宮内悠介氏(1979- )は、第一作『盤上の夜 』(2012年)で第33回日本SF大賞受賞(&第147回直木賞候補)。今年刊行された第二作『ヨハネスブルグの天使たち 』も第149回直木賞候補となり、いま最も注目される日本現代作家の一人です。
本対談は、21世紀の「SF」を巡るお話から、宮内氏作品の魅力に迫ります。その歴史意識はもちろん、テクノロジー、ポップカルチャー、はたまた廃墟、ゲームに見られる「思弁(スペキュレーション)」等、興味深い話題が満載。巽先生が実行委員長をつとめられ、先日大盛況のうちに終えた日本SF作家クラブ50周年記念・第二回国際SFシンポジウムの貴重な裏話も必見。巽先生が思索されてきたSFと、宮内氏が描き出すSFが交差する、非常に刺激的な対談です。ぜひご一読ください!
【関連リンク】
・週刊読書人HP
・第2回国際SFシンポジウム開催(CPA: 06/26/2013)
・日本SF作家クラブ50周年記念サイト
【関連書籍】
宮内悠介『盤上の夜 (創元日本SF叢書)』(東京創元社、2012年)
宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)』(早川書房、2013年)
巽孝之『日本SF論争史』(勁草書房、2000年)
巽孝之『ジャパノイド宣言―現代日本SFを読むために』(早川書房、1993年)
巽孝之『サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS)』(勁草書房、1988年)
笠井潔・巽孝之監修『3・11の未来―日本・SF・創造力』(作品社、2011年)
巽孝之編『この不思議な地球で―世紀末SF傑作選』(紀伊國屋書店、1996年)