンの問いかけ 國分功一郎
SCJトピック
- 日本学術会議会長談話「眞鍋淑郎先生のノーベル物理学賞受賞を祝して」を公表
- 国際学術会議(ISC)の次期会長・副会長について
- 共同声明の公表
- AlphaFold Shock──構造生物学の大激震 永田和宏
学術の周辺
- S20共同声明・SSH20共同声明・SSH7共同声明
編集委員会から
- 次号予告
- 編集後記
【関連リンク】