2014/10/13

慶應義塾大学SF研究会の年刊誌『HORIZM』の最新第38号が刊行!巽先生によります特別寄稿「結社力の世紀――慶應SF研40周年に問う」と「SFM700号の年に」が、掲載されています!

このたび、巽先生が会長をつとめられる慶應義塾大学SF研究会の年刊誌『HORIZM』最新号が刊行!巽先生によります特別寄稿「結社力の世紀――慶應SF研40周年に問う」と「SFM700号の年に」が、掲載されております。

本号の特集「SFと文学、文学とSF」では、古典海外文学から現代日本文学まで、幅広い作品をカバーしながら、三島や大江、メルヴィル、ドストエフスキーなどの純文学とされる作品が、現代的かつSF的な視点から非常におもしろく再読されています。さらには、クリストファー・プリースト『夢幻諸島から』を出発点に、小松左京『果てしなき流れの果に』まで至る全40作品を、各作品に見出せる印象的な要素を連想でつなげながら、リレー形式でレビュー。ほかにも、毎週金曜日に開催されている読書会の様子や、創作・評論も掲載!読みどころ満載の一冊となっております。ぜひご一読ください!


『HORIZM』第38号
慶應義塾大学SF研究会 
判型:A5
頁数:192
刊行:2014年8月
価格:本体800円/送料込み1000円
慶應義塾大学SF研究会による本誌詳細

購入希望の方は、下記をおたずねください
・Email: keio.sf●gmail.com(●を@に変換ください)
・部室:SF研究会部室 / 日吉:塾生会館321号室 / 三田:学生団体ルーム6番

また、三田祭やコミックマーケット(86 1日目 西む33b)でも販売予定です。詳しくは、慶應義塾大学SF研究会ホームページをご参照ください。

【目次】
特別寄稿
巽孝之(慶應義塾大学SF研究会会長)
・結社力の世紀――慶應SF研40周年に問う(慶應義塾大学SF研究会創立40周年によせて)
・SFM700号の年に(『SFマガジン』700号刊行によせて)

特集「SFと文学、文学とSF」
1 純文学のSF読み
<評論作品>
三島由紀夫『豊饒の海』
大江健三郎『燃えあがる緑の木』
金原ひとみ『蛇にピアス』
阿部和重『クエーサーと13番目の柱』
ハーマン・メルヴィル『白鯨』
フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
ジョリス=カルル・ユイスマンス『彼方』
フラン・オブライエン『第三の警官』
マリオ・バルガス=リョサ『世界終末戦争』など

2 連想SFレビュー
<評論作品>
クリストファー・プリースト『夢幻諸島から』
カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』
ジョージ・オーウェル『一九八四年』
伊藤計劃『虐殺器官』
ジェームズ・キャメロン監督『ターミネーター』
パオロ・バチガルピ「第六ポンプ」
マイケル・ベイ監督『トランスフォーマー』
ザック・スナイダー監督『マン・オブ・スティール』
グレッグ・イーガン『万物理論』
アンドレイ・タルコフスキー監督『ストーカー』
フランツ・カフカ「流刑地にて」
ミシェル・カルージュ『独身者機械』
澁澤龍彦『高丘親王航海記』
小野寺整『テキスト9』
小松左京『果しなき流れの果に』など

3 SF研読書会記録
SF研読書会概要&2013年読書会記録
「最後のウィネベーゴ」読書会記録

創作
少女の夢をみんなに 二酸化G
パウル・ツェランのように 三浦昨日
迷妄 燻製ニシンを奪い合う添加物

評論
文学の外~唯野教授に寄す~ nao
「可能性感覚」序論 横断歩道の黒いとこ
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』論考 歴史の立会人
ノワールの記憶破壊 ササキカズオ

編集後記
執筆者紹介

【関連リンク】
慶應義塾大学SF研究会