2013/01/20

01/26:日本アメリカ文学会東京支部1月例会

 1月26日(土)に、慶應義塾大学三田キャンパスにて、日本アメリカ文学会東京支部 1月例会が行われます。

今回の東京支部1月例会では、新田啓子先生(立教大学)による研究発表「「国」と「民」と「失われた環」 ―地理的想像力とアメリカ文学」が行われ、連動しているかのように扱われることの多い「アメリカ国家論」と「アメリカ文学」の間には、認識の疎かにされた空白地帯があるのではないかという問題意識を基底に、「ナショナル」から「トランスナショナル」へと舞台を広げ近年数多く議論の俎上に乗せられている「地理的想像力」のアイロニカルな局面を考察し、文学とナショナル・ナラティヴの関係性を再考する手がかりについてお話してくださります。
また、分科会(演劇・表象)では、本塾文学部設置の米文学演習でも教鞭を執られている麻生享志先生(早稲田大学教授)のご発表「GB・トラン『ヴェトナメリカ』における歴史の再構築とトランスコミュナリティー 」が行われます。
ぜひご来聴ください!


日本アメリカ文学会東京支部 1月例会
日時:1月26日(土)午後1時半より
場所慶應義塾大学三田キャンパス研究室棟1階A・B会議室
(*地図はこちら

研究発表
「「国」と「民」と「失われた環」 ―地理的想像力とアメリカ文学」
講師:新田啓子(立教大学)
司会:若林麻希子(青山学院大学)

分科会
近代散文 「メルヴィルの虹―『白鯨』における<交感>のパッセージ」
関根全宏(立教大学・院)

現代散文 「Ralph Ellison のディアスポラ―Invisible Manにおけるパリンプセストと不可視性」
岡島慶(ニューヨーク州立大学バッファロー校・院)

 詩 「バラッドとしての「アナベル・リー」 」
水戸俊介(東洋大学・非常勤)

演劇・表象 「GB・トラン『ヴェトナメリカ』における歴史の再構築とトランスコミュナリティー 」
麻生享志(早稲田大学)


【関連書籍】
新田啓子著『アメリカ文学のカルトグラフィ ――批評による認知地図の試み』
(研究社、2012年)



麻生享志著『ポストモダンとアメリカ文化―文化の翻訳に向けて』
(彩流社、2011年)



【関連リンク】
日本アメリカ文学会東京支部