『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社)刊行記念会
土田知則さん × 巽孝之さんトーク&サイン会
ポスト・トゥルースの現在を生き抜く批評理論
日時: 2018年 5月 25日(金)19:00~(開場 18:30)
会場:東京堂書店 神田神保町店 6階 東京堂ホール (※アクセス)
参加費: 500円
※要予約(→お申し込みフォームはこちら)
お問い合わせ:website / tel: 03-3291-5181
※東京堂書店東京堂ホールによる本イベント詳細
※彩流社による本イベント詳細
【注意事項】(※東京堂書店 HPより)
- 当日 17:00より 1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは 6階入口にて回収いたしますので、そのままお持ちください。
- 6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に 6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。
- 会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。
- やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。
【イベント概要】(※東京堂書店 HPより)
- 「脱構築の領袖」としてアメリカ批評界を席巻したポール・ド・マンが 1983年に死去した後に襲ったスキャンダル。ド・マンはアメリカに渡る前に、ナチス政権下のベルギーの新聞に親ナチ的な記事を書いていたことが暴かれ、厳しく批難・糾弾されました。これが、いわゆる「ポール・ド・マン事件」です。しかし、精査にその記事を読み解けば、一つの問題が浮上します。ド・マンは、ナチ政権下で生き残るためにいかなるレトリックを使っていたのか?その謎に挑んだのが、土田知則さんの新刊『ポール・ド・マンの戦争』です。ド・マンの使ったレトリックには、政治家の発言やネットからのフェイク混じりのニュースなど、ポスト・トゥルースの時代といわれる現在を生きる我々が真実を知るためのヒントが隠されているかも知れません。
- 2016年に『盗まれた廃墟——ポール・ド・マンのアメリカ』を上梓し、ド・マンのテクストが読まれ続けている理由、そして、ベルギーから新天地アメリカに渡ってからの全貌を明らかにした巽孝之さんをお招きし、ド・マンが戦時下でどのようなレトリックを使ったのか、そして、使わねばならなかったのかを徹底討議していただこうと思います。
- ド・マンの構築した批評そのものはむろんのこと、ポスト・トゥルースの時代における 21世紀的な脱構築批評の意義をめぐって、ぞんぶんに語っていただけることでしょう。我が国におけるド・マン研究をリードするお二人の対話に、どうぞご期待ください。
【講師紹介】(※東京堂書店 HPより)
- 土田知則(つちだ・とものり):1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専門はフランス文学・文学理論。著書に、『現代文学理論』(共著、新曜社)、『プルースト』(新曜社)、『間テクスト性の戦略』(夏目書房)、『ポール・ド・マン』(岩波書店)、『現代思想のなかのプルースト』(法政大学出版局)ほか、訳書にマーティン・マックィラン『ポール・ド・マンの思想』(新曜社)、ジャック・デリダ『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(全 2冊、共訳、岩波書店)、ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー』(岩波書店)、バーバラ・ジョンソン『批評的差異』(法政大学出版局)ほかがある。
- 巽孝之(たつみ・たかゆき):1955年、東京生まれ。コーネル大学大学院修了(Ph.D, 1987)。現在、慶應義塾大学文学部教授(アメリカ文学、現代批評理論)。日本英文学会監事、日本アメリカ文学会会長、アメリカ学会理事、北米学術誌 The Jourrnal of Transnational American Studies 編集委員などを務める。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988 年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、『メタフィクションの謀略』(筑摩書房)、『ニュー・アメリカニズム』(青土社、1995 年度福澤賞)、『メタファーはなぜ殺される』(松柏社)、『アメリカン・ソドム』(研究社)、『リンカーンの世紀』(青土社)、『「白鯨」アメリカン・スタディーズ』(みすず書房)、『モダニズムの惑星』(岩波書店)、Full Metal Apache (Duke UP)、『盗まれた廃墟——ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社)など多数。
【関連リンク】
巽孝之『盗まれた廃墟: ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)