2012/11/19

巽先生が第1回のコーディネートを担当された、文学部公開講座「夢を考える」の書籍が慶應義塾大学出版会より刊行されました

以前にもCPAにてお知らせし、巽先生が第1回のコーディネーターをつとめられた、文学部公開講座「夢を考える」が、慶應義塾大学出版会より書籍として刊行されました。













極東証券株式会社後援による文学部公開講座は、高校生や一般の方々にも慶應義塾大学文学部を広く知って頂こうというコンセプトのもと、2010年度から始まり、今年で3年目を迎えました。2010年度は「恋愛」、2011年度は「絆」、そして2012年度は「夢」をテーマに、文学部の持つ多様な研究領域がそれぞれ刺激的に反応し合う空間を形成しました。

今回刊行された『夢を考える―文学部は考える 3 』 は、4回に渡って開催されたこの公開講座を書籍にまとめたものです。宝塚歌劇団や南洋の木像に見出せる「夢」、東洋の古典が見せる理想と「夢」幻世界、社会学・倫理学から読みとく現代人の「夢」、そして移民たちの「夢」。「夢」という言葉がもつ時代・空間を越えた魅惑が、文学部の多様な研究分野から説き起こされます。ぜひご一読を!













慶應義塾大学文学部
『夢を考える―文学部は考える 3 (極東証券寄附講座)』
慶應義塾大学出版会/2012年11月/178頁
定価1050円(本体1000円+税)

【目次】
「夢」を追って—文学部の授業へのお誘い(関根謙/文学部長)
第一章 限りなき夢の仲間たち
(コーディネーター:巽孝之/英米文学専攻
Part 1:タカラヅカの夢は何でつくられているのか
(上田修一/図書館・情報学専攻)
Part 2:夢ふくらむ南海の神秘そして楽園—歴史人類学の視点から
(山口徹/民俗学考古学専攻)
パネルディスカッション
第二章 東洋の夢—古典にみる現代へのメッセージ
(コーディネーター:井上櫻子/仏文学専攻)
Part 1:夢と道学
(山本正身/教育学専攻)
Part 2:中国夢物語の時空—唐代小説「枕中記」の世界
(八木章好/中国文学専攻)
パネルディスカッション
第三章 だからボクらは夢を見る―計量社会学と倫理学の視点から
(コーディネーター:宇沢美子/英米文学専攻)
Part 1:大学に進むという夢―阻むものと促すもの
(鹿又伸夫/人間科学専攻)
Part 2:人の夢、社会の夢
(樽井正義/倫理学専攻)
パネルディスカッション
第四章 移民の夢
(コーディネーター:藤田苑子/西洋史学専攻)
Part 1:ハワイからの手紙—ある福島県人の生活
(柳田利夫/日本史学専攻)
Part 2:リンカーンのボディーガード―海を渡ったドイツ人体操教師たち
(粂川麻里生/独文学専攻)
パネルディスカッション
編集後記(松浦良充/文学部長補佐)

【関連リンク】
文学部公開講座第1回にて巽先生がコーディネーターを担当(CPA 05/21/2012)
文学部公開講座「夢を考える」詳細(慶應義塾大学文学部HP)
『夢を考える』書籍情報(慶應義塾大学出版会HP)

【関連書籍】
『「恋愛」を考える―文学部は考える1』
(慶應義塾大学出版会、2011年)


『「絆」を考える―文学部は考える2』
(慶應義塾大学出版会、2012年)