2019/10/23

白川恵子先生新著『抵抗者の物語——初期アメリカの国家形成と犯罪者的無意識』が小鳥遊書房より刊行されました!

『抵抗者の物語――初期アメリカの国家形成と犯罪者的無意識』が刊行されました!

しばしば見過ごされ、研究対象として軽視されがちであったさまざまな物語を紐解き、アメリカという国家が抱えている矛盾と、アメリカ人たちの叛逆精神をあぶり出します。アメリカとは何かを考えさせられるとともに、埋もれたテクストをあらためて知る面白さがたいへんスリリングです。ご興味お持ちの方は、ぜひお手にとってみてください!




:抵抗者の物語――初期アメリカの国家形成と犯罪者的無意識
判型:A5
頁数:384
出版: 小鳥遊書房
刊行:2019年10月21日
価格:3800円+税
ISBN: 978-4909812209
※小鳥遊書房による本書紹介はこちらです

【目次】
序章 自浄作用としての抵抗と犯罪の物語
第1章 売れる偉勲・憂うる遺訓――メイソン・ロック・ウィームズの『ワシントン伝』再考
第2章 アメリカン・イーグルとバード・ウーマン――国璽決定プロセスと先住民ピースメダル「外交」
第3章 魔女の物語とインディアン――ジョン・ニールの『レイチェル・ダイア―』とアメリカ文学の独立
第4章 詐欺師的独立宣言――『スティーヴン・バロウズ回想録』とシェイズ叛乱のパロディー
第5章 ナンシー・ランドルフ・モリスの幸福の追求――誘惑小説の実演転覆とジェファソン周辺の「幸福の館」
第6章 ウォーナー・マッケアリーの復讐――元奴隷と白人モルモン妻の奇妙なダブル・パッシングの一事例
第7章 帝都の物語――アンテベラムの都市犯罪小説と建国祖父の遺産継承
第8章 奴隷的不服従――ルイザ・メイ・オルコットのセンセーショナル・スリラー
第9章 そして誰もが黒くなった――アリス・ランダルの『風は去っちまった』における再生の政治学
第10章 ツァラル島再――マット・ジョンソンの『ピム』におけるダーク・ピーターズの復権

【関連リンク】

【関連書籍】
白川恵子 『エスニシティと物語り――複眼的文学論』(共著、金星堂、2019年)


白川恵子 『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』(共著、金星堂、2018年)

Keiko Shirakawa, Ways of Being in Literary and Cultural Spaces (Anthorogy, Cambridge Scholars Publishing, 2016)

白川恵子 『幻想と怪奇の英文学II――増殖進化編』(共著、春風社、2016年)


白川恵子 『アメリカン・ロードの物語学』(共著、金星堂、2015年)