〈第1部 文学の言葉とポスト・トゥルース〉 では、土田知則先生(千葉大学)が「ポストモダニズムと「真実の死」」を、〈第2部 越境と世界〉 では、ピーター・バナード先生(文教大学)が「「危きに遊ぶ文体」攷――世界の中の日本文学から異界の中の日本文学へ――」を寄稿されています。そして〈第3部 新たな倫理と可能性を求めて〉 には、大串尚代先生と小林エリカ氏の「言語の下をかいくぐる――ブンガクとマンガの振り子運動――」、巽先生の「パクス・モンゴリカの人新世――ディック、ウォン、ロビンスンに見る歴史改変の想像力――」、川本徹先生(名古屋市立大学)の「日記・ボンネット・西部劇――映画と文学のアダプテーション論の余白に――」が収めされています。ご関心お持ちの方は、ぜひお手にとってみてください!
【目次】
- 思想の言葉 池澤夏樹
- 〈提起〉危機に立ち向かう文学 沼野充義・巽 孝之・木村朗子
- 世界(文学)とは何か?――理念,現実,実践,倫理 沼野充義
- ポストモダニズムと「真実の死」 土田知則
- 共感の製造――1930年代米ソにおけるライフヒストリー・プロパガンダ 亀田真澄
- 「読む」ことをめぐる闘争――名和小太郎『著作権2・0』とテクストの複数性 紅野謙介
- 記録・フィクション・文学性――「聞き書き」の言葉について 佐藤 泉
- 「危きに遊ぶ文体」攷――世界の中の日本文学から異界の中の日本文学へ ピーター・バナード
- ヨーロッパ越境文学の新展開――ドイツ語文学を拡大するハンガリー語からの翻訳者=作者たち 新本史斉
- 日本語と英語の両方で書くということ 吉原真里
- 「戦争は企業のものとなっている」,または忠誠心の行方――21世紀のジョン・ル・カレ 上岡伸雄
- 戦後文学の倫理について武田泰淳が示したこと 木村朗子
- 言語の下をかいくぐる――ブンガクとマンガの振り子運動 大串尚代・小林エリカ
人形 になりたい――身体と生殖をめぐるポスト・ウーマンの語り 生駒夏美- パクス・モンゴリカの人新世――ディック,ウォン,ロビンスンに見る歴史改変の想像力 巽 孝之
- 日記・ボンネット・西部劇――映画と文学のアダプテーション論の余白に 川本 徹
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