日本学術会議編集協力・日本学術協力財団発行の『学術の動向』の最新号が刊行されました!最新号の特集は、2020年7月19日に開催されたシンポジウム「人文学の国際化と日本語――言語・文学研究の立場から」の報告です。巽先生がご登壇されたセッションII「文学の国際化と日本」ももちろん収録されています。(※ CPA詳細)、巽先生によるご論考「日英モダニズムの果実——福沢、野口、西脇」が掲載されています。本論考は、福沢諭吉、野口米次郎、西脇順三郎それぞれの軌跡を辿りながら、19世紀中葉から 20世紀初頭、日本語と英語において「熾烈な双方向的交通」が生じていたことをお教えくださるとともに、それが胚胎する翻訳文学の可能性を世界文学の視座から浮かびあがらせます。ご関心のある方は、ぜひご一読ください!(※ J-Stageからお読み頂けます。)
特集: シンポジウム報告「人文学の国際化と日本語――言語・文学研究の立場から」
2021年 4月号(第 26巻 4号、通巻301号)
ISSN: 1342-3363
【目次】
表紙の顔
SCJトピック
「日本学術会議会長談話「東日本大震災 10年と日本学術会議の責務」」
学術の風景 Vol.13
「オンライン国際会議と日本のサイエンス」永田 和宏
特集: シンポジウム報告「人文学の国際化と日本語――言語・文学研究の立場から」
特集の趣旨 吉田 和彦
教育・研究の国際化をめざして
- 教育と可視性 クリストファー タンクレディ
日本語研究の国際化
- 日本語学の国際化 木部 暢子
- 人文知共有のための日本語研究の国際化 窪薗 晴夫
人文学は何語で発信されるべきか
- 人文学の「国際化」と21世紀中国 平田 昌司
- 国文学者が英語で論文を書く日――文学研究の国際化はなぜ必要なのか、どのように可能になるのか? 沼野 充義
文学の国際化と日本
- 「昆虫文学」――その底なしの魅力 メアリー ナイトン
- 日英モダニズムの果実――福沢、野口、西脇 巽 孝之
- Concerning Methods of the Transcultural Academic Writing ロバート キャンベル
- 日本文学研究と日本学 竹本幹夫
日本学術会議を知る 1
「「日本学術会議を知る」の連載にあたって」『学術の動向』編集委員会
「政府と科学者との建設的な対話」吉川 弘之
学術の周辺
「中国・四国地区会議から Part Ⅷ——地域にある大学としての先端学術の振興と地域産業イノベーションへの貢献 ─日本学術会議学術講演会報告」仁科 弘重
編集委員会から
次号予告
編集後記
【関連リンク】