2019/01/28

『ユリイカ』最新号(特集=吉本ばなな)が発売されました/大串尚代先生が寄稿されています!

『ユリイカ』2019年2月号が発売されました!特集は吉本ばななです!

映画『デッドエンドの思い出』(2019年2月16日より順次全国公開)を記念して、『ユリイカ』最新号は吉本ばななの小説を読み尽くします。巻頭インタビュー「32年目の名人芸」に続き、多彩な執筆陣による吉本ばなな論が並びます。「吉本ばななの場所」セクションには、大串尚代先生が「ぼんやりと考える――吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について」を寄稿されています。ご関心お持ちの方は、ぜひお手にとってみてください!


『ユリイカ』(2019年2月号; 特集=吉本ばなな――『キッチン』『TSUGUMI』『デッドエンドの思い出』から「どくだみちゃんとふしばな」まで)
2019円1月28日・発売
1400円+税

【目次】
私が出会った人々*38
故旧哀傷・和田茂子 中村稔


シロクマ解かし考 深沢レナ

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特集=吉本ばなな――『キッチン』『TUGUMI』『デッドエンドの思い出』から「どくだみちゃんとふしばな」まで
インタビュー32年目の名人芸  吉本ばなな/聞き手=岩川ありさ

前略、ばななさん
略して「ばな感」について  角田光代
ばななさんと僕  奈良美智
二〇一九年のばななさん  飴屋法水

吉本ばななの場所
迷いなく幸せを描くこと――「吉本ばなな」のふたつのデビュー作「ムーンライト・シャドウ」と『おとなになるってどんなこと?』  千野帽子
ぼんやりと考える――吉本ばなな初期作品と少女マンガ的雰囲気について  大串尚代
「-ism」の変節と平成の断面について  さやわか
物語作家としての吉本ばななと私小説作家としての吉本ばなな  中沢忠之

日常とアナザーワールド
心の蓋(ふた)  小巻亜矢
目に見えないけれど確かにあるもの  奥平亜美衣
初めて会った日のばななちゃん  内田春菊
「スピリチュアル」な身体性と「母」――吉本ばななはなぜフラを踊るのか  橋迫瑞穂
おせっかいな「水の女」たち  菊間晴子

対談
小説と映画の幸福な出会い――映画『デッドエンドの思い出』公開記念対談  吉本ばなな×チェ・ヒョンヨン

Memories of a Dead End
『デッドエンドの思い出』の思い出  スヨン(少女時代)
映画『デッドエンドの思い出』が実現するまで  イ・ウンギョン
偶然と必然  木全純治

吉本ばななからBanana Yoshimotoへ
韓国社会と吉本ばなな  すんみ
文学の根拠から越境する文学へ  姜 竣
「文学の世界」に属するもの――イタリア語翻訳家の吉本ばなな考  ジョルジョ・アミトラーノ

ばななさんとわたしたち
つぐみのこと  七尾旅人
カレーとばななさん  ユザーン
一生ものの友人  羽海野チカ
東京のお母さん  渚(尼神インター)
ばななさんのこと  メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ひみつの約束  戸田真琴

“母”なるものとの距離
「母」からの自由と、女性同士の絆(シスターフッド)  水無田気流
〈表れ〉の物語――『イルカ』における身体イメージとアイデンティティのゆくえ  生方智子

耳うちで語る愛
ばななさんの思い出  はるな檸檬
ばななさん  別府倫太郎
言葉の魔法  若木信吾

食べることと書くこと
パイナップルの実――「キッチン」「満月」における植物のイメージ  西原志保
「きっと、家族だからだよ」――吉本ばなな作品における食欲の源泉:noteエッセイ「どくだみちゃんとふしばな」シリーズを中心に  三宅香帆

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今月の作品
舟橋空兎・白水ま衣・森ジュンイチ・市橋久生・町田理樹
選=水無田気流

われ発見せり
「我慢」の地層  新居洋子

【関連リンク】