映画『デッドエンドの思い出』(2019年2月16日より順次全国公開)を記念して、『ユリイカ』最新号は吉本ばななの小説を読み尽くします。巻頭インタビュー「32年目の名人芸」に続き、多彩な執筆陣による吉本ばなな論が並びます。「吉本ばななの場所」セクションには、大串尚代先生が「ぼんやりと考える――吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について」を寄稿されています。ご関心お持ちの方は、ぜひお手にとってみてください!
『ユリイカ』(2019年2月号; 特集=吉本ばなな――『キッチン』『TSUGUMI』『デッドエンドの思い出』から「どくだみちゃんとふしばな」まで)
2019円1月28日・発売
1400円+税
前略、ばななさん
略して「ばな感」について 角田光代
ばななさんと僕 奈良美智
二〇一九年のばななさん 飴屋法水
吉本ばななの場所
迷いなく幸せを描くこと――「吉本ばなな」のふたつのデビュー作「ムーンライト・シャドウ」と『おとなになるってどんなこと?』 千野帽子
ぼんやりと考える――吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について 大串尚代
「-ism」の変節と平成の断面について さやわか
物語作家としての吉本ばななと私小説作家としての吉本ばなな 中沢忠之
日常とアナザーワールド
心の蓋(ふた) 小巻亜矢
目に見えないけれど確かにあるもの 奥平亜美衣
初めて会った日のばななちゃん 内田春菊
「スピリチュアル」な身体性と「母」――吉本ばななはなぜフラを踊るのか 橋迫瑞穂
おせっかいな「水の女」たち 菊間晴子
対談
小説と映画の幸福な出会い――映画『デッドエンドの思い出』公開記念対談 吉本ばなな×チェ・ヒョンヨン
Memories of a Dead End
『デッドエンドの思い出』の思い出 スヨン(少女時代)
映画『デッドエンドの思い出』が実現するまで イ・ウンギョン
偶然と必然 木全純治
吉本ばななからBanana Yoshimotoへ
韓国社会と吉本ばなな すんみ
文学の根拠から越境する文学へ 姜 竣
「文学の世界」に属するもの――イタリア語翻訳家の吉本ばなな考 ジョルジョ・アミトラーノ
ばななさんとわたしたち
つぐみのこと 七尾旅人
カレーとばななさん ユザーン
一生ものの友人 羽海野チカ
東京のお母さん 渚(尼神インター)
ばななさんのこと メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ひみつの約束 戸田真琴
“母”なるものとの距離
「母」からの自由と、女性同士の絆(シスターフッド) 水無田気流
〈表れ〉の物語――『イルカ』における身体イメージとアイデンティティのゆくえ 生方智子
耳うちで語る愛
ばななさんの思い出 はるな檸檬
ばななさん 別府倫太郎
言葉の魔法 若木信吾
食べることと書くこと
パイナップルの実――「キッチン」「満月」における植物のイメージ 西原志保
「きっと、家族だからだよ」――吉本ばなな作品における食欲の源泉:noteエッセイ「どくだみちゃんとふしばな」シリーズを中心に 三宅香帆
===
今月の作品
舟橋空兎・白水ま衣・森ジュンイチ・市橋久生・町田理樹
選=水無田気流
われ発見せり
「我慢」の地層 新居洋子
【目次】
私が出会った人々*38
故旧哀傷・和田茂子 中村稔
詩
シロクマ解かし考 深沢レナ
===
特集=吉本ばなな――『キッチン』『TUGUMI』『デッドエンドの思い出』から「どくだみちゃんとふしばな」まで
インタビュー32年目の名人芸 吉本ばなな/聞き手=岩川ありさ
私が出会った人々*38
故旧哀傷・和田茂子 中村稔
詩
シロクマ解かし考 深沢レナ
===
特集=吉本ばなな――『キッチン』『TUGUMI』『デッドエンドの思い出』から「どくだみちゃんとふしばな」まで
インタビュー32年目の名人芸 吉本ばなな/聞き手=岩川ありさ
前略、ばななさん
略して「ばな感」について 角田光代
ばななさんと僕 奈良美智
二〇一九年のばななさん 飴屋法水
吉本ばななの場所
迷いなく幸せを描くこと――「吉本ばなな」のふたつのデビュー作「ムーンライト・シャドウ」と『おとなになるってどんなこと?』 千野帽子
ぼんやりと考える――吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について 大串尚代
「-ism」の変節と平成の断面について さやわか
物語作家としての吉本ばななと私小説作家としての吉本ばなな 中沢忠之
日常とアナザーワールド
心の蓋(ふた) 小巻亜矢
目に見えないけれど確かにあるもの 奥平亜美衣
初めて会った日のばななちゃん 内田春菊
「スピリチュアル」な身体性と「母」――吉本ばななはなぜフラを踊るのか 橋迫瑞穂
おせっかいな「水の女」たち 菊間晴子
対談
小説と映画の幸福な出会い――映画『デッドエンドの思い出』公開記念対談 吉本ばなな×チェ・ヒョンヨン
Memories of a Dead End
『デッドエンドの思い出』の思い出 スヨン(少女時代)
映画『デッドエンドの思い出』が実現するまで イ・ウンギョン
偶然と必然 木全純治
吉本ばななからBanana Yoshimotoへ
韓国社会と吉本ばなな すんみ
文学の根拠から越境する文学へ 姜 竣
「文学の世界」に属するもの――イタリア語翻訳家の吉本ばなな考 ジョルジョ・アミトラーノ
ばななさんとわたしたち
つぐみのこと 七尾旅人
カレーとばななさん ユザーン
一生ものの友人 羽海野チカ
東京のお母さん 渚(尼神インター)
ばななさんのこと メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ひみつの約束 戸田真琴
“母”なるものとの距離
「母」からの自由と、女性同士の絆(シスターフッド) 水無田気流
〈表れ〉の物語――『イルカ』における身体イメージとアイデンティティのゆくえ 生方智子
耳うちで語る愛
ばななさんの思い出 はるな檸檬
ばななさん 別府倫太郎
言葉の魔法 若木信吾
食べることと書くこと
パイナップルの実――「キッチン」「満月」における植物のイメージ 西原志保
「きっと、家族だからだよ」――吉本ばなな作品における食欲の源泉:noteエッセイ「どくだみちゃんとふしばな」シリーズを中心に 三宅香帆
===
今月の作品
舟橋空兎・白水ま衣・森ジュンイチ・市橋久生・町田理樹
選=水無田気流
われ発見せり
「我慢」の地層 新居洋子
【関連リンク】