その題名にもかかわらず、『エピローグ』(早川書房)、『プロローグ』(文藝春秋)の順に刊行された円城塔氏によるこの二冊。巽先生による書評「暴走する二部作——新たなる創世記と新たなる古事記による企み」では、本書二冊を文学史において長らく書き綴られてきた二部作(diptych)の伝統に位置付けながら、本書が「二部作」の因果律を再考しつつかつ暴走させている点を浮き彫りにします。ご関心のある方は、『エピローグ』、『プロローグ』と併せて、ぜひご一読ください!
『週刊読書人』
2016年1月22日号 3124号
280円(税込)
*『週刊読書人』による詳細
【関連リンク】
- 『週刊読書人』
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【関連書籍】
円城塔『エピローグ』(早川書房、2015年)
円城塔『プロローグ』(文藝春秋、2015年)