2012/04/01

慶應アート・センターより『ゴジラとアトム』が刊行され巽先生が寄稿されています

1993年に開設された慶應義塾大学アート・センターでは、年一回、テーマ特集形式のブックレットが刊行されます。本年度は、『ゴジラとアトム——原子力は「光の国」の夢を見たか』が刊行!巽先生が「ゴジラ状無意識」を寄稿されています。

アート・センターは、新しい時代の芸術的可能性の研究と文化環境創出への寄与を目的とした大学附属研究センター。今回刊行された『ゴジラとアトム』では、3・11の震災と原発事故をひとつの契機として、戦後の高度成長と科学技術発展応用という時代精神が、同時代のサブカルチャーであるマンガ・アニメ・映画へいかに影響を与えたかについて探求されています。


『ゴジラとアトム——原子力は「光の国」の夢を見たか』
Godzilla and Astro Boy: The Images of Nuclear Energy in the Japanese Science Fiction Comics

慶應義塾大学アート・センター
B5変型/123頁
頒価700円(本体667円+税)
2012年3月31日発行
*目次
はじめに(池田幸弘)
1:ゴジラとアトム——一対性のゆくえ(加藤典洋)
2:ゴジラ——日本的な、あまりに日本的な(萩原能久)
ゴジラ状無意識(巽孝之)
3:「鉄腕アトム」に込められた手塚治虫の思想——<宇宙人>を迎えるために(吉村和真)
:宮崎アニメに宿る いのちの力(氷川竜介)
4:亡霊の生命——ゴジラ、モスラ、ウルトラマン(粂川麻里生)
5:主要研究資料(海老原豊・宮本道人)
6:英文要旨

*CONTENTS
Preface (Yukihiro IKEDA)
1: Astro Boy vs. Godzilla: The Significance of Its Rivalry in Postwar Japan (Norihiro KATO)
2: Godzilla: Japanese, All Too Japanese (Yoshihisa HAGIWARA)
: On the Monstrous Planet: Or, How Godzilla Makes a Roman Holiday (Takayuki TATSUMI)
3: The Secreted Message in Tezuka Osamu's Astro Boy: To Meet an "Alien" (Kazuma YOSHIMURA)
: A Will to Survive in Hayao Miyazaki's Works (Ryusuke HIKAWA)
4: Life of a Ghost: Godzilla and the Japanese Monster Films (Mario KUMEKAWA)
5: Selected Bibliography (Yutaka EBIHARA, Dojin MIYAMOTO)
6: Abstracts

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