今年で20年目をむかえるエコクリティシズム研究会。このたび新たに設置された顧問に、巽先生がご就任されました。この記念すべき年に行われるのが今回の第27回大会!先生によります特別講演では、2011年の3.11の直後に編まれた『3・11の未来――日本・SF・創造力』(作品社)において着想された、カッサンドラ症候群ともいえる心性史につきまして、未来予測の文学と環境批評の視点からお話くださいます。ぜひご来聴ください!
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The Society for Ecocriticism Studies in Japan (SES-Japan)
エコクリティシズム研究学会第27回大会
日程:2014年8月8日(金)〜9日(土)
会場:一日目:ホテル北野プラザ六甲荘 会議場レモンバーム(アクセス/フロアマップ)/二日目:神戸市外国語大学 UNITYホール(アクセス/キャンパス)
お問い合わせ:The Office of SES-Japan: mizuno@sanyo.ac.jp
*エコクリティシズム研究会ホームページによる詳細
【プログラム】
一日目 8月8日(金)14:30-20:00
会場:ホテル北野プラザ六甲荘 会議場レモンバームイースト・センター
公開読書会 14:30-15:40
役員会 15:45-16:45
総会 16:50-17:50
懇親会 18:00-20:00(会場:ホテル北野プラザ六甲荘内)
二日目 8月9日(土)09:30-17:00
会場:神戸市外大 UNITY ホール セミナー室 4
総合司会:三重野佳子(別府大学)
開会の辞 09
伊藤詔子(学会代表)09:30
ワークショップ 09:35-11:05
「Beyond Romantic Ecocriticism—Toward Urbanatural Roostingを読む」
司会・担当:日臺晴子(東京海洋大学)
担当:平瀬洋子(広島国際学院大学)、谷岡知美(広島修道大学)、浅井千晶(千里金蘭大学)、熊本早苗(岩手県立大学)
研究発表 11:10-12:55
1 岸野英美(松江工業高等専門学校)「アメリカのフードシステムとルース・L・オゼキの作品」
司会:吉田美津(松山大学)
2 一谷智子(西南学院大学) 「ニュークリア・サイクル:B. ワンガーの連作小説にみる惑星思考」
司会:松永京子(神戸市外国語大学)
3 浜本隆三(福井県立大学)「Mark Twainの『自伝』にみる記憶に刻まれた風景」
司会:中垣恒太郎(大東文化大学)
昼食 12:55-13:40
特別講演 13:40-14:40
「カッサンドラ・コンプレックス――予言の文学と環境批評」
講師:巽孝之(慶應義塾大学)
司会: 伊藤詔子
シンポジアム 14:50-16:50
“Ecology, Speculative Fiction, and Ecocriticism”
司会:マイケル・ゴーマン(広島市立大学)
レスポンダント: 伊藤詔子
講師:デーヴィッド・ファーネル(福岡大学)“Re-Terraformation of Earth in Kim Stanley Robinson's Blue Mars and 2312”
原田和恵(ワシントン大学セントルイス、ミズーリ)“Posthuman Worlds: Coexistence and Co-evolution in Ueda Sayuri’s The Ocean Chronicles”
中山悟視(海上保安大学校)「エコクリティカルな視座から読むヴォネガット」
閉会の辞 16:55
藤江啓子(学会副代表、愛媛大学)
【関連リンク】
・エコクリティシズム研究会
・ホテル北野プラザ六甲荘
・神戸市外国語大学
・小松左京氏が序文を寄稿した『3.11の未来―日本・SF・想像力』(笠井潔氏、巽先生監修)が、今月作品社より刊行されます(CPA: 2011/08/07)
【関連書籍】
笠井潔・巽孝之監修、海老原豊・藤田直哉編『3・11の未来――日本・SF・創造力』(作品社、2011年)